なぜ『日本書紀』は古代史を偽装したのか (じっぴコンパクト)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408107455

感想・レビュー・書評

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  • 関氏の著書は読みやすくておもしろいので、ついつい手にしてしまいますね。史実かどうかは別にして、頭の体操になりますね。
    日本の古代史を語る上で欠かせない『記紀』の解説を通説にとらわれずに仮説をたてる勇気は見事ですね。詳細に先行研究を研鑚したあとがみられるのは好感がもてます。
    『日本書紀』は藤原不比等によって、天智系と藤原系のためにかきかえられた可能性の示唆は説得力があります。
    ただ、気になる点として中大兄王子が渡来系の百済王子(ホウショウ)であるという根拠の弱さがあげられます。この著者は根拠の弱い所はさらりとながす癖があるような気がすしますね。
    関氏も漢字の音韻変化と相当文字の当て嵌めを検証材料にちょくちょく検証方法につかわれますが、少々ひっかかりがあります。例えば、「須賀」→「ソガ」、「アスカ」→「ア」+「スカ」などは比較的理解できる範囲です。ただ、「スカ」=鉄の民(昔は、鉄資源を「スズ」と呼んでいた)や一音を他の文字や意味にあてはめる方法はどうかと思います。このやり方だといくらでも当て嵌められる言葉があるように思えます。
    高木彬光氏、松本清張氏、黒岩重吾らが古代のミステリーを推理すると同じ感覚で読めば歴史を学ぶ上での動機付けになりますね。
    同内容の本をたくさん書けるのはすごいですね。

  • 現世に不比等がいたらと思うと...

  • いままでの著作のやきなおしじゃーん。

  • 当然だけど、歴史書はいつの時代も、勝者の目線からでしか書かない(書けない)ものです。

  • 弟の本棚から。歴史書はすべからく時の権力者によるものでありその記載には真実を隠す意図があるというのが最大の主張である。持統天皇+藤原不比等が壬申の乱以前の天智天皇+中臣鎌足の権力構造の再来という主張が面白かった。

  • 日本書紀は天武サイドの編纂と言う従来の説を覆す本。
    説明図の字がやたら大きい。
    各章ごとのタイトルページのセンスが好みでは無い。
    上記理由で全体的に随分安っぽい感じを受けてしまった。
    説自体は「なるほど、こう言う見方もあるんだ」と思ったけれど…。

  • [ 内容 ]
    古代史研究の異端児・関裕二が、独自の調査・取材・分析・考察からあぶり出した『日本書紀』に秘められた古代史最大の謎とは?
    日本書紀は天武天皇の命により編纂された…という通説を覆す数々の証左、そしてヤマト建国にさかのぼる数多の疑惑。
    はたして真実を葬り去った黒幕とは、いったい誰だったのか?
    しばし、古代のミステリーロマンに読みしれてはいかがだろうか…。

    [ 目次 ]
    序章 『日本書紀』は偽書なのか(なぜ古代史は謎めくのか;歴史を呪縛した『日本書紀』 ほか)
    第1章 正史『日本書紀』にあるこれだけの謎(古代史にまつわる一つの諦念;年代設定に矛盾がある『日本書紀』 ほか)
    第2章 『日本書紀』は誰のために書かれたか(「『日本書紀』は天武のために書かれた」という通説への疑問;天智と天武が対立した理由 ほか)
    第3章 『日本書紀』はヤマト建国も改竄した(『日本書紀』はどこまでまじめに編纂されたのか;聖徳太子をめぐる奇妙な記述 ほか)
    第4章 不比等が企てた『日本書紀』のカラクリ(『日本書紀』に隠された本当の謎;平安天智朝が守り抜いた『日本書紀』 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 古代史を推理小説のように読み解く本。
    どこまで史実として証明されていくのかは全くわかりませんが、今後の古代史の発見が楽しみになる本ではあります。

    amazonの書評によれば、以前出版された「日本書紀 塗り替えられた古代史の謎」の加筆修正版らしいので、この手の本が好きな方はご注意を。

  • 丁度一番興味のある聖徳太子から孝謙天皇あたりの歴史の解説書になってます。

    「天上の虹」や「日出処の天子」が史実に忠実なのも分かったし。
    厩戸皇子が物部守屋を呪い殺した場面、山岸涼子先生の創作かと思ってたけど日本書紀にちゃんとあるんですね~(@_@;)

  • 日本史の見方を大きく変える解釈の一つ。関史観というか。
    歴史は事実を書いているようで、その中に大きな意図がこっそり仕込まれている事がある。
    類書が闇に葬られている古代史でそれを行われると、わりと困ってしまう。
    この解釈が真実にどれだけ迫っているかというのは歴史に疎い人には分からないけれど、純粋にファンタジーとして楽しい。

    この本の大きな欠点は、おそらく過去の自身の書いた2桁の本(?)を前提としていること。
    多分それらを読んでいないと理解できない。
    しかし、読んでいたらそれはそれで過去の史観に一つだけタイトルにある小話を追加しました、という程度の作品。
    「なぜ」の分が薄口なのが残念。これだけが根拠だとミステリものとしてはちょっとなぁと。

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