都バスの不思議と謎 車窓から見える東京いまむかし (じっぴコンパクト新書)

  • 実業之日本社 (2016年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784408008875

みんなの感想まとめ

バスに関する新たな視点やトリビアが詰まった本書は、都内での移動手段としてのバスの魅力を再発見させてくれます。著者は、路線バスの歴史や技術、さらには広告のコストパフォーマンスなど、普段は気に留めない側面...

感想・レビュー・書評

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  •  もう20年以上都内で働いているが、一度も住んだことがない。仕事関係で出歩くときは、概ね電車で事足りる。急ぎ・深夜ならタクシー。バスは比較的縁遠い存在だったのだが、誰からかもらったのか、なぜか本書が手元にあったのでサクッと読んでみた。

     路線バスマニアでもないので、細かい路線の解説には正直、興味を持てなかったが、第四章以降は歴史あり、小ネタありでおおいに楽しめた。

     戦後に日野自動車が開発した「トレーラーバス」(牽引する車と客車部分がトレーラーのように連結されている)は、「その乗り心地の良さから、GHQより『贅沢ではないか?』と詰問されることがあった」というから、昔から日本の自動車メーカーの技術力はそれなりに高かったのかもしれない。

    「意外にお得」と感じたのが、ラッピングバスの広告料金。渋谷車庫の特Sランクの古ラッピングで1年間400万円だというから、一流紙・誌の広告料金を考えるとずいぶん安い。
     
     コロナ禍で外出に制限がかかる時期でもなければ、エリア限定のマーケティング用に、非常にコスパがよい広告スペースだろう(アレックス・カー氏ではないが、景観を文字だらけにしたり、下品にしてしまうこともある、OOH(野外広告)やラッピング車両はちょっと苦手だけど…)。

    「バス車両の耐用年数は、およそ十五年」と意外に長い。タクシーだと数年とか聞いたこともある。バスの保有・運用は、メンテナンスしながら長く使う、産業用の機械に近いのかもしれない。

     都で“お役御免”となった後は、貧しい自治体に払い下げられたり、人道支援用に被災地や災害に見舞われた国に無償で送られたりすることもあるとか。

     本書が刊行された後、東京23区などでタクシーの初乗り運賃の値下げが行われた。それが都バスの世界にどんな影響を与えたのかも気になるところ(自分の場合、短い距離でのタクシー乗車が増えた)。

     それでもバスは基本的にタクシーより安いし、電車なら面倒な経路もショートカットできたりする。うまく使いこなせば便利な足だ。ちょっと意識してバスを使ってみるかなあ。

  • 都バスに関して、今まで知らなかった知識を盛り込んだマニアへの入門書です。
    都バスのトリビアが満載で、息抜きに読むことが多いです。
    東京都内の地名を多く知っている人には親近感がわくかと思います。
    雑談の一つとして、楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • いろんな小ネタがコンパクトにまとまっている。それぞれの項目にもう少しボリュームがあると良かった。新書サイズなのでやむを得ないか。

  • タイトルや帯から手に取ると、物足りない感じはしますが、普段利用しないような路線の乗車レポートなど、都バスから地域の雰囲気がわかる本でした。

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著者プロフィール

風来堂:編集プロダクション。国内外問わず、旅、歴史、アウトドア、サブカルチャーなど、幅広いジャンル&テーマで取材・執筆・編集制作を行っている。バスや鉄道、航空機など、交通関連のライター・編集者とのつながりも深い。編集した本に『秘境路線バスをゆく(全8作)』『“軍事遺産”をゆく』『地下をゆく』(イカロス出版)、『攻防から読み解く「土」と「石垣」の城郭』(実業之日本社)、『路線バスの謎』『ダークツーリズム入門』『国道の謎』『図解 「地形」と「戦術」で見る日本の城』『カラーでよみがえる軍艦島』(イースト・プレス)、『ニッポン秘境路線バスの旅』(交通新聞社)、『2022年の連合赤軍 50年後に語られた「それぞれの真実」』(深笛義也著、清談社Publico)、『日本クマ事件簿』(三才ブックス)などがある。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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