記憶に残る廃村旅

  • 実業之日本社 (2021年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784408339900

作品紹介・あらすじ

かつてそこには人の営みがあった集落。生活の基盤があり、小規模な……場合によっては大規模な学校があったところもあった。しかし、さまざまな事情から、人々はその地を離れ、やがて無住になった。本書は、冬季無住集落や1戸が残る集落なども含めて、そうした集落への旅と調査を綴ったものだ。

現地で出会った人たちに話を聞き、いくつかは繰り返し訪問している。主な交通手段は、バイクから電車・飛行機と自動車の組み合わせへとシフトしている。船や自転車に乗ったり、山歩きすることもある。40年半、1025カ所を探訪した旅の記録から、さまざまな観点で50の集落を収録している。


【収録集落】
●北海道
夕張市北炭夕張
美唄市東美唄
神恵内村オブカル石
滝上町中雄柏
浜頓別町山軽
●東北
青森県六ヶ所村上弥栄
岩手県宮古市岩田
秋田県大館市深沢
由利本荘市袖川
山形県大石田町三和
福島県会津若松市大巣子
●関東
群馬県嬬恋村石津鉱山
埼玉県秩父市岳
東京都奥多摩町峰/倉沢
●甲信越
新潟県新潟市西蒲区角海浜/津南町上日出山
長野県飯山市堀越/豊丘村野田平/飯田市大平
●東海
静岡県浜松市天竜区小俣京丸/大嵐
岐阜県揖斐川町戸入/本巣市黒津
三重県松阪市峠
●北陸
富山県富山市高清水/南砺市下小屋
石川県小松市津江
福井県大野市熊河/池田町割谷
●関西
滋賀高島市北生見
京都府京都市右京区八丁
和歌山県紀の川市今畑/白浜町大瀬
兵庫県豊岡市金山
●中国
鳥取県鳥取市杉森
広島県世羅町八田原
山口県岩国市右穴ヶ浴/萩市尾島
●四国
愛媛県西条市今宮/今治市比岐島
高知県北川村竹屋敷/香美市上岡
●九州
長崎県長崎市端島/小値賀町舟森
熊本県山都町内大臣/五木村中道
宮崎県西都市吹山
鹿児島県阿久根市本之牟礼
●沖縄
沖縄県竹富町宇多良

みんなの感想まとめ

廃村を訪れる旅の記録が描かれた本書は、静かなレポート形式で進行し、各集落の様子を淡々と伝えます。著者は訪問した場所で見たものを中心に、独自の考察や深掘りは行わず、シンプルにその地の雰囲気を感じさせるこ...

感想・レビュー・書評

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  • こんなとこに村があったのか…
    何年も前なのに跡が残ってるんだ…
    と感慨深くなるんだけど、もう少し写真が欲しいところ。

    作中に、◯◯があったって書いてあるのに写真が載ってないのは残念。

    ◯◯へ行った時に寄ったとか、あまり要らない情報。

  • ノスタルジーは感じさせず、ただ廃村への静かなレポートは続きます

  • それぞれの訪問記はその場で見たものを中心に淡々と記録ベースで書かれており、特に深掘りした調査や、独自の考察があるわけではない。
    旅行気分で模擬体験をする、というイメージであり、前書きにもある筆者の狙いもそんな大仰なものではないとのこと。
    ということで大きな発見はないが、それで十分だと思う。

  • 秩父、奥多摩のは近いから足を運べそうでうれしい。独立した読み物としてはやはり一つ一つの記述が少なすぎて楽しむのが難しい。

  • あともう1ページ情報がみたいと思ってしまったけど、内容は平易で気軽に読んでと著者は書いているので、それで正解な本でした。知ってる国道沿いで確かにこの辺に道が続いていたな、その先はこうなっていたのかと、記憶や地図と確認しながら読めて楽しかったです。

  • 訪れた廃村跡は1000以上とか。つまりそれ
    だけの村や集落が消えているのです。

    しかも著者の「廃村」と括る縛りは、「小
    学校が存在していた集落」に限定しています。

    それだけでも、この数なのです。

    もはや過疎化というよりも消滅と言っていい
    かもしれないです。

    人の営みとは、そこを離れてしまうとかくも
    儚いと驚愕させられる一冊です。

  • ふむ

  • webが取り上げている全国の廃村数は令和3年9月時点で3,517ヵ所あるようだ。一方筆者が定義する廃村数は900で、戸数5戸以下、冬季分校がある場合は3戸以下を高度過疎集落として数え150、合計1050ヵ所を対象として訪れている。
    本書では全国50ヵ所を取り上げ、写真が1ヵ所に付き数枚と地図が掲載され、最寄りの駅や町からの距離も載っているが、山奥等人里離れた場所が多く、近くに行けども余程その気がないと、廃村まで行けないと感じた。
    ダム建設、災害からの避難、鉱山の閉山、集団移転等廃村の理由は様々だが、思うにこれだけ少子高齢化が進んだ日本では、自然に集落が無くなったと言う例が多いのではないかな。
    田舎に帰った時、山道を通ると廃屋に出くわすことがあるが、なんだか不気味だし一人では中には入る気はしない。
    しかし分校など、明治時代に開校して昭和後期まで存続していた所が多くあり、意外と都市化と言う形態は新しいものだと感じた。

  • <目次>


    <内容>
    北から順番に50か所の廃村が紹介される。著者は私と同年代だが、すでに40年もの間廃村をめぐってきた猛者。そのから選りすぐりの50か村をチョイスしてある。条件は小学校(分校)があったこと。見開き4ページで1村が紹介される。その筆は淡々としている。地図と写真が数枚。著者は基本理系の人なので、データの記録、分析はお手のものようだ。行こうとは思わないが、高度成長期を中心に消えていった村々が記録されるのに意味があるのではないか?

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著者プロフィール

1962(昭和37)年大阪府堺市生まれ。埼玉県さいたま市在住。
Team HEYANEKO 代表。団体職員。
近畿大学大学院化学研究科博士前期課程修了。
中学校、高等学校教師を経て、現在に至る。

〔主な著書〕
・『廃村と過疎の風景』第1 集~第10 集(HEYANEKO)
・『廃村をゆく2』  (イカロス出版)
・『秋田・廃村の記録』(秋田文化出版、共著)
・『日本廃村百選』  (秋田文化出版)

「2021年 『記憶に残る廃村旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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