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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784408133621
作品紹介・あらすじ
映画『オデュッセイア』日本語字幕監修者の本
赤紫の海・極彩色の神殿の 真実の古代ギリシャへ!!
青い海、青い空、白亜の神殿、ロマンチックな神話といった、私たちが日ごろイメージする古代ギリシャとはちょっと違う、「古代ギリシャのリアル」がわかる一冊。
なぜ古代ギリシャ人は血や涙を「緑色」と表現するのか? なぜ古代ギリシャの主神ゼウスはあんなに浮気性なのか? そして「壺絵の落書きにみる同性愛」に至るまで、ネットやツイッターで大人気の著者が詳細かつ面白く解説。
【オリンポスの神々履歴書】【神話・古代・現代 ギリシャ地図】【未来・現代・古代 神話時代までのギリシャ年表】【ギリシャ神話、神々の相関図】付き。
■第1章 「古代ギリシャ」の復元
●漂白されたギリシャ
コラム(1) なぜ血や涙は「緑色」なのか? 古代ギリシャ人の色彩の世界
●「ギリシャ史」1000年の空白を超えて
コラム(2) パルテノン神殿の七不思議 “百足の宝物殿”から瓦礫の中のモスクへ
■第2章 ギリシャ神話の世界
●ギリシャ神話のリアル
●オリンポス十二神とその履歴書
アポロンの履歴書
コラム(3) アポロンの神託・名(迷)回答集
ゼウスの履歴書
ヘラの履歴書
ポセイドンの履歴書
コラム(4) 古代ギリシャの地震予知と耐震技術
アテナの履歴書
もっと知りたいギリシャ神話の謎 なぜこのレリーフでハブられている人がいるのか
ヘファイストスの履歴書
アレスの履歴書
もっと知りたいギリシャ神話の謎 なぜギリシャの神々はローマに入ると名前だけ変わるのか
アフロディテの履歴書
コラム(5) 愛の女神の恋愛事情
アルテミスの履歴書
ヘルメスの履歴書
デメテルの履歴書
ペルセポネの履歴書
ハデスの履歴書
ヘスティアの履歴書
ディオニュソスの履歴書
●神々の終焉からの世界
■第3章 古代ギリシャ人のメンタリティ
●労働観と人間性
●時間感覚と宗教観
コラム(6) 古代ギリシャの夢占い
●愛と病、そして死と永遠
コラム(7) 『ハレイオス・ポテールと賢者の石』~古代ギリシャ語訳版ハリー・ポッターを読む~
みんなの感想まとめ
古代ギリシャのリアルな姿を知ることができる一冊で、従来のロマンチックなイメージとは異なる、血や涙の色彩や神々の人間臭さをユーモラスに描写しています。著者の豊かな知識と独特な視点から、オリンポス十二神の...
感想・レビュー・書評
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のっけから驚く
ギリシャは白くない!
元々神殿は極彩色に彩られていたのだ!
大英博物館が、所蔵するパルテノン神殿のフリーズ(建物上部の装飾彫刻)の色をこすり落とし白く磨き上げた
博物館のスポンサー命令とのことが1939年に発覚
なんとまぁ!
18世紀半ばから西欧でギリシャブームが起こる
ギリシャは崇高で静謐、単純美のシンボルでなければならない
大理石は白く輝いていないといけない
神殿は白亜でなければならない
国全体も、古代ギリシャっぽくないものは破壊され、古代ギリシャっぽい建築物が建てられた
西洋人が古代ギリシャの理想化する理由
それは「ギリシャ文明を自分たち西洋世界の共通のルーツ」だと信じているから!
しかしながらギリシャ文明はエジプト文明をはじめアフリカやアジアに起源があり、西洋文明の出発点は古代ギリシャではなく東洋におくべきでは…(黒いアテナ論争)という意見もあり
というわけで
「白亜の、白人の、古代ギリシャ」は西洋がそうあってほしかったギリシャの幻想が投影されている
中世ギリシャは存在しない
1000年の空白あり(確かにそういえばそうである)
古代ローマ(東ローマ帝国、オスマン帝国)に吸収された
次にギリシャ人を名乗る人が現れるのは19世紀(ギリシャ独立戦争)
古代ギリシャは多神教(ただし宗教という概念や言葉はまだない)
現代ギリシャは一神教(東方正教徒)
まぁそんな感じで古代ギリシャ人と現代ギリシャ人は異なる
(しかし現代ギリシャ人は古代ギリシャ人に大変誇りをもっている)
他にも
ギリシャ神話の世界、オリンポス十二神とその履歴書(これは役立つ)、古代ギリシャ人のメンタリティ、価値観や時間感覚(特に労働に対する価値観が日本とまぁ違うこと)、夢占い、盛んな同性愛(!)、日本と同じくセミ(ミーンミン鳴く蝉です)に情緒を感じる…など
なかなか面白いネタが多く、ギリシャの知識ゼロのド初心者の私にはピッタリであった
最後に著者について
藤村シシン氏
古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家
高校生の時に「聖闘士星矢」にすっかりハマり、ギリシャ神話に興味を持つようになる…
ちなみに女性である
ネット検索するとギリシャの衣装で登場しており、なかなかインパクトがあって面白い
情熱をもって好きなことを仕事にするというのはまさにこういうことなんだろうと思わせる女性である
こういう方の活躍はこれからも楽しみだ
こういう本をおり混ぜながらギリシャの歴史を知っていくのはずいぶんおトクな気がする
楽しませていただきました♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。
目から鱗の雑学で、ギリシャのイメージが覆る。
ギリシャ神話の神々も、人間臭くて笑う。
面白いエピソードのチョイス、絶妙なツッコミなど、筆者のセンスが光る。
『ハリー・ポッターと賢者の石』に古代ギリシャ語版があるとは。
ギリシャ神話メインだが、ほかの話ももっと聞きたい。 -
シシン先生節が冴え渡る!読んでいるとずっと先生の声が聞こえるような愉快な古代ギリシャツアー!
