- 実業之日本社 (2016年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784408111940
みんなの感想まとめ
戦後の東京の様々な場所に隠された歴史や文化を探ることができる一冊で、特にヤミ市やその周辺のエピソードが豊富に描かれています。上野近隣のキムチ横丁や渋谷の恋文横丁など、各地のユニークな背景や人々の生活が...
感想・レビュー・書評
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キムチ横丁は上野駅近隣を追い出された在日朝鮮人達にあてがわれた代替地。平和利に移行したことを強調して「国際親善マーケット」という名前だった17
交通会館の場所は東京都交通局の敷地で、終戦直後は戦災者や引き揚げ者のバラック・飲み屋があった。阻害していた交通局職員が戻るので明け渡し要求するが、食うや食わずの者達を放り出す訳にもいかず整理するとこに。テキ屋筋には手切れ金を渡した。そこに出来たのが「すし屋横丁」。1967に交通会館を作るため撤去。その一部は会館地下に店を構える52
渋谷の「恋文横丁」は、朝鮮戦争時、米兵から「オンリー」と呼ばれた愛人が英語の手紙を代筆する店があったから名付けられた100
ヒカリエの土地は元々ヤミ市「渋谷第一マーケット」103
「立石仲見世」は「浅草仲見世」を模した。152
無職者の総称プー、プータローの語源は野毛。終戦後野毛にたむろした自堕落な路上生活者は「野毛の風太郎」と呼ばれた。これは「人夫」を探さ読みして「プーニン」⇒「プータロー」からきている170詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2016/7/30)
12歳から東京に通学し始め、以後40年以上、
東京の街をうろうろ歩き続けている。
それだけにこの本、物凄く親近感を感じる。
ああ、あの場所にあんなスペースがあるのはこういう理由だったのか!
というのが手に取るように分かる。
上野浅草神田秋葉原新橋有楽町銀座池袋赤羽新宿渋谷吉祥寺中野三軒茶屋五反田、、
有楽町交通会館の靴屋さんを懇意にしているのだが、
「うちの商売もこの交通会館が取り壊しになるまでよ!」
なんて話をしていた。
東京五輪の際に近所のそれこそヤミ市みたいなところを吸収してつくられ、
寿命が60年とか。
そう、有楽町もこの本に取りあげられている。
駅のガード下に不気味な空間があるのだが、それが取り上げられていた。
こんな一等地にこんな場所。まさにそれ。
それから最近初めて足を踏み入れた有楽町と新橋の間のガード下の不思議な空間。
これも書かれていた。
楽しい楽しい。
残念だったのはひところ住んでいて馴染みのあった下北沢は取り上げられていない。
小田急再開発で無残に取り壊されたからだろうか。
どのようにあの店が復活するのかしないのか。
永六輔さん、大橋巨泉さんは亡くなったが、昭和はまだ終わっていないのだ。
●上野 青空市場の「ノガミの闇市」から巨大商店街の「アメ横」へ
●浅草 敗戦いち早く伝統の露店が復活した浅草寺界隈
●谷中 戦後から変わらない貴重な木造アーケードの横丁
●神田 多層構造の高架橋によって生まれた神田ヤミ市跡の独自性
●秋葉原 露天商たちが築いた秋葉原電気街
●新橋 ヤミ市の発展形態のすべてが詰まった歓楽街の見本市
●有楽町 戦後の有楽町を象徴した飲食店街「すし屋横丁」物語
●銀座三原橋 三十間堀川埋立てをめぐる銀座の露店換地事情
●池袋東口 繁華街の発展に影響を与えた東口ヤミ市の露店換地
●池袋西口 六〇年代まで戦後が残った駅西口の連鎖商店街
●板橋・大山 ヤミ市からの復興を物語る商店街と路地裏の横丁
●赤羽 軍都赤羽の歴史とヤミ市「バネの迷路」の関係
●十条 露店換地後の店舗の造作がそのまま残る商店街
●新宿 焼け野原の東京で最初に出現した新宿のヤミ市マーケット
●渋谷 駅周辺に数多のヤミ市が散在していた渋谷の光景
●吉祥寺 再活性化を遂げ、観光資源となったハモニカ横丁
