逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える

  • 実業之日本社 (2011年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784408108964

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  • 逆境を越えてゆく者へ
    爪先立ちで明日を考える
    著:新渡戸 稲造
    編:実業之日本社
    出版社:実業之日本社

    「牛の歩みのように遅くてもいいから、一歩一歩と進み続ければやがて必ず千里の遠きに達することができる」 本書は、東日本大震災によせて復刊されたことを知る。平易で、わかりやすく、100年前に書かれたことに驚きを禁じ得ない。

    目次

    発刊に寄せて 東京女子大学学長 眞田雅子

    第1章 逆境を越えてゆく者へ

     第1節 そもそも逆境とは何か
     第2節 逆境にある者が陥りやすい危険
     第3節 どのように逆境に立ち向かってゆくか
     第4節 逆境の善用で精神を鍛える

    第2章 人生の危機は順境で起こる

     第1節 順境にあるとついつい油断が生まれる
     第2節 順境にある者が警戒すべき危険
     第3節 どのように順境に対処するか

    第3章 決心を継続していくということ

     第1節 決心の継続は大事をなす基
     第2節 決心を継続するためにすべきこと
     第3節 継続心を妨害する外部要因

    第4章 四つの力を貯蓄する

     第1節 貯蓄と蓄財は異なる概念
     第2節 金銭の貯蓄は卑しいことではない
     第3節 大きな目的を達成するに役立つ体力の貯蓄
     第4節 事が起きた時に活きる知識の蓄積
     第5節 最も大切な徳の貯蓄

    第5章 臆病を克服する工夫

    第6章 人生の決勝点

    ISBN:9784408108964
    判型:4-6
    ページ数:216ページ
    定価:1500円(本体)
    2011年07月06日初版第1刷発行
    2012年03月08日初版第5刷発行

  • 底本ではありますが、はじめての新渡戸稲造さん。お札で有り難がってることしかなかったけど、今の世にもぴったりな金言が沢山でした。どんな時代でも、本筋は変わらないのでしょうか。
    体力のある時に武士道とか読んでみたいです。

  • 逆境のときは、天が自分の力をためす機会を与えてくれたものだと思って楽しみ、順境のときは決して驕らず、逆境に在ったときを思い出す。そのような認識はあるが、油断しているといつでもその逆で、逆境を恨み、順境で慢心している懲りない自分がいる。自己啓発の名著を読むと、いつも甘えた精神に喝を入れられた気持ちになるが、この気持ちを忘れぬようにせねばと思う。

  • 震災後に編まれた本ですが、コロナ禍の今、特に役に立つと感じた金言が多くありました。

    意外だったのは、新渡戸先生の時代は、貯金することや健康を省みることが、軽んじられていたようで、これらの大切さについても切々と説いておられます。

  • 再読3回目。特に逆境ではないが、順境に関する記述があったことを思い出し再読。逆境や順境の時に陥りやすい罠や、その時の心の持ちようなどについて、日本語特有のやわらかい言い回しが絶妙。勇気やアイデアが湧く。読むときで感じたり気付いたりするのが異なるのが本のいいところ。

  •  およそ100年前に生きた人の言葉であるにも関わらず、全ての言葉は今の時代のためにあるような新鮮さを感じます。ページをめくるたびに、多くの言葉が僕の心にグサグサと刺さりました。いつの時代も生き方の原則は変わらないんでしょう。

     境遇の善用
     継続
     常に志を忘れない
     今日命があるように明日も命がある
     傲慢にならない

    これらを特に意識したいと思いました。
    今回、同時に「修養」と「自警録」買ったので、時間を見つけて読んでいきたいと思います。

  • 約100年前に刊行された『修養』『自警』から、東日本大震災後に逆境に立ち向かう全ての人に向けて2011年に編集されていますが、現代でもその内容は少しも色褪せる事なく、多くの気づきを与えてくれます。

    逆境は全ての人にある。得意の絶頂にある人にも大統領の地位にある人にも、必ず自分の思い通りにならないことがある。この自分の思い通りにならない事には二種類ある。つまり、天の授けるものと自分が作り出すものである。
    前者は運命と称され、後者は自業自得と言われる。二種類の禍いのうち人生でどちらが多いかといえば、自ら作り出すものの方がはるかに多い。ただ人は普通、なぜ逆境に陥ったかを良く考えないから、天を怨んだり他人を怨んだりするのだ。知恵が少ない人ほど罪を他人に転嫁する事が多い。

    逆境も善用すれば、修養のための大きな糧となり、順境に到達する手段となる。

    逆境の時、一歩退いて、さて、この先は・・・と考えれば、前途が少しは見え、光も希望も認められるはずである。もう少しつま先立ちをして前を見る事が大事だ。

    逆境を善用する方法
    1.悲しみを共にするという同情心
    2.他人の欠点を許す寛容さ
    3.不幸の中に一条の光を見出す感謝の念
    4.逆境は自他に対する試金石
    5.逆境から得られる超俗的修養

    順境にあるとついつい油断が生まれる。
    人生の禍福は全て自分の心が作り出す。

    人生の4つの力を貯蓄する
    1.金銭、2.体力、3.知識、4.精神力
    最も大切なのは『徳』の貯蓄をする事だ。

    人生の決勝点を高いところに置き、自分に克つことが大事。

  • 頑張り続けること、世のため、人のために全身全霊を注ぎ続けることが大切だと分かった

  • 第4章 四つの力を貯蓄する
    金銭の貯蓄、体力の貯蓄、知識の貯蓄、徳の貯蓄。
    非常にためになりました。
    特に体力の貯蓄は、今まさに体力が落ちて気が滅入っていたところなので、なるほどと思いました。
    徳の貯蓄、実践したいと思います。

    第5章 臆病を克服する工夫
    弱点の自覚から起きる気弱 。
    自分の最善を尽くせば無作法も許される 。
    正を守って恐れることなかれ。
    自分の弱さに嫌になっていたので、弱さを乗り越えるヒントになりました。

    柔らかく、そして力強い、そんな印象の本です。

  • 良いこと書いてあって人に読ませたいと思いつつ、自分的にはあまり刺さっていない感じだった。

  • 最高に良かった!
    これは人生のバイブルです!

