風のひと土のひと: 医す立場からの伝言

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  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406055802

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  • 都市部ではなく、地方の農村の医療現場だからこそ、そこから確実に見えてくるものがあるのだ。例えば、高齢化が着実に進行しているこの国の将来の姿などである。

  • 地域医療、特に農村地域に密着した医療に携わる著者のブログをまとめた本。
    訪問診療にも力を入れているので、どうしても医療の先には“介護”や“看取り”、“心のケア”も視野に入れなくてはならない。
    都市部の医療は“科学”であり“技術”であるけれど、地域医療では医師と患者というよりも“人と人とのつながり”が重要だという。

    また、東日本大震災や、原発の被害をまともに受けた福島の地域医療についても書かれている。

    ずっと医療に関して思い続けていること。
    病気だけを診るのではなく、その人の背景を含めて診てほしい。
    著者のような医師は珍しいのだろうし、彼の勤める佐久総合病院は、貴重な病院なのだろう。

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著者プロフィール

色平 哲郎(いろひら てつろう)
JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長・国際保健医療科医師。1960年神奈川県生まれ。東京大学中退後、世界を放浪。京都大学医学部卒。1990年からJA長野厚生連佐久総合病院に就職。1995年、タイ政府から表彰。1998年から2008年まで南相木(みなみあいき)村国保直営診療所に出向。08年から現職。2003年、佐久文化賞受賞。2011年、ヘルシー・ソサエティ賞受賞。東京大学公衆衛生大学院非常勤講師。長野県立看護大学大学院非常勤講師。

「2022年 『農村医療から世界を診る 良いケアのために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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