長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!

  • 実業之日本社 (2013年4月10日発売)
4.00
  • (2)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :24
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408109787

長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2013年の出版、ところどころ読み違えあるものの、コマツのトラクターのGPSや、サムソンの研究所が横浜にあるということや、川崎重工業の地下鉄ステンレス製車両が落書き防止に有益であったことなど、神戸製鋼の弁バネが世界シェア70%であること、ジャンボジェット機の効率の悪さ、等など、興味深い情報が盛り沢山。

  • 大阪大工学部卒、日本共産党、産業新聞社記者、経済評論家でもあり、一時軍事評論家になるべく独自に軍事の勉強もしたという。日本の近未来を予測する長谷川慶太郎。興味深い内容がいっぱい。2013年4月18日初版という最新作。

    今の指導者及び共産党と人民解放軍について。多くの国民を食べさせる為に市場開放政策をしているのだが、経済で食べていく為には平和が第一条件.であるが、毛沢東思想こそが中国を救う唯一の方法と信じて疑わない人民解放軍は共産党の思いどおりになりません.今の首脳部は勝手な行動に出る軍を掌握できないため、軍に出向いては幹部を昇進させ顔色をうかがっている。
    大きく七つの軍に別れる人民軍。
    北朝鮮は、瀋陽軍区には核兵器がないため、北朝鮮を傀儡して、核実験をさせている。度重なるこうした行為に対して、国連は黙って過ごすわけにはいきません。実行制裁にもなろうという所、アメリカは中国に元の値上げと、知的所有権(コピー商品の禁止)という条件をのませて、金融での制裁にとどめた、、というのです。

    ほかにも、韓国史上収賄のなかった大統領であった今の朴大統領の父.この大統領となって、韓国経済を大きくさせたそのきっかけなど。交流のあった長谷川氏の裏話はすごい!
    そうだったのか...目を白黒させながら読んでしまった。

  • この本は長谷川慶太郎氏によって書かれたもので、中国・朝鮮半島を中心とした近未来の経済の予測が書かれています。特に中国においては、10年ぶりの指導者交代を経て、何が変わったのか、またどんな問題があるのかを詳細に解説しています。日本のメディアを見ていても得られない情報が多いと思いました。

    以前の長谷川氏の本で、中国はいずれ、現在7つある軍区を単位として分裂する可能性があると明言してましたが、そのようになる可能性も出てきたと改めて思いました。

    最後の章で、デフレが今後も続くとされる日本はどのように振舞うべきか、経営者は何を念頭において仕事をすべきかについて書かれています。消費者にとっては天国であるデフレ時代は、企業及びそこに勤務する者にとっては、常に低コストで良いものを造りだしていかなければならない時代のようですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・もともと人民解放軍は共産革命を実行する共産党を守る軍隊であったが、革命政党をやめて国民政党になった瞬間から、両者には埋めることのできない溝ができた(p11)

    ・今、中国の戦闘機が日本の領空を侵犯しているが、中国沿海部の制海権・制空権はアメリカが握っているので問題ない(p16)

    ・本格的な日米・中戦争に突入される 2013-14年には、中国は破滅に向かう(p20)

    ・中国の人民解放軍は、やる気のない一人っ子が多いが、日本の自衛隊は志願制であり、やる気のある
    者が入隊してくる(p22)

    ・今の解放軍の幹部は、誰一人として幹部学校を出ていない、それが今の艦長クラスの幹部であり、何をするかわからない(p23)

    ・アメリカが中国に対して、国連憲章41条の経済・金融制裁にとどめて武力制裁を見送ったのは、1)人民元の切り上げ、2)知的財産権の尊重、を得たから(p24)

    ・国連には戦争をしてはいけないという憲章がある、それを守らなければ、その国は国連から排除される(p37)

    ・反日デモは日本が尖閣諸島の国有化を発表した直後に、中国全土で吹き荒れたが、2012.9でお仕舞になった、毛沢東の肖像画が出たので、北京政府が止めさせた、9.16に通達が出て17日から無くなった(p38、47)

    ・ソ連とアメリカの冷戦が終わったのは、湾岸戦争で軍事技術の差(M1vsT80)を見せつけられたから(p41)

    ・中国で一番深刻な問題は、高齢者に対する処遇で、年金が支払われていないこと、もらえるのは国営企業に働いていた人のみだが、それも少額(p45)

