大激震

  • 実業之日本社 (2008年12月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784408107493

みんなの感想まとめ

現代社会の複雑な構造を探求し、歴史と現代を繋げる視点が魅力的な作品です。特に、グローバリズムの視点からモンゴルのチンギス・ハンの時代と現代アメリカの共通点を浮き彫りにし、経済の変遷を考察しています。ま...

感想・レビュー・書評

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  • 現代の米国と、蒙古チンギス・ハンは、グローバリストという点で似通っていると見ることが出来る。
    不換紙幣の流通があったのは、チンギス・ハンの後継者の元の時代の80年間と、現代の50年間のみ。
    モンゴル人と同じ程度の賢さが現代人にもあれば、あと30年くらいは不換紙幣の時代が続く。

  • 堺屋さんはすごい人だ。
    東京-地方の構造が分かったような気がする。

  • 選挙のたびに候補者が改革の必要性を説いていますし、首相になった人も同じように述べています。幕末も当時としては改革を断行していたようですが、明治維新の陰に隠れてその内容が伝わっていないと思います。

    明治維新とは人々の考え方が変わった改革だと思います、現在行われている?改革は基本的には官僚が最終的に取りまとめをしているようですが、彼らでは自分たちの利権が減るような改革はできないので、20年後になって振り返ってみると改革とは思われないのではないでしょうか。

    以下はためになったポイントです。

    ・満足というのは場所によって、時期によって異なる。満足とは、主観的で社会的で可変的である点が、物財の豊かさとは異なる点である(p25)

    ・明治維新の要点、1)開国して外国のヒト・モノ・情報を入手、2)武士の身分を廃止して封建制度をやめた、3)廃藩置県(国の形を変更)、4)新貨令(金融財政制度改革)、5)教育制度・軍事態勢の変更、である(p35)

    ・宗教戦争は倫理観の違いから発生するもの、これをなくしたのが、聖徳太子の習合思想(いくつもの宗教を同時に信じて良い)である、これにより日本だけが優れた技術・制度を取り入れることが可能であった理由である(p62、64)

    ・万国博にて登場したファーストフードの特徴(従来店との比較)は、店舗が開放的で、従業員・食事中の客が外から見える点である(p94)

    ・阪神大震災にて歯ブラシセットを4万本寄付された行政はとても困った、4万本では不足していて、配った場合にはその基準を示す必要があるから(p114)

    ・規格大量生産体制のための3つの政策とは、1)有機的地域構造:本社を東京一極集中、2)情報発信機能を東京へ集中:本(取次店)、電波、3)文化創造活動の集中:歌舞伎、専用体育館、シンフォニーホール、である(p138)

    ・沖縄返還前に人口は96万人から15年以内に40万人になると予測された、その根拠は、1)戦前の人口は鳥取県(当時54万人)より少なかった、2)奄美大島が復帰して15年経過して人口は3分の1へ減少、であった(p148)

    ・観光客を呼び込むには、1)歴史、2)フィクション(物語・映画の舞台)、3)リズム&テイスト(食事と音楽)、4)ガール&ギャンブル(女性、ゲーム性)、5)景色、6)ショッピング、のうちで3つ揃えることが重要、6つではなく3つ揃えることが個性をだすことになる(P152)

    ・人類が動物と区別した6発明とは、1)弓矢(武器)、2)加熱加工(土器、金属)、3)牧畜(奴隷、階級制度)、4)農耕(貯蔵、技術伝承)、5)文字(情報伝達、知識蓄積)、6)通貨(所有、流通)である(P159)

    ・古代文明の決定的な弱点とは、1)エネルギーが森林資源のみ、2)動力は人間に依存していて機械がなかった点にある、それを最初にブレイクしたのが中国(宋:960頃)(P167、175)

    ・宋で産業革命が起きなかったのは、熱エネルギーを力エネルギーに変える蒸気機関ができなかったため、シリンダーをつくる技術(鉄砲から生まれる)ができなかったため(p182)

