- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408333007
作品紹介・あらすじ
現在、注目を集めている写実絵画の中から女性像と裸婦をメインに構成。森本草介、野田弘志といった巨匠を筆頭に、島村信之、生島浩、小尾修、原崇浩、石黒賢一郎ほか、日本の写実画をリードする28名の精鋭たちの女性像を掲載。
感想・レビュー・書評
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写真としか思えないようなリアルなタッチで描かれた写実画の画集。
紙面ではどう見ても写真、としか思えないような超絶技巧で描かれた作品もあり、とにかく驚愕の一言に尽きる。
だったら、写真で良いのではという意見もあるだろうが、写実画では、単に見たままをそのまま再現するだけではなく、画家の意図や思いを現実の対象に反映して作品を創作していく、ということが写実画の製作者としての醍醐味だと感じた。
掲載されている作品のほとんどは女性像、それも裸像が多いのだが、超絶技巧を生かすにはやはり女性のフォルムと肌や髪の質感が適している、ということなのだろう。
個人的には生島浩という作家のフェルメールを意識した作品群と、キューティーハニーや、エヴァンゲリオンのアスカ、真希波マリらを写実画で著した石黒賢一郎の作品が興味深かった。
幸運なことに、現在(2020年3月下旬)、渋谷のBunkamura Museumで写実画の展覧会が開催されていて、本書に掲載されている作品も何点か出展されているとの事なので、ぜひ現地へ行っても生の写実画の筆致を確かめてみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写実画のすごい世界
実業之日本社
Amazon
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レビューという名の感想文です。
写真かと見間違えるレベルの写実画についての本になります。
作家の作品数点と一点の詳細解説、あとはコラムを数点という構成です。
掲載作家数は28人ですが、巻末11名については作品数点とコメントのみになっています。
緻密な描写がすごいです。絵画について解説できるほど造詣が深くないので、詳しくは解説等も出来ませんが、とにかくすごい。ぱっと見ほんとに写真にしか見えません。
ですが、よく見ると絵画。写真のような反射や映り込み等が無いので、じっくり見るとわかります。
掲載作品の大半は女性がモチーフ、さらにその半数がヌードもしくはセミヌードです。
とにかくすごい。とにかく美しい。それしか言えません。
掲載作家数が多い分、個人個人の掲載作品数は少ないですが、気に入った作家さんの作品をもっと見たければ、作品集を個別に買うとかすれば良いんじゃないかなとは思います。ある種カタログですかね。解説付きの。
本のサイズが大きくはない(ジャンプより背が低く、奥行きがちょっと長い)ので収納するのに困りませんが、作品が小さくなるので、大きく見たい人にはちょっと残念なのかなとは思いますが、自分はこれでもかなり満足です。
目の保養になります。 -
現代の写実を知ろうとあれこれ借りた中でとても理解が得られた一冊。
本書もそうだが、裸婦を主題としたものが多く、それが乗り越えるべき壁のようでもあり、日本の文化・風俗の独自性を遺憾なく発揮できる領域のようでもあり、という感想。 -
ホキ美術館が開館し、写実絵画が爆発的に認知された頃出版された本。息を呑む素晴らしい作品の数々に丁寧な顔説がされている。宝探しをするようにワクワクしながらページを愛おしんでめくって行ったのを記憶している。
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タイトルに偽りなし。画家、作品の選択も妥当。見せ方、解説も素晴らしい。
実物を是非、鑑賞したい。 -
写真のよう
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(図書館員のつぶやき)
みてみらんばわからんよ、すごかー、よーごけんかきゆっとね。写実画ていうらしか。こん一冊にいまばときめく画家さんたちののっとんさけん、いっぺんにみらるっとさ。きれいかばっかいでためいきのずっよ、よかぎん開いてみらんね。うちの大学の先生もおんさよ!
訳:見ないとわからないですよ。すごいです。良くこんなに描けるものですね。写実画と言うみたいです。この1冊にいまをときめく画家さんたちが載せてありますから、一度に見れます。綺麗なものばかりでため息が出そうですよ。良かったら開いて見ませんか。この大学の先生も登場しますよ! -
たしかにすごい。
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写真の様だ。とは言わないらしい。背景一つにも作者の意思が入り込み、事実を切り取る写真に対して、想いを表現する写実画とはまるで違うもの
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島本信之
山本大貴:Hear no evil、with Three Musicians、Green Door
生島浩:香る宙、5.55、Box、月虹、月隠り
橋爪彩