人はなぜ学ばなければならないのか

著者 :
  • 実業之日本社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408108834

感想・レビュー・書評

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  • 作者さんが学びを、どの様にとらえ方について書かれています。

    「自分の考えが崩れていくことを、喜びと思えるのも学びの良さです」

    無知を認識した時、恥じる事も多々あります。それでも、概念の崩壊を恐れず、祝福して、自分の成長を認めてあげたいと思いました。

  • タイトルが人間が生きていくうえでの命題な気がし、つい手が伸びてしまった。
    勉強は大事だと聞いてきた人はとても多いと思う。それが人の意見を聞くことによって厚みが出る、ということも同時に聞かされるだろう。
    本書はそういった面をより詳しく述べている印象を受けた。
    確かにゆとり世代の私ですら周りが浅く感じ、それに巻き込まれている印象がある。そのために孔子のような先生のもとについて話を聞くのではなく、ソクラテスとプラトンのような対話をしていく相手が欲しいと強く感じる。

  • 学ぶということを総合的にまとめてある。良い本だと思います。個人的には、人生は廻る輪のようにからの学ぶに共感します。具体的には、この世をどのように捉えるかです。斎藤さんは学者なので、より具体的に学ぶを例示してます。

  • 資料ID:W0160626
    請求記号: 002||Sa 25
    配架場所: 本館1F電動書架A

  •  「なぜだろう?」と思わず考えさせられるタイトルである。答えは、それぞれだと思うが、「いい会社に入るため」とか「金持ちになるため」とか、そういった回答ではないであろう。「よりよく生きるため」というのが万人向けの答えなのかもしれない。
     「学ぶ」ということは変わるということである。よりよく生きるために、過去の自分から少し変わるのである。自分中心から逃れて、自分を広く探す、そうすると常に他者との出会いがある。広く他者とコミュニケーションができ、そこから学んで自分を修正することが可能な柔軟性(自己修正力)を身につけることが必要である。そうした他者と接するということにおいて、対話と読書は学びの必須であるといえる。本書はソクラテスや孔子の偉業を詳しく教えてくれる。
     「学び」とは、学んだことによって、自分自身が変わり、よりよく生きていける力を得ることである。学んでいる人間は生きている限り、自分自身を知り、他者を知り、さらにこの世界を知りたいと思う。なぜなら、「学ぶ」ことには広がっていく感覚や深まっていく感じがあり、それによって自分がより安定していくようにおもえるからである。

  •  出合った人の何人か、出合った本の何冊かで「成長(人生)には師が必要だ」と言われた。そしてこの本で「書を通して教わる師は何人いてもいいし、入れ替えてもいい」と知った。そして、そうすべきであるとも。ならば俺はとりあえず、二十代前半(もう短いけど)の師を斉藤孝と内田樹にしてみようと思った。名著のイントロデュースになる部分も多いようだし。

    第一講義『頭の中を学ぶ構えにせよ』
    学ぶ意識とは、何よりも大事だ。そして何より、時に及びて勉励せよ。義務教育から高等教育まで、学ぶべきものに無駄なものはない。教育において平和学習を重視したとしても、科学的・論理的思考や、文章を正しく読み、伝わるように書く文章力が基本となる。そこが抜けて、戦争をどれほど嫌うように育てたとしても意味がない。
    第二講義『学ぶことの意義を知れ』
    固定概念を崩していくことは、修正であり次の学びへの熱意にもなる。そして、それが学びの本質である。
    また、自説に合致しない事実は定着しづらい。見つけ次第メモを取るように。
    『遺伝子のスイッチオン』という文が気に入った。自分向けに『細胞一つ一つの活性化』という言葉に変えて大事にしたい。スイッチオンの条件として、①良い環境で素晴らしい人に出会う ②追い込まれること と書かれていた。俺は『今この瞬間の学びを大事にし続ける』ことを意識し、その条件で細胞すべてを活性化させるようにしていきたい。
    第三講義『東西の人類の師に学べ』
    ソクラテスと孔子。対話の重要性、日々の自分と思いを通して学ぶことが重要。『饗宴』と『論語物語』を読んでみようと思う。
    第四講義『よりよく学べ』
    より深く読み、読書を体験に。より広く意識的に人と接し、会話から多くを学び自身を練る。
    読書に関しては、理解できるレベルでの速読も意識しながら読むのが、習得にも時間的効率にもいいかもしれん。

    「学びて思わざれば則ちくらし。思いて学ばざれば則ちあやうし」

  • 西洋の学びの先生がソクラテス、東洋の学びの先生が孔子、という話が面白かった。なるほど、西洋は議論好き、日本人は先生の話をじっと聞くという学びの姿勢が今に残ってるように思う。古典をコーチとして人生の様々なフォームをチェックしてもらおう、なるほど、早速コーチを見つけようと思う。

  •  なぜ学ばなければなければならないのかというのは、問題設定としてはあまりよろしくない。にも関わらず、あえてこの問いを発さなければならないような時代になってしまったというのは悲しむべきだろう。これは、学校でなんでもかんでも教えようとしすぎていることと無縁ではない。子供たちはお腹いっぱいになって自ら問うという最も重要な資質を削がれている。昔は、黙っていれば誰も教えくれなかった。だから、大金をはたいてでも師に教えを請う、金持ちが多かったのだ。あらゆる享楽を体験した彼らは、女遊びよりも学問のほうが楽しいということに気づいたのだ。よく学ぶというのは、よく生きるということと密接に関係している。なにも机上の勉学だけが、学びではないのだ。日常的な疑問からでもなんでもいいから、問いを発して、事に当たること。これこそ、絶望しても生きていけるヒントなのかもしれない。

  • 学生が本を読まなくなってきているという。大学生でも一ヶ月に一冊も読まない率が高いらしい。最も果たして大学のレベルか?と疑問に付したくなる大学も多いが、それでも上位の大学でも似た状態は起きているのだろう。
     もちろん学ぶことは学生時代だけでなく一生の話である。大学生くらいの年齢なら本を全く読まないこともことによれば肯定的に是認できる状況もあるかもしれない。しかし、社会人になってから一ヶ月に一冊も読まないというのはあきらかに愚かである。おそらく知的怠惰というレベルを通り越して、何らかの精神疾患があると言わざるを得ない。

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