  • ■書名

    書名:逆境を越えてゆく者へ
    著者:新渡戸 稲造

    ■概要

    いかなる時も強く生きていく知恵と心根。すべての日本人が立ち返
    りたい、「新渡戸哲学」の真髄。100年を経ていま甦る、歴史的名著。
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・欲望には限りが無い。
     人間に満足というものはない。

    ・全力で努力するものは、遅かれ早かれ浮かび上がる。

    ・他人に頼るということは甲斐のないことである。

    ・人が油断するのは、大概、順境にあるときである。

    ・人は順境に向かうと不平を漏らしやすくなる。

  • 武士道等を著した明治の人、新渡戸稲造の語録集。
    意外にも新渡戸稲造はキリスト教を信仰していていた。

    しかし持っている人格は何とも明治の人格者らしい。
    本書は逆境に陥った人を温かく励まし、順境の人を戒めるような内容で、苦しいなと思ったときに紐解くと良いかなと思った。

    いいなと思ったこと

    逆境に陥ったときはヤケになるのではなく、さてこの先は。。とつま先立ちで先を見てみる。

    決心を継続させるにはここだなという感覚を大切にする。

  • 全力で努力する人は、遅かれ早かれ逆境から浮かび上がる。
    牛のように遅くてもいいから一歩一歩と進み続ければ、やがて千里の遠きに淘汰することができる。磯雄がう、休まず
    最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて、記憶すること。

  • 戦前に書かれた作品だけど、現在でも通じる内容が盛り込まれていた。
    継続は力だけど、一生涯無理して継続する必要は無い(期間を区切る)など。

  • 2014/12/19

  • そうか「逆境の善用」か。
    逆境に陥った時は思い出そう。

  • 「人の幸不幸は、その人の心の内にある」境遇の順逆は、心がけ一つでいかようにでもなる。逆境にあっても心がけ一つで一条の光明が発見出来る。その通り!!

  • 新渡戸稲造の作品から抽出された評論集のようなもの。

    徹頭徹尾、自分が物事に対してどう向き合うか、という姿勢に貫かれている。

    そういえば銀座教会に新渡戸稲造直筆の額が飾られていたのを思い出した。
    "Be just and fear not"(静を守って恐れることなかれ)

    逆境にあるのは神が自分を見捨てていない証拠である、
    というのは逆説的だが卓見だと思う。

  • 新渡戸稲造氏は、1862年(文久二年)生まれ。1933年に71歳で生涯の幕を閉じている。そんな人生の約3分の2を過ごした時点で、過去を振り返り「人間としての生き方はどうあるべきか」について、氏が感ずるところを著した。本書は彼の人生観そのものだ。

    さて、そんな氏が書いた本書だが、タイトルは「逆境を越えてゆく者へ」。ここからも想像できるように「逆境を乗り越えてゆくことこそが、人間の成長に欠かせない・・・いや、生きることそのものなんだよ」というストレートなメッセージが伝わってくる。文中、何度も「善用」といった言葉が登場するが、これは逆境(ネガティブな状況)を順境(ポジティブな状況)に変える・・・今風に言えば、ポジティブシンキングのことだ。そう・・・本書は、新渡戸稲造氏が身につけたポジティブシンキング術がいっぱいに詰まった本・・・とも言える。

    出版社によれば、本書は1911年に刊行された「修養」と、1916年に刊行された「自警」・・・当時のベストセラーを基に出版社が編纂した本だ、とのこと。

    いずれにしても、今から1世紀以上も前に書かれたモノである。当時は日本が軍国主義に突き進んだ時代。今の思想と全く違う世の中・・・というイメージが先行するが、その時に書かれた本が果たして、今の我々の心にどう響くのか、素直に興味がわく。

    読んでみてわかったのは、実は書いてある多くが「アタリマエ」であるということだ。「アタリマエ」というと響きが悪いが、誤解しないで欲しい。いい意味で「アタリマエ」ということだ。最近は、メディアが発達したおかげで、それこそ世界中の成功者が語る”生きるヒント”を、日々、目や耳にする。が、実は、そのほとんどは新渡戸氏の指摘と重なっている・・・という印象を持った。

    例えば、「一事に通じれば万事に適用できる」という新渡戸氏の体験談は、スティーブ・ジョブズが、カリグラフィーを極めた話にも似ているし、「日本人には、(来年の話をすると鬼が笑うという諺もあるように)個人として長期計画を立てて実行する者は少ないが、そうすべきだ」という指摘は、今やどの自己啓発本にも取り上げられるような話だ。

    現代において「アタリマエと感じること」が書かれている・・・ということは、それだけ新渡戸稲造氏の本が本質をついているという証拠でもある。ゆえに、この本の一言一句に、重みを感じ、その全てを自分の中に取り込みたいという気にさせられるのである。

    (書評全文はこちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5714.html

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著者プロフィール

1862年南部藩士の子として生まれる。札幌農学校(現在の北海道大学)に学び、その後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆。帰国後、第一高等学校校長などを歴任。1920年から26年まで国際連盟事務局次長を務め、国際平和に尽力した。辞任後は貴族院議員などを務め、33年逝去。

「2017年 『1分間武士道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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