ここまで進んだ! 格差と貧困

  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406060042

作品紹介・あらすじ

安倍政権が生み出し続ける日本の独特な実態!子ども・若者・女性・高齢者の各層、住居や生活保護分野の状況などを具体的に分析!

感想・レビュー・書評

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  • 女性の非正規率の高さは以前から指摘されていたが、実は男性の非正規率もこの10年で30%を超えるに至っており、子育て世帯の7割が生活苦を訴える大きな要因となっている。日本の貧困はますます裾野が広がっている。労働人口の大幅な減少とさらなる老人社会の到来により、社会全体が活力を喪失していく悲壮感に覆われている。非正規雇用者は、2014年には2000万人を超え、社会に巣立つ若者さえも、いまや3分の1が初の就労体験は非正規雇用となっている。住宅ローン、学費とお金がかかりすぎる日本の社会環境。高齢化した親は子供が支えることを前提として作られた年金制度。日本社会の中で確実に進行している恐るべき格差と貧困。いまさらながら愕然とさせられた。この惨状、目をそらすことなく、しっかり向き合いたい。そして考えていきたい。

  • 読み進めるにしたがい怒りがこみ上げてくる本というのは、そう多くはないものだが、この本はそういう類いに属する。

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著者プロフィール

佐久大学人間福祉学部教授(特任)。専門は社会保障論・国民生活研究。長野大学助教授、大正大学教授、専修大学教授、立命館大学教授を経て、2021年より現職。現在、総合社会福祉研究所理事、労働運動総合研究所理事。全国年金減額違憲訴訟において、原告側証人として2019年に大阪地裁で、2021年に和歌山地裁で証言した。
著書等 『日本の高齢者は本当にゆたかか』萌文社、2002年、『脱貧困の社会保障』旬報社、2012年、『ここまで進んだ!格差と貧困』(共著)新日本出版社、2016年、など。

「2022年 『「健康で文化的な生活」をすべての人に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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