明治 大正凸凹地図 東京散歩

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408111896

作品紹介・あらすじ

100年前の東京。丘の上には、谷間には、それぞれ何があった?明治16〜17年の美しい詳細地図と、大正5年のわかりやすい詳細地図を立体化。

感想・レビュー・書評

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  • 東京を明治・大正の地図から主に地形に焦点をあて時代変化をまとめた一冊。
    東京は2度壊滅状態になっている。その前後の変化が垣間見れる。
    関東大震災と第二次世界大戦での東京大空襲の二つ。
    明治時代の東京市が制定された十五区から昭和になって東京府東京市が解消され現在の東京都に変遷されてきた。
    大きな流れを頭に浮かべながら地図を眺める楽しさを教えてくれる。
    添付されている地図は大正時代のもので、横書きは右から左に読むもので、東京の一部地域を俯瞰して眺めることができる。凹凸が表現されているので、山谷を視覚的に理解しやすい地図になっている。

  • 図書館。
    主に大正時代時々明治の地図と現在の高低差を重ねてみた地図。
    細かい部分を見れば見る程様々な発見があって面白い。
    地名の由来とかも見えてくる。
    著者の人は、この比較地図から本に記載されてないことも様々に発見してるんだと思う。
    私はといえば、解説されて成程~って振り返るレベル。ううむ。そもそも東京の地理を知らなさすぎたな…
    大震災と空襲によって現代への大きな断絶があって、かつ再開発によっても変貌し続けている東京。
    地図から過去を辿ってみるって浪漫!

  • まず思ったのは、東京ってかなり起伏があるんだなぁということです。
    そして水の都だったんだなということも…。

    首都・東京都いうと、関東平野のど真ん中という印象があったのですが、実はかなり起伏があること。
    そして周りより標高が高い(=見晴らしが良い・周辺のシンボル)場所には、しっかりそれなりの建物があったということも分かりました。

    運河などが多く埋められていたのも印象に残りました。
    「溜池」山王など、地名に残っているところもありますが、個人的にはもったいないことしたなぁ…という思いがわきました。
    そして今の仕事場が、もともとあった港の上に建てられているということが、何より衝撃でした。

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著者プロフィール

フリーライター。1957年東京都出身。早稲田大学第一文学部心理学専攻(社会心理学)卒業。実業之日本社で経済誌記者、旅行ガイドブックシリーズ編集長などを経てフリーに。主に鉄道、自然災害、インバウンド、散歩等のテーマで執筆。主な著書に『地形と歴史で読み解く鉄道と街道の深い関係 東京周辺』『地形を楽しむ東京半日散歩30』(以上実業之日本社)『外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史』(中公新書)ほか。

「2023年 『関東大震災と鉄道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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