nature科学 系譜の知 バイオ(生命科学)、医学、進化(古生物)
- 実業之日本社 (2015年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408111056
作品紹介・あらすじ
受け継がれた知によって、解明された世界!2000年〜現在までの「nature」誌のコラムであるnews&viewsの中から、驚きの発見や現代社会に影響を与えたトピックスまで、セレクトして収録しています。そうした記事をよりわかりやすく、図表化、イラスト化し、さらに詳細な解説を付与しています。
感想・レビュー・書評
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サイエンス
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:404||N
資料ID:51500132
バイオ、医学に驚きや衝撃を与えた発見について知ってほしい
(生体分子分析学研究室 山岸伸行先生推薦) -
基礎科学系の研究者の実績とされるのは、主に、学術雑誌と呼ばれる雑誌への論文掲載である。学術雑誌は数々あるが、その中には等級があり、掲載の価値が非常に高い雑誌とそれほどでもない雑誌がある。当然、価値が高いとされる雑誌には、掲載されること自体が難しい。
雑誌の価値がどれほどかの判断材料の1つに、IF(インパクト・ファクター)と呼ばれるものがある。雑誌に掲載された論文が他の研究者にどれほどの影響を与えたかの指標となるもので、要するに掲載論文の平均引用数である。大まかにではあるが、どれほど引用されたかがわかれば、注目度・重要度の目安になることになる。
IFの高さで毎年注目されるのがnatureだ。基礎科学の分野では、natureとScienceが双璧だろう(生物系ではこれにCellが加えられ、頭文字を取って俗にCNSと呼び習わされる)。
natureがどれほど大きな存在であるかは、昨年のSTAP細胞騒動にも端的に表れている。掲載誌がnatureでなければ、ことはあれほど大きくはならずに済んだはずだ。
natureは学術誌であるが、学術論文だけでなく、解説記事やニュースも掲載される。1週間に起きた科学に関する政治がらみの動きや、物故者の追悼記事などもある。毎週ではないが、"Outlook(展望)"と称される、疾患を初めとする1つのトピックに関する特集もある。
本書はnatureのコラム、News & Viewsから、ここ10年で注目される話題を集めたものだ。News & Viewsは、旬の話題を解説する短めの記事を集めたコーナーである。たいていの場合、執筆者はその分野の研究者だが、学術論文ではないため、比較的わかりやすく書かれているのが特徴である。
本書は生物系の話題を拾ったものだが、他に「地球(地球文明)・環境・宇宙」編と「物理数学・物理化学・工学・ロボット」編があるので、興味のある向きは手に取られてみると、研究の流れが見渡せておもしろいかもしれない。
*以下、余談です。
イラストから科学者名を当てろというとある懸賞クイズに参加してみたら、図らずも成績優秀者となりまして(^^;)。で、賞品がnature 1年分、というぶっ飛びのもので。かつては(学生時代も含め)、研究室にいたこともあったのですが、そのとき以来20数年ぶりのnature。しかも自分1人の(!)。もったいないので毎週頑張って目を通しました。先週来たのが最後でした。
おもしろかったし、いろいろ勉強にはなったのですが、やっぱり一般人には「ここまではいらない(=難しすぎるand/or細かすぎる)」感が強いです(ごく一部を除いて英語だし(^^;))。でも最新研究がざっくり知りたいぞとなったら何を読めばよいのかなぁ・・・というのが今ひとつよくわかりません。nature Japanから「natureダイジェスト」という月刊誌も出ている(日本語です)のですが、日経サイエンスの「natureダイジェスト」コーナーを読み、日々、ネットの科学系ニュースを追っていると、「ダイジェスト」を買うほどでもないように感じます。
News & Viewsのまとめというのは発想がおもしろいと思ったのですが、本書は10年くらいにわたるものからピックアップしており、いわゆる最新のものだけではありませんでした。季刊とか半年に一度くらいで同じようなもの(各分野を網羅し、もう少し薄いもの)を定期的に出してくれたら買うのになーと思うのですが、そんなニッチな需要はあまりないのかも・・・。
・・・にしても1年分のnature、捨てられずに取ってあるのですが、もったいないよなぁ・・・。どこか2014年7月から2015年6月分のnature蔵書が欠けている図書室か研究室があれば寄贈したい(^^;)。・・・て、ないよなぁ、そんな都合のよいところ・・・。
すみません、書評というより自分のゴタクになってしまいました・・・。 -
2015年5月新着
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科学雑誌natureに連載された記事を集めた本。2000年
からの記事を集めており、現代科学の最先端に触れる
ことが出来る。
専門用語が多く、その説明もないことが多いので難解で
あるのは確かなのだが、一つ一つの記事が短く、最後
まで興味を持って読み進めることが出来た。バイオ・
医学分野では、人間や生物の身体がいかに複雑精妙に
出来ているかが感じられ、応用生物・進化の分野では
新しい発見が続出しているのを知った。
他に同様の書が分野を分けて二冊出版されている。
図書館の順番待ちではあるが続けて読破する予定なり。 -
請求記号 404/Ta 67