    ・地価社会とは、今日の新聞は130円で売れるが、昨日の新聞は売れない、売れるとしても1キロ12円の古紙としての扱いとなる、同様に30万円する洋服のデザインが古くなったら、3000円の古布になるのと同様(p189)

    ・自分の「好き」を見極めるためには、1)長くやっても疲れない、2)誰かに話したい、である、本当に好きなものに時間とお金をかけるべきである(p193)

    ・グローバリゼーションとは、マッチを自由販売にしたら放火する者がいるので規制するのではなく、マッチ販売は自由にして、どうして防ぐかを考えることにある(p208)

    ・チンギス・ハンの強さは、好奇心・聞き上手・情報の価値とその利用法を知っていた、にある(p220)

    ・知識は客観的に、倫理は主観的にするのが理想、「世間ではどうなっている(倫理が客観的)、社長、みんな褒めています(知識が主観的)」は良くない(p219)

    ・いかなる物質にも裏付けられていないペーパーマネー(観念通貨)が世界の基軸通貨になったのは、フビライ・ハンの80年間と、1971年以降現在までの2回しかない(p227)モンゴルの紙幣は80年間で価値が100分の1になった、1931年に1バレル1ドル以下、現在は100ドル程度とすると、同様の下がり方である(p230)

    ・1990年代には労働力と生産手段の融合という現象が起きた、これは今までの近代工業社会と地価社会との決定的な相違点である、これは産業革命(労働力と生産手段の分離)以来の転換である(p263)

  • 堺屋太一かく語りき。
    1970年の沖縄返還に際し、佐藤総理は、人口を減らさないでくれ、とただ一言。
    そこで、沖縄のアトラクテイブズは、何かと考えた。
    1 ヒストリー     2 フィクション   3 リズム&テイスト
    4 ガール&ギャンブル、5 サイトシーイング  6 ショッピング
    この中から3番と5番を充実させ、結果、1.45倍を達成した由。
    1971年 96万人→2012年 140万人(1.45倍)

  • 「大阪万博のプロデューサーだ大成功を収めた」
    「団塊の世代は自分の創作言葉」
    とか手前味噌なことが多いが、当たっていることも多い。

    特にこの本で共感したのは、定年後自分の好きなことを10年間やり通せばちょっとした専門家になれるということ。中学入学から大学卒業までがちょうど10年だから、それぐらいの気持ちで続ければ充実した人生後半を送れるというもの。

  • はじめて知る話やおもしろい視点で語られることには興味をそそられたが
    いまいち何を言いたいのかが分からない。

    歴史は繰り返しているからなんだ。
    団塊の世代が動き出せばどうなんだ。
    日本に改革が必要だからどうすればいいんだ。

    様々な過去の例やよい方向性は示すが、
    「だからなんなんだ!どうすればいいんだ!」という話ばかり。

    本書のなかで何度も出てくる文章。あれなんでしょう。文章の使いまわし?
    強調のためになんども似たようなことを書くのはいいんですが、完全コピペですよね。
    不快ですね。

  • 堺屋本を読んだことのある人にとっては、ほとんどが既に聞いたことのある話。だが、これがまだ日本人の常識となっていない以上、彼の本を読んだことのない人は、ぜひにも読んでおくべきだ。

    唯一、チンギス・ハンを再評価している部分は新鮮で面白かった。

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著者プロフィール

堺屋太一

一九三五年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業。通商産業省(現経済産業省)に入省し、日本万国博覧会を企画、開催したほか、沖縄海洋博覧会や「サンシャイン計画」を推進した。在職中の七五年、『油断!』で作家デビュー。七八年に退官し、執筆、講演、イベントプロデュースを行う。予測小説の分野を拓き、経済、文明評論、歴史小説など多くの作品を発表。「団塊の世代」という言葉を生んだ同名作をはじめ、『峠の群像』『知価革命』など多くの作品がベストセラーとなった。一九九八年から二〇〇〇年まで小渕恵三、森喜朗内閣で経済企画庁長官、二〇一三年から安倍晋三内閣の内閣官房参与を務めた。一九年、没。

「2022年 『組織の盛衰 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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