少年NPO「WAN PEACE」: ぼくたちが犬をころさなくちゃならない日
- 新日本出版社 (2012年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406056304
作品紹介・あらすじ
過去の伝染病のはずがなぜ?獣医師である元気の父さんのところへ犬の安楽死を求める飼い主が殺到。元気と一哉は問題の解決を目指して「少年NPO WanPeace」を立ち上げる-。人と犬との共存を考える、著者初のフィクション作品。
感想・レビュー・書評
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万が一はゼロじゃない。狂犬病が根絶されたと言われているが、万が一日本に上陸したら日本はどうなるか。どんなルートで侵入するのか。動物と共に生活することの責任とは。
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家族の一員である犬に起きる「万が一」のために、ぼくたち人間ができることは?元気の父は獣医。元気は、親友の一哉と自由研究で狂犬病のことを調べはじめる。万が一、狂犬病が日本に再上陸したとしたら・・・!?
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ぼくのお父さんは動物病院のお医者さん。最近は狂犬病の予防注射をしない飼い主が増えているんだって。でも万が一はゼロじゃない。予防注射をしないと大事なペットが死んじゃうことだってあるんだ…。
日本では根絶されている狂犬病が、海外から思いがけず入って来てしまったらどうなるのか…。人にも感染し、致死率100パーセントのこの病気は、人々の意識で防ぐことができる。ノンフィクションのようなリアルさが最後まで物語をひっぱります。 -
★★★★☆
ペットショップでは決して教えてくれないであろう飼い主の責任について書かれている。
狂犬病の注射は義務だと思っていたが、受けさせない飼い主が増えているんですね。
日本では数十年発症例がないが、100%なんてものはこの世にはないって、日本人はよく知っているはずなのになあ。
表紙イラストのワクワクさわやかさだけで読んではいけない、重たいテーマを扱っています。
作中のいくつもの「もし」が、読者にもつきつけられてきます。
(まっきー) -
わりと重いところのある物語だった。いろいろ勉強になった。