オリュンポス十二神を中心に履歴書や名言をピックアップして紹介する章は先生の溢れんばかりのギリシャ愛を感じざるを得ない。 -
ゲームさんぽから。
昔ギリシャ神話が好きだったのを懐かしく思い出して、子供用よギリシャ神話も合わせて購入。読了。
子供の頃、画家で西洋美術に詳しい祖父に「ギリシャ彫刻のような人たちはどこに行ってしまったの?」と聞いたことがある。
祖父の答えは「ギリシャ彫刻は人間の一番美しいパーツを集めて作った彫刻(だから、もともと彫刻のような人たちはいない)」だった。お気に入りの答えなんだけど、この本を読んで、本当の答え・可能性が分かった気がする。
親しみやすい文体なのに、ギリシャ神話や古代ギリシャのことだけでなく、現代とのつながり、西洋のものの考え方、西洋的なものの成り立ちを垣間見ることができたのは、さすが学者さんが書かれたものだなと。振り返ってみて感じた。 -
去年のファミ通のFGO特集をつい最近読んだのだが、脚本担当者のおススメギリシャ本として名が上がっていたので読んだ。
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ギリシャ旅行へ行く前にギリシャの歴史や神話に触れたくて読んだ本。
最初に想像していたギリシャの綺麗なイメージは白い建物、青いドーム、ピンク色の夕日、綺麗な海、美味しい海の幸であった。
読み終わったあとでは、神々の性への奔放さ自由さ、古代ギリシャ人の知的に考える力と、愛への情熱、文化的な背景を知って、白いイメージが色彩的になった。
人間が持つ感情を華やかに発揮される神様たちには驚かされるばかりであった。
でもなんだか好きになってしまう魅力があった。
日本とギリシャでセミに見出すものが、はかなさと永遠で真逆なところも面白かった。 -
知識が皆無に等しくても楽しめる内容だった。
漠然と持っていたギリシャのイメージが実は「オリジナル」ではなく、西洋的なアイデンティティを求められた結果の産物だったことには驚いた。
大英博物館の今では信じられないような行動にも驚き。最初から確立しているわけではないのだから、当然かもしれないがそういった時代もあったのだなぁ、と。学芸員課程をかじった者としてはそういうふうにも思ったり。
固定のイメージを覆すところからお話を始めるのはシンプルに構成として上手いな〜と思った。文体も堅苦しくないのでサクサク読める。
古代ギリシャ的な「信仰」や「習慣」は無くなっても、神話は語り継がれて、新しいものになったり、今だけじゃなくてきっとこれからも色々な解釈がされたり、題材やら元ネタになっていったりするんだろうなとギリシャ神話の強さを改めて感じた。
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「この場にいる者は誰か!」 「善良なる市民!」古代ギリシャのリアルがここに | ほんのひきだし
https://hon-hikidashi....「この場にいる者は誰か!」 「善良なる市民!」古代ギリシャのリアルがここに | ほんのひきだし
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/132934/2021/07/27
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著者・藤村シシンさんのSNSが面白く、たまにまとめてエントリを読んだりする。一見おバカっぽい発言が続くように見えるけど、実は古代ギリシャに関する深く広い知見に裏付けられていて、非常に高度なユーモアをたたえた古代ギリシャ愛(というかアポロン神への愛)がダダ漏れである。
この本は、ギリシャ神話などでぼんやりとは知っている古代ギリシャ世界をざっくりまとめ、学術的な知見を加えて「リアル」を1冊で紹介したもの。断片的でいささかトンデモなトリビアを披露して受けを狙うのではなく、古代ギリシャ世界の成り立ち、それを利用した後世の世界などの知識をコンパクトに、トータルにまとめてある。
多くの人にはオリンポス12神のプロフィールをまとめた第2章が、神々のかなり無茶なパーソナリティとエピソードが見られて人気だろうと思うけれど、個人的には後世の社会による古代ギリシャ史のロンダリングとその復刻を解説した第1章と、古代ギリシャ人のメンタリティを解説した第2章が面白かった。特に、第1章に付属したコラムが古代ギリシャ人の色と質感、情感の関係を説明しており、なかなかこういう解説に出会えたことがなかったので「ふむふむ」と何回も読んでしまった。色と情感、質感が連動しているってすごいな、古代ギリシャ人。
やわらかそうで本気度の高い入門書で、海外文学を読む手掛かりなどにもなるので、1冊手元に置いていて損はない本だと思う。巻末の参考文献一覧に藤村さんの研究者としてのプロ魂を感じるので、この一覧から選んで読んでみるのも面白いと思う。まあほんとに、「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものだ。
