金色の流れの中で (文学のピースウォーク)

  • 新日本出版社 (2016年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784406060349

感想・レビュー・書評

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  • 東京新聞に紹介されてたのがきっかけで読んだ本。

    「お父さんが戦争で人を殺した」というのは、わたし自身が「おじいさんが戦争で人を殺した」という部分と共通するところだったので、その部分について、どういうことを書いているかに興味があった。わたしは「おじいさんが戦争で人を殺した」ということに対しては、正直自分の中ではそんなに衝撃はなかった。やはり、自分の父と自分の祖父というのは「差」があるのかも知れない。

    ただ、そんなわたし自身でも「自分の知っているあの温厚なおじいさんが」という思いは今でもあるし、著者はその部分をどう考えているのかなあという思いがあって、それで読んでみたいと思った。

    けど、この話自体、あんまりそういう話ではなかった。「あなた自身には責任はない、まだ」の「まだ」に反応しつつ、この主人公は1964年から2003年まで何をして生きてきたんだろう?と思ったのが、読み終わった一番の感想だった。子ども向けに書かれた本だからかなあ~。確かに子どもの頃にいろんなことを考えてたのに、結局考えただけで終わっちゃったのかなという感じ。

    ごめんね、厳しい意見で。でもこれだったら1964年以降の1975年の話とか2003年の話とか、なんか存在する意味があったんだろうか。だとしたら、もう1964年のときだけの話で終わらせてしまってもよかったんじゃないかと思った。

  • 2016.1.6

  •  
    ── 中村 真里子《金色の流れの中で 20160625 新日本出版社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4406060340
     
    <PRE>
     中村 □□  海軍軍人 1920‥‥ 茨城 1994‥‥ 74 /真里子の父/
    ♀中村 □□       192,‥‥ 茨城 /真里子の母
    ♀中村 真里子 児童文学 1956‥‥ 日立 /2003 イラク反戦運動に参加
    ♀中村 □□       1988‥‥ 日立 /真里子の長女
    ♀中村 □□       199,‥‥ 日立 /真里子の次女
    </PRE>
     
    …… 「父さんは戦争中に人を殺した」。児童文学作家の中村真里子
    さん(60 )=茨城県日立市=は、子どものころに元軍人の父(故人)
    から聞いた言葉が、ずっと心に引っ掛かっていた。気持ちを整理しよう
    と、自身を投影した主人公の小説「金色の流れの中で」を書き上げ、六
    月に出版した。安全保障関連法が施行され、自衛隊が海外での活動範囲
    を広げた今、「普通の人が殺し、殺されるのが戦争。そこにつながるよ
    うな動きには絶対に反対しなければ」。安保法に反対する十九日の国会
    前デモに、足を運ぶつもりだ。(大平 樹)
     小学生のころ、食卓で父から戦時中の思い出を何度か聞いた。一九二
    〇年生まれの父は海軍に所属し、中国大陸や南方に出征した。揚子江の
    広さや、現地の子どもとの交流の様子などを話す中、変わらぬ淡々とし
    た口調で、中国人の首を斬った経験を語った。
     子どもが好きで中村さんをかわいがってくれる優しい父と、人を殺し
    た父。ギャップに戸惑った。母から「戦争だったんだから仕方ない」と
    言われ、それ以上詳しく聞くことはなかった。大人になり、記憶に残る
    父の話の断片から推測すると、殺した中国人は民間人か、民間人を装っ
    たスパイだったのかもしれないが、事実は今も分からない。
     三十二歳のとき、長女が生まれた。孫を抱き上げる父を見て「この手
    で人を殺したんだ」との思いが一瞬、胸をよぎった。
     幼いころに聞いた事実と向き合わなければと感じていたが、二人の娘
    の子育てや創作活動に追われる中、父は九四年に病死。二〇〇三年の
    イラク戦争時に反戦活動に加わっても、心のもやもやは晴れなかった。
     子育てを終えた一三年、日本児童文学者協会が「新しい長編戦争児童
    文学」を公募していたのを機に、「自分のためにきちんと整理しよう」
    と、原稿用紙百八十三枚の長編を一気に書き上げた。応募作は選考を通
    過し、出版が決まった。
     作品の主な時代設定は、中村さんが父から戦争体験を聞いた一九六四
    年。小学生の主人公木綿子(ゆうこ)が、日本に「防衛軍」が存在する
    二〇三〇年からタイムスリップした青年と出会い、自分の考えを持つ大
    切さや、未来への責任を自覚する。父から「戦争で人を殺した」と聞か
    された木綿子は、「それは変えられない」と受け入れつつ、平和への思
    いを強めていく。
     中村さんは、安保法で自衛隊が他国の国連平和維持活動(PKO)要
    員や国連職員などを助ける「駆け付け警護」が可能になったことに、
    「人助けを名目に武器の使用を容認させようとしている」と危機感を強
    める。国際貢献の必要性を声高に唱える主張には、「戦争なんだから仕
    方ない」という母の言葉が重なる。
    「父を責めるつもりはない」という。「父のような普通の人が人を殺す
    のが戦争だ。小説が、大人も子どもも周りに流されず、想像力を働かせ
    るきっかけになればいい」
     父親から聞いた戦争体験について話す中村真里子さん=茨城県日立市で
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/images/PK2016091802100053_size0.jpg
     
    (20160921)
     

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中村真里子の作品

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