「水」が教えてくれる東京の微地形散歩

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 95
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408109855

作品紹介・あらすじ

丘の上は大邸宅、谷底は庶民の暮らし。100年前の地図を立体化!浮かび上がった台地と川の歴史を歩く。

感想・レビュー・書評

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  • 東京の地形を、川を中心に考える。

    川を人工的に付け替える過程も興味深いが、石神井川がおそらく自然に流路を変えた経緯が面白かった。それまでの王子から不忍池方向へ流れるゆったりした川が、隅田川へそのまま東進するよう流路を変えて急流になり、蛇行が自然に解消されたという推測がよかった。

    人工のものでは、玉川上水を羽村堰から河岸段丘二段分上の尾根筋まで持ち上げる設計が、江戸初期に行われたということを、初めて認識させられた。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  川を動かした海を陸地に(江戸時代)
    第2章  川を見下ろす権力の館
    第3章  複雑な谷が生んだ文化
    第4章  廃川跡~消えた川と取り残された川
    第5章  高いところに作られた川

    <内容>
    読み終えたくなかった本。コンピュータソフトカシミールを使って、東京の微地形を川をベースに辿り、過去と現在を色分けして(別々のページにしてある)、さまざまなうんちくを加えながら、最後は歩けるようにしてある。あとがきにあるように、こうした本が作られるのは「ブラタモリ」のおかげなのだが、他の本よりも狙いがはっきりしているせいか、著者の筆のうまさか、とてもわかりやすかった。満足です。

  • この本を片手に東京の地形を味わい尽くしたい!地図と地形と歴史の醍醐味を教えてくれる本です。

  • 1 川のファンなので、楽しめた。
    暗渠案内も併せて読みたい。

  • 面白いです!
    アマゾンの書評を読むと、評価が低いけど
    「どうして?」と思う。
    たぶん東京全域を扱われていないから、
    そうした意見が出てくるのかも
    しれませんが、私にとっては、
    このしぼられた場所がまさにツボです♪
    楽しめます♪

  • ふむ

  • 目から鱗!
    絶賛‼︎

  • 久々に読むのにかなり時間がかかった本でした。
    今の地形図と過去の地形図を見比べながら、そこにあった歴史や物語を語るという感じの内容です。
    中心は川や水の流れで、それに対して人々がどう接してどう扱ってきたかとか、氾濫や地形変化が生活にどう影響を与えたかなどが語られてます。
    読みにくいのは、真ん中のお話に、いろんなエピソードや豆知識がふんだんに盛り込まれて、ちょっとちらかってるからでしょうか?
    もちろん、それらの脱線話は地形が好きな人が飛びつく話ばかりなんだと思うので、好きな人が好む分にはいいのかと思いますが・・・。

  • 2013/10/16読了。

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著者プロフィール

フリーライター。1957年東京都出身。早稲田大学第一文学部心理学専攻(社会心理学)卒業。実業之日本社で経済誌記者、旅行ガイドブックシリーズ編集長などを経てフリーに。主に鉄道、自然災害、インバウンド、散歩等のテーマで執筆。主な著書に『地形と歴史で読み解く鉄道と街道の深い関係 東京周辺』『地形を楽しむ東京半日散歩30』(以上実業之日本社)『外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史』(中公新書)ほか。

「2023年 『関東大震災と鉄道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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