    ・現在の共産党は 8500万人の党員だが、丁度10年前に資格を得た企業経営者が28%と、農民(24)、労働者(24)、学生・軍人(24)よりも多い割合(p53)

    ・フィリピンは2つのアメリカ軍基地を廃止した途端に、南沙諸島を中国軍に盗られたので、現在、政府はアメリカに基地再開を求めている(p54)

    ・2012.11に選出された、政治局常務委員7人のうち、5人までは江沢民派(p59)

    ・天安門事件は、「中国も、選挙で国家主席を選ぶ制度にしてくれ」という要求であり、当時の胡耀邦総書記が譲歩しようとしたが、鄧小平最高指導者が阻止して、彼を失脚させて江沢民を主席にした(p60)

    ・中国で起きている「汚職摘発」は、権力闘争の駆け引きに利用されているだけ(p62)

    ・日本車販売不振の本当の原因は、不買運動というより、中国経済全体のマーケットが小さくなっていること(p64)

    ・中国で信用される統計数字として、電力消費量・貨物輸送量・投資額(政府の認可事項)であり、中国政府発表のGDPは信用できない、各省合計のGDPと政府発表では2倍も差がある(p74)

    ・中国GDPが日本を抜いたのは、物価上昇率を上乗せした名目GDPをドル換算した数値であり、実質GDPは依然として2位と確保している(p75)

    ・阪和興業は、中国製鋼材を電炉向けスクラップ並みの価格で購入している(p84)

    ・中国経済が行き詰っている最大の問題は、資金調達ができないこと、鉄道工事の建設資金は、3分の1が中央政府、残りを省と県で負担するがそれができない(p86)

    ・失脚したはずの薄煕来の裁判はまだ始まっておらず、文革派の巻返しがあるかもしれない(p93)

    ・日本は対潜哨戒機を世界で二番目に多く43機保有していて、第三位のイギリス(6機程度)より多い(p103)

    ・日本の潜水艦は非常に静かなスターリングエンジンを使っていて、相手の潜水艦が高性能ソナーを活用しても、位置がつかめない、日本の潜水艦はまず攻撃を受けない。中国の潜水艦はディーゼルエンジンなので、50キロ先から存在がわかる(p105)

    ・日本の潜水艦には音源魚雷(特定の音の周波数に向かって自動操縦で攻撃)がある(p106)

    ・中国にいる日本駐在員は、欧米系の国際航空会社の切符を1年間有効のオープンチケットで購入しておくべき(p122)

    ・サムスン電子は大規模な研究所を横浜に作った、韓国人3人に対して、日本の研究者を1000人集めた、その結果1996年から米国特許獲得数で10位以内にいる(p137)

    ・現在のサムスン会長は、100年後にはサムスンはなくなる、と答えている、その理由は、発電機ができないから、日立製作所は三菱重工と火力発電で統合、東芝も家電を捨ててる覚悟(p139)

    ・韓国の男性平均寿命は74歳、北朝鮮は55歳、なので北朝鮮の人は韓
    国に逃げようとする(p149)

    ・ベルリン壁が崩れる大きな原動力として、1988-89年夏にかけて、東ドイツから西ドイツへ50万人も亡命したことにある(p150)

    ・東京の地下鉄:3200両の3倍もあるニューヨークの地下鉄車両1万台が、近い将来に川崎重工製になる、ポイントはステンレス製なので落書きしてもモップですぐ消せる(p176)

    ・電炉(大阪製鉄)を使って鉄鋼を製造するほうが高炉よりもエネルギー使用量が5分の1程度、鉄くずから製造できるので、鉄鉱石も石炭も輸入が不要になる(p180)

    ・神戸製鋼所の製造する「弁バネ」がなくなると自動車メーカのエンジン生産が止まる(p182)

    ・日本の海底にあるメタンハイドレードが開発されたら、月間で2兆円も貿易収支が改善される、判明分で1.5兆トン(100年分の消費量)がある(p183)

    ・BISが設立されたのは1931年で、第一次世界大戦後、ドイツから戦時賠償を受け取る目的で設立された、ドイツがBISに払って、そこから配分した(p196)

    2013年5月11日作成

全3件中 1 - 3件を表示

長谷川慶太郎の作品

長谷川慶太郎 アジアの行方 大激動の真実を知れ!はこんな本です

ツイートする