だれかのことを強く思ってみたかった

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 125
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408395067

作品紹介・あらすじ

「私たちはどのくらいの強度でここに立っているのか」。16篇の短編小説と厳選された約100点の写真が織りなす「東京」をめぐるコラボレーション。なにげない日常風景、空虚な生活をたんたんと描写する小説との連続に、心の奥底にしまったはずの"記憶"が熱を帯びて甦ってくる。

感想・レビュー・書評

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  • 見なかった記憶 がすごく印象に残った。

  • 「何かを見たという記憶より、見なかった記憶のほうが、色濃く心にのこっている、ということがある。

    会えた人より会えなかった人。
    口に出せたことより出せなかったこと。
    手に入れたものより、どうしても手に入らなかったもの。

    それらは空白としてではなく、ある確固とした記憶として私のなかにある。」

  • 佐内氏の東京写真が良い
    短い3ページほどの小さい風景
    角田光代の小説に出てくる登場人物は
    誰でもなくて誰にでもある感じが良い

    そういう人たちの小さな日常が集まった東京
    リアルな過剰すぎない東京の匂いがする

  • 【ジャケ評】
    佐内正史の写真がすごくいい。
    昼間の写真家だと思っていたので夜の写真は意外だった。

  • 写真とショートストーリー。東京が好きならいいと思う。

    高円寺にすみたい。 さとこ

  • 080219

  • 写真集としてはすごく好きですが、自分にはやはり角田さんの感覚、というか書きたいことは好めないと改めて思った一冊。
    角田さんの本の読後感は、生活の、疲れている面を強調されてるような感覚になる。
    それは日常で充分感じることなので、わざわざ読みたいものではない。
    佐内さんの写真には、いつも自分の感覚(とりわけ嗅覚と色彩)との相似点をおぼえる。
    似た風景がすきなのかもしれない。

  • 気付いたら絶版になってて慌てて買った。
    (ハードカバーが欲しかったので)
    ジャケ&題名買い。
    これから読みます。

  • 最初、角田さん自身のお話かと思ったら、小説だったのですね。
    あまり強く印象に残りませんでした。

  • 短編をめいっぱい読みたいと思った。佐内さんの写真が全部カラーだったらよかったのに。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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