●高田馬場 山手線と西武新宿線にはさまれた一画に残る名残
●中野 新宿ヤミ市の大立者の影響下にあった
●荻窪 ヤミ市の新たな道を示した荻窪最大のマーケット
●三軒茶屋 若者たちが集う人気スポット、三角地帯の暗黒時代
●五反田 戦後の露店がホテルの中の飲食店街に
●錦糸町 歴史を今に伝えるダービー通りと花壇街
●小岩 水の都を標榜した「小岩ベニスマーケット」
●門前仲町・森下 江東区を代表するヤミ市由来の横丁と長屋酒場
●大井町 ヤミ市マーケット時代の区画を残す貴重な飲食店街
●蒲田・大森 大田区の商業の中心地にできた二大マーケット
●横浜 野毛・桜木町から始まるヨコハマのヤミ市史
●川崎市 高層ビルのふもとに点在する連鎖式店舗の残り香
●蕨市 駅前の区画整理を推進させたヤミ市の大火
●船橋市 「日本の上海」と呼ばれた戦後困窮期の食糧供給地 -
東2法経図・6F開架:672.1A/F59t//K
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『ヤミ市跡を歩く』
ほぼ日書評 Day282
この世に生を受けていた時代の話も多いが、ごく限られた生活圏(自分の場合は新宿、加えて若干の印象があるのは中野と高田馬場)を除いては、外国の話のように聞こえる。
神田や新橋のガード下の飲み屋街や、新宿大ガード脇のふれあい横丁等は、露天としてのヤミ市後な時代の雰囲気を残すもの。
駅前のアーケードは間違いなくヤミ市があったというのは驚きだが、多くは再開発で駅ビル等が建てられ、当時の記憶を醸し出すものはゼロという土地も多いという。
昨日訪れた、有楽町の交通会館脇には寿司屋横丁と呼ばれる、実に寿司屋ばかりが50店から軒を連ねる路地があったというのは驚きだ。
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あん肝ポン酢みたいな一冊。サブカルチャーとしての素晴らしさと、町歩きとしての素晴らしさの両面を併せ持つ、好きな人にはたまらないおつまみ。兵隊の慰安施設→RAA→赤線→小料理屋→スナックの流れとか綺麗すぎ。個人的に散歩で見つけて気になってた門前仲町の辰巳新道についても解説があってとても面白かった。全国バージョン欲しいなぁこれ。
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ノンフィクション
歴史 -
ヤミ市(繁華街)を概観するには最適かと。内容もかなり上品にまとめていますし。
参考文献というか、地域別のヤミ市史の本を読むと、また違った面が見られるかと。 -
2016/9/22読了。
戦後のヤミ市やマーケットそのものは解体撤去されたので残っていないが、業者向けに都などの自治体が用意して斡旋した「換地」と呼ばれる移転先が当時の雰囲気を色濃く漂わせながら今でも残っていることがある。本書はその散策のためのガイドブック。いやガイドブックどころではない。当時の地図や写真を多数収録し、記述も調査に基づくもの。ほとんど郷土史の本と言っていいと思う。都市景観の成り立ちについて、とても勉強になる本だった。
「換地」という概念を認識できたのが本書を読んでの最大の収穫だった。裏路地のような細い道に昭和レトロな飲み屋がびっしりと並んでいるようなところや、昭和レトロなビルの1階や地下に昭和レトロな飲食店街や「名店街」があるようなところは、ほぼ軒並みそうした「換地」にルーツを持つことが分かった。ニュー新橋ビルなどは有名で僕も知っていたが、特にそうした話題に上らないような近所の路地、行きつけのラーメン屋が入る古いビルなどもそれに該当すると知って意外だった。
ふだんは素通りしているあの路地、この間解体されてマンションになったあのビルが、もしかしたら「換地」のひとつだったのではないかと怪しみ、ちょっと調べてみる。そんなふうに楽しみを広げてみたい。
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