大久野島からのバトン (文学のピースウォーク)

著者 :
制作 : ひろかわ さえこ 
  • 新日本出版社
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本棚登録 : 21
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406060332

感想・レビュー・書評

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  • 14歳の香織は夏のYMCAキャンプで、広島の後に大久野島を訪れ、元毒ガス資料館の館長、柳沢進一と出会う。彼は14歳の時に大久野島の陸軍技能者養成所に入学し、終戦まで毒ガス作りに従事していた。
    ウサギの島として知られるのどかな国民休暇村の過酷な過去に関心を持った香織たちは、彼の経験談に耳を傾けるうちに、戦争による被害と加害、戦争回避のための行動などについて考えを巡らせていく。

    毒ガス製造に携わって被害を受けた人たちの経験から、そこで作られた毒ガスで被害を受けた人たちへ思いを巡らし、戦争へ傾く世の中に対してできることは何かを考えさせる作品。

    表紙絵と文体は幼く、このような辛い事実を語るにはアンバランスな感があるが、考察は深い。
    文学作品としてよりも、事実を伝える役割が評価できるため、ノンフィクションで読みたい。

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プロフィール

1942年東京生まれ。幼稚園教員を経て、児童文学作家となる。日本児童文学者協会会員。子どもの文化研究所所員。著書に、『琵琶湖のカルテ』(文研出版)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『津波をこえたひまわりさん』(佼成出版社)など多数。

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