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- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406052375
感想・レビュー・書評
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「ムスタファという少年が住む核汚染されたイラク南部の人々の姿を、多角的に捉えた写真集。2003年のイラク戦争--。穏やかな暮らしを望む人々を苦しめる戦争と核の脅威を写真と文で伝える。」
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1998年、劣化ウラン弾が転がっているというイラクとクウェートの国境地帯の写真集。
戦車や大砲の弾(爆発の危険はないが)の近くで子どもたちが遊んでいる。その、戦争の爪痕と子どもたちの笑顔のコントラストが何とも強烈だ。
劣化ウラン弾の使用により、放射線に汚染されたその土地では、白血病やガンなどが異常に増えた。それにも関わらすアメリカは、2003年に世界中の戦争反対の声を無視し、再びイラクに攻め込み、劣化ウラン弾を、しかも今度は人口密度の高い大都市で、湾岸戦争の時の数倍にもなると言われている量を、使ったのだ。
現実はもっともっと悲惨なものだと思うが、多くの人に読んでもらうために、多少オブラートに包んで表現をしていると思う。しかしそれでも強烈な印象と衝撃を受ける本だ。少しでも多くの人に読んでもらい、現実を知ってもらいたいと感じる。
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