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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784406051231
みんなの感想まとめ
戦争の中での兵士の姿を描いたこの作品は、特務兵としての独特な体験を通じて、戦争の現実を生々しく伝えています。著者は昭和19年に召集され、馬の世話をする特務兵としての生活を描写し、その中で時代背景や人間...
感想・レビュー・書評
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「兵卒の鬣」を読んだ。昭和19年作者が25歳の時、召集された。京都の墨染で、馬の世話をする特務兵(昔の言い方では、輜重輸卒)だった。
軍隊の話は確かにいろいろ読んだことがあるが、こんな仕事の兵隊がいたことは初めて知った。この特務兵は、「天皇の馬」の世話をするのだが、その馬以下なのだ。 -
「馬は天皇陛下の馬だが、お前たちは、その天皇の馬の世話をするために一銭五厘(召集令状のハガキの値段)で集めたものだ」
作品中、何度も出てくるこの言葉。
その時代「人の命」がいかに軽んじられていたのか。
静かな怒りと哀しみを湛えた作品集。
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