- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408323275
感想・レビュー・書評
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時代考証家による歴史の本。
「TV時代劇を100倍楽しく観る方法」は、ぜひとも知りたいところです。
まずは時代劇の中でも長寿番組の『水戸黄門』。なぜあんなに続いたのかといえば、ひとえに徳川光圀の存在以外は、すべて作り話だったからそうです。
ほぼフィクションだったからこそ、ドラマとしていい内容のものを作れたからだとか。
確かに、あのドラマの光圀公が真実の姿だと思っている人は少ないとは思いますが、それでもイメージはやはりつきますし、子供たちはそのまま信じてしまいそう。
水戸藩二代藩主徳川光圀は、実際には三百諸侯の中で最も旅をしなかった大名だそう。
光圀の水戸藩は、参勤交代をしなくていい藩だったため、光圀は、年に一回の旅行の機会すらなかったそうです。
そんな光圀に漫遊記が生まれることの不思議さを著者は語っていますが、権力のある気楽なご隠居さんというシチュエーションは、ドラマの設定上うってつけの主役になりますね。
時代劇には大名行列のシーンがよく登場しますが、その人数は石高によってきめられている、いざ戦いという時に連れて行かなければならない将兵の数で、必ず守らなければいけなかったとのこと。
けっこう厳しい決まりがあったようです。
少しでも宿泊費用を削減するため、行列はほとんど駆け足状態で歩き、「おな~り~」というようなのんびりした(?)ものではなかったよう。
そして町民たちも、道に土下座して行列が過ぎるのを待つということはなく、たいていは戸や窓を閉めて家の中にいるか、裏で仕事をしていたそうです。
多い日には何組も行列が通るので、そのたびに土下座をしていては仕事にならないからだとか。
また新鮮だったのは、江戸時代の武士は料理男子だったということ。
いつも出来合いの食事を買ってばかりだと家計が持たないため、自ら料理をする武士が多く、当時『男子厨房に入るべし』は常識だったそうです。
江戸時代の武士は威張っており、料理するなどもってのほかというイメージですが、実際には真逆だったんですね。
あとは「ひげ」の漢字は、生えている場所によって違うことなど。
鼻の下が「髭」、あごが「髯」、ほおが「鬚」。
さすがは専門家、知識がちりばめられており、いろいろとためになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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「奈良時代や平安時代がないのは」
ドラマは殆ど見ないので知りませんでしたが、大河の場合は長丁場だから、1年間を見せ場たっぷりに仕上げるコト...「奈良時代や平安時代がないのは」
ドラマは殆ど見ないので知りませんでしたが、大河の場合は長丁場だから、1年間を見せ場たっぷりに仕上げるコトの原作が無いのかも。。。再来年は、また三谷幸喜の戦国物らしいですね。2014/05/08 -
「あさきゆめみし」とか「天上の虹」では・・・アカンかw漫画が原作ってのも前例ないしね~
再来年の大河ってまた三谷幸喜なんですね^^;「あさきゆめみし」とか「天上の虹」では・・・アカンかw漫画が原作ってのも前例ないしね~
再来年の大河ってまた三谷幸喜なんですね^^;2014/05/09
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「戦国最強の騎馬軍団は時速20キロ」とか、時代劇を見てると気づかないウラのリアルな出来事が書いてあります。時代劇はあくまでドラマとして作られていますので、時代考証を担当する人たちはリアルとドラマとしての面白さの間で苦労しているんですね。
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だからなんでワタクシは、真っ当な歴史も頭に入っていないくせに
こういう重箱の隅をつつくようなのがすきなのでしょうかね。
大河ドラマの舞台になっている時代の時代考証の本。
2〜3ページ読みきりで読みやすかったです。
イラストも沢山入っていて親切でした。
知識は右から左に抜けてゆきました。