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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406061414
感想・レビュー・書評
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〈銃殺〉〈ファシズム〉〈戦争〉〈占領〉などという言葉が、実際にはどんなことを表す言葉であるのか。まさに想像を絶する体験をしたマーシャの言葉のなんと重たいことか。人が人にここまで残酷になれるのか。それが戦争、そしてホロコーストなんだ。子どもも老人も弱いも強いも関係なく殺されていく。どうして人間は愚かなことを繰り返すのか?それは人間が死ぬからだ。悲惨な体験をした当事者が死んで、それを知らない愚かな人たちが再び同じことを繰り返すのだ、という言葉はまさに真理だと思う。だから歴史は学ばなければならない。
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とても優秀な人なんだな。
臨場感あふれるアンネの日記より断然読みやすく、記録として書いているという趣旨もあり、状況も把握しやすかった。
ただ、その分なんとひどいことをされているのだろう。
思春期の子供の視点であるためそれでも推測は甘いと思うが、人の尊厳が踏みにじられていく過程がよくわかる。
同じ町に住んでいる人間同士であったはずなのに、人種の違いと言う理由だけで、ここまで冷酷になれるのか、ショックで読むのが辛かった。