私が読んだのは初版だけれど、注とルビの部分で誤植(まあイージーなチェック漏れなんだけれども)が私の気づいた部分で数か所あったので、増刷で訂正していただければありがたいです。もうたくさんのかたが読んでいらっしゃるようなので、追い打ちで指摘しませんけど。 -
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古代ギリシャ人の生活や倫理観を知りたくて購読。
古代ギリシャでは人間らしさとは「余暇」。雇われて働くのは奴隷以下。これは現代社会でも本質をとらえているような気がする。生活の諸々のことは奴隷に任せておけばよいという倫理観が垣間見えた。暇だからこそ考え事をして、哲学や自然科学が発達したのも納得である。
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文量の約半分はオリュンポス十二神のエピソードいろいろ。著者の肩書が「ギリシャ神話研究家」だから当然と言えば当然ながら、私としては、神々のエピソードはそこそこに、古代ギリシャ人の価値観・世界観のほうが興味深かった。「美即善」≒「カワイイは正義」や、セミやコオロギを歌う詩≒日本の和歌・俳諧といった本文に言及された比較のほか、「「神」はいても「宗教」はない」(p.223)などには「神社非宗教論」に近いものを感じられ、平安時代から平成時代までの頃の日本と近いものを感じる(現代・令和の日本は…キレイキレイに漂白されたパルテノン神殿みたいなものかもしれないが)。
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藤村シシン先生は他所の企画に乗っかることは多いようだが、単独でのアウトプットが少なめ。読み足りない。YouTubeでも書籍でもいいからもっと発信して欲しい。
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古代ギリシャの知られていない意外な真実と、そして現代日本人にもつながる共通した感性も明らかにされる、なかなか楽しい切り口の古代ギリシャについて詳しくなれる読み物でした。
色の捉えかた、「流れるもの、生きているもの」などという共通性から同じ単語を使うという感性は素敵だと思うし、蝉に感じる儚さを古代ギリシャの人々も感じていたというのは遥かなロマンチシズムを感じたり…。
そういうエピソードひとつひとつによって、かつて彼らはほんとうに存在していたんだな、という「リアルさ」が自然と浮き立ってきたように感じました。
一方でギリシア神話の神々のハチャメチャさ(そしてそれがだんだんと曲色されたものでもあるという)や、夢や生活の感性(はたらかざるものこそ人であるという)のわからなさもそれはそれで凄いなと...
古代ギリシアのあれこれを小難しくなく、ひたすら平易に楽しく解説してくれていて有難いし、すてきな本だと思いました。 -
フォローしている藤村シシンさんの著書。イマドキ口語な感じで古代ギリシャの入門書に良いのではないでしょうか。ホモの話もっとして〜。後、黒川さんも本出して〜。
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ギリシャに行く予定があるので読んでみました!
古代ギリシャはいくつものポリスから成り立っていたため、ギリシャ神話にはかなり地域性があるというのが面白い。
ギリシャは1000年歴史が途絶えており、古代ギリシャと現代ギリシャの直接的なつながりはないのである。しかし美の基準として古代ギリシャ文明は欧州で尊いものとされているので、現代ギリシャもそれを利用して古代ギリシャを商売の種にしている…
ゼウスが浮気性なのは、ゼウスが最高神で、ゼウスの血筋であると言いたい人があまりにも多く、数々の神話が作られたからだそう。
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学問的訓練を受けながらも、学者を目指すことなくオタクに徹することで好きなことを好きなだけ語る自由を得ている様は、見ているだけでも清々しい。古代ギリシャに関するトリビア満載で、語り口もきっちりエンタメになっている。いろいろ読んでもすぐあやふやになるオリンポス十二神のイメージを今回は自分の中に定着できたのではないかという気になっている。
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昔のギリシャの神殿は白じゃなかったんだ。知らんかった。
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YouTubeの「ゲームさんぽ」でシシン先生の楽しい話に興味を持ち読み始めました。自分たちが想像するギリシャや神話がどんどん崩れると共に親近感が湧いたり、あまりにもぶっ飛んでて笑ったり楽しく読めました。
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