カラー版 「水」が教えてくれる東京の微地形の秘密 (じっぴコンパクト新書)
- 実業之日本社 (2019年7月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408338699
感想・レビュー・書評
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都内の河川や水道に関する地形に関する書籍。
個人的にはなかなか面白かった。
地図がふんだんに示されており、地図も内容が分かりやすいように高低差を強調していたり、大正時代の地図が対照されていたりで面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
案外起伏に富んだ東京の地形。微地形を元に開発以前の湧水からの水の流れを解説する。3D地図を駆使し地形と開発の歴史が良く分かる。
筆者の本はこのじっぴコンパクトから多く出版されている。いずれもカラー図版を活用し地理と地形を解説したもの。
本書は23区を中心に微地形を解説。特に皇居周辺の記載が豊富。同じ濠でも水源や水面の高さが、異なったり神田川の流れを本郷台地を貫くように変えたり(現代の御茶ノ水駅付近)、江戸の街の開発の歴史の痕跡をたどる。
他にも渋谷川だったり古川だったり、港区などの複雑な地形に関する記載も。
本書を片手に「地形読み取り散歩」を堪能したい。 -
<目次>
第1章 江戸城建造の濠と水源
第2章 川を見下ろす権力の館
第3章 複雑な谷が生んだ文化
第4章 廃川跡と江戸の上水道
<内容>
現代の凸凹地図と大正時代の地形図に凸凹データを加えたものをふんだんに使いながら、水の話(川や上水、谷など)を次々としていく。地図が豊富なのがいい。『凸凹地図でわかった!「水」が教えてくれる東京の微地形散歩』をベースに大幅加筆したもの。