ゲゲゲの女房

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408107271

感想・レビュー・書評

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  • 2010/03/14読了

    ドラマ化しましたね。
    その予告を見たときに気になったんだけど、お母さんがいち早くチェックしていたみたいですぐ買ってきた。珍しい。
    極貧時代をすごして、本当にきつい生活から、「ゲゲゲの鬼太郎」がヒット。
    戦争時代を生き抜いて、その後の苦しい生活。
    きっと私には想像できない。
    でも幸せもたくさんあった。昔の古きよき時代も、いいなあ。

  • ちょうど私たちの親の世代、戦争前後の苦しい時代を生き抜いた力強い人たちの物語だ。この時代の人たちは根性が違う。どんなに理不尽な目にあっても決してめげない。決してあきらめない。自分が信じた道を突き進むのだ。たとえその先が見えなくても・・・・
    そしてすごいのはそれを支える妻の力。夫が見る夢を信じて、ひもじい時も夫にぶつけることなくなんとか工夫して食卓を整える。
    今じゃ考えられない根性です。

    水木しげるの奥様、武良房江さんのこの作品はNHK朝の連ドラにもなり彼女も一躍トキの人になりましたが、きっと彼女のような強い女性はこの時代には当たり前の存在だったのでしょうね。
    彼女のいう「終わりよければ全てよし。」でゲゲゲの鬼太郎は万人に愛されるキャラになりました。売れるか売れないかわからない暗黒の時代に、信じる人が取り組んでるものは妖怪漫画って・・・・
    普通の感覚じゃ気がおかしくなりそうですよね。
    お金もないのに二人で趣味の連合艦隊の模型作りに専念するっていうのもなんか物悲しい。でもそれはそれで幸せな時間だったのかもしれない。水木しげるを変わった人だと彼女は言うけれど、彼女自身も相当変わってる。

    ほんの一世代しか離れてないのに、根性の座り方が全然ちがう。
    私たちの子供の時代には一体どんなことになってしまうんだろう。

  • 水木しげる先生がゲゲゲの鬼太郎で成功するまでに
    積み重ねてきた努力というか生きる執念の強さに驚くばかり。

    一番心に残ったのは
    成功しても仕事に追われて体を壊してしまったり、
    家庭を省みなくなったら
    なんの意味もなくなっちまうんだなということ。

    家族を守るために頑張るところはしっかり頑張って
    それでいて家族とふれあう時間をバランスよくとれるように
    していきたいなと思う。

  • ドラマ→映画ときて、
    ようやく本家を読了しました(笑)。

    控えめでありつつ、ゆったりとした包容力を感じる文章。
    このお人柄が水木しげるさんを支えられたのでしょうね。

    ほんわかしたドラマ版、極貧の映画版、
    それぞれに真実があるのだろうとは思いますが、
    やはり「いいご夫婦」だったんだろうなと感じましたw。

  • 内容紹介
    NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』原案本!

    著者は、『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親であり、妖怪研究の第一人者としても知られる巨人・水木しげるの夫人である。
    赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、「幸福とは何か」を語る現在……結婚以来半世紀、常に水木の傍らに寄り添い、見守ってきた。
    著者はなぜ極貧の無名マンガ家と結婚したのか?
    伝えられる貧乏生活とはどんなものだったのか?
    超有名人の妻となって人生はどう変わったのか?
    水木のユニークな言動をどう受け止めてきたのか?
    自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、夫と歩んだ自身の激動の人生への思いを率直に綴った、感動の初エッセイ!




    やっぱり努力というものは大事なのかなぁ?
    と感じてます。
    そして、何より自分が努力をしてないなぁ・・・なんて実感してしまいます。
    もっともっとやれることをやろう!
    そう心に誓ってみます。。。できるかなぁ・・・いや、やろう!

  • ドラマになってたのでいつだか買った本。
    ドラマは見てない。

    てっきり小説形式だと思ったら自伝だった。
    自伝ってあまり読まないのだけど、読んでて楽しかったです。

    夫の3歩後ろを歩くを地で行く感じかな。
    いつか鬼太郎ロードを見に行きたい。

  • NHK朝ドラの「ゲゲゲの女房」の元となった自叙伝。今(2023年12月)再放送を見出したところだが、小説ではないので、あっさり書かれてて、それが悪くない。後半は私が生きてた時代ともかぶるので興味深かった

  • この朝ドラすごく好きで、毎朝楽しみだった。なのでスイスイ読めておもしろかった。ほぼ親が同世代なので、小さい頃の田舎の暮らし振りとか、結婚当初とか母に聞いてみたかったな。昔は妖怪や神様がすぐ近くに感じたんだろうな。又朝ドラ観たくなりました。

  • 水木しげるの人物というのが見えた
    売れない頃は大変、売れても大変、そんな中で自分を見失いそうになった時も、持ちつ持たれつ支え合える家族がいる
    当たり前の中にある当たり前の幸福の有り難さをすごく考えるお話だった

  • "ゲゲゲの鬼太郎"で有名な水木しげる氏の愛妻にして、連続テレビ小説"ゲゲゲの女房"のモデルとなった布枝さんの自伝。
    夫君の自伝マンガ"ボクの一生はゲゲゲの楽園だ"では扱いの薄かった家族生活などの部分を補って、二人の歩んできた苦難と成功への道のりを柔らかなトーンで綴る。

    副題の"人生は……終わりよければ、すべてよし!!"の通りなのか、貧乏時代すらも今の感覚からすると夫婦仲が危機に瀕してしまうような状況も、不思議とあたたかな感じがにじんでくる文章。しげるさんからは"生まれてきたから生きているような人"と評されたそうだが、二人とも根本的に人生に対して肯定的なのかもしれない。
    読んで幸せな気持ちになれる一冊。

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