差別ってなんだろう? 国や文化、生いたちがちがっても (3)

  • 新日本出版社 (2023年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784406067430

作品紹介・あらすじ

近年、日本で暮らす外国人の数が増え、外国にルーツをもつ子どもたちとのかかわりも身近になっています。日本社会はルーツが異なる人びとをどのように迎え、わたしたちはどう接しているでしょうか? 日本で固有の歴史や文化をもつアイヌ民族や沖縄にもふれ、多文化の理解、共生について考えます。人権作文コンテストの資料にも最適。

感想・レビュー・書評

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  • 難民問題について学べる本を探していた際にこの本を見つけた。差別ってなんだろう?シリーズの3冊目のようだ。絵本のような表紙だが、中は文章がみっちり書かれている。小学校高学年向けなんだろうけどこれが結構難しい。

    日本にいる、外国にルーツを持つ人ってどんな人?という問いかけから、難民って?在日コリアンって?ヘイトスピーチって?という話の流れになっている。後半ではアイヌ民族や琉球・沖縄などの先住民族についても書かれている。

    日本に暮らす外国人の出身国は、①中国(74万人、25.1%)②ベトナム(48万人、16.1%)③韓国(41万人、13.9%)④フィリピン(29万人、9.8%)⑤ブラジル(20万人、7.0%)⑥ネパール⑦インドネシア⑧アメリカ⑨タイ⑩台湾。※令和4年6月時点

    ベトナム・フィリピン・タイは技能実習生のイメージ、韓国は特別永住者が多いイメージがある。ネパールはなんだろう、カレー屋さんの人たち?ブラジルの人たちもどこで何をして働いているのかピンとこない。自分の周りでは見かけないけれどこれだけの人口が日本に住んでいるとは驚いた。

    外国にルーツを持つ子どもの1万人近く(7.5%)が不就学の状態の可能性があることにも驚いた。日本国憲法では教育を受ける権利を保障しているが、それは日本国民が対象であり、外国人は自ら希望しないと就学の機会をあたえられないことを初めて知った。日本人が日本で生きていると当たり前に受けられる教育やサービスが、外国人というだけで受けられない・受けるためのハードルがこんなに高いとはこれまで想像したことがなかった。

    入管収容の収容期間に上限がないことも知らなかった。収監されている人の半数が6ヶ月以上、長いと3年以上収容されているそうだ。仮放免の制度もあるが、移動・居住の自由はなく、就労も許されず、健康保険や生活保護の制度も受けられない。そうなると生きていくことそのものが難しい。

    人が食べ物に困ることなく、差別や争いごとにより命を脅かされることなく、教育や医療や公的サービスを受けられるのって当たり前じゃないんだと気づかされた。もし私が日本以外の国に突然住むことになったら、こんな差別や偏見に晒されることがあるかもしれないと考えると非常に怖い。差別を無くすための教育は世界平和に通ずると感じた。

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著者プロフィール

日本大学文理学部社会学科教授

「2024年 『新社会学研究 2024年 第9号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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