百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

著者 : マツオ・ヒロミ

• 実業之日本社 (2016年1月28日発売)

作品紹介・あらすじ

ようこそ!空想百貨店へ。虚構の二十世紀初頭、デパート「三紅百貨店」を舞台にしたオールカラー、コミック&イラスト集。

感想・レビュー・書評

[湖永さんの感想 · 2023年9月5日]

虚構の20世紀初頭。日本のとある地方都市が舞台。
東洋と西洋の混じりあう不思議な近代浪漫にうっとりと見入ってしまう。
オールカラーで見応えあり。

本をめくった途端に紙質がまるで包装紙そのままなのが、う〜ん粋な計らいだと感じる。
エントランスも素敵…もしかしてちょっと見えてるのは、グランドピアノかしらん。
数段ある階段はレッドカーペット⁇など最初から惹かれる箇所がたくさんある。

1階の服飾雑貨・宝飾品からのスタート、よくある百貨店共通のようで裏切らないのがいい。
お客様は、お着物が多いかなと感じるのも昭和初めの頃だからかも。

2階の美粧部で足を止めてる女学生も可愛らしい。
美しい容器にロマンチックな香りに背伸びしてみたけどまだまだ先かなぁ〜。

3階は呉服。百貨店の全身は呉服商だったというのもどこかと一緒だなぁ…と。
半襟を変えるだけでも一気にモダンに。

4階の婦人服にはごく限られた富裕層か、流行の先端にいるモダンガール達がほとんどだったけれど…。

5階の文具では、万年筆を持った着物姿の女性の舶来品大売り出し案内絵葉書が目を惹く。

6階の大食堂は英国風の内装より来店するお客様の動向の方が気になったり…コミックマンガに騙される。



たまに活字から離れて見るだけで満足したいときがある。

[かなさん · 2023/09/06]

湖永さん、こんばんは！
マツオヒロミさんって、
乙女の本棚シリーズの「秘密」のイラストの方ですね(*^^*)
マツオヒロミさんのイラストって
ホント、ステキですよねぇ～♪
うっとりします♡

「たまに活字から離れて見るだけで満足したいときがある。」
この気持ち、すごくわかりますっ！

[湖永さん · 2023/09/06]

かなさん　おはようございます。

コメントありがとうございます。
かなさんは、乙女の本棚シリーズを制覇していますよねぇ。
綺麗に並んだ本棚に惚れ惚れしています。
レビューも読みたくなる完璧さなので、いつか読めればと思っているのですが、利用している図書館には無くて近隣図書館もなく…なので、これは買うしかないのかなと思っています。
この「百貨店ワルツ」もポチッとした本なんですけどね。
乙女シリーズは、たくさんあるので、でければ借りたいのが本音ですが…
数冊お気に入りを購入するのもアリなのか、とも。

たまには好きなイラストに満足したい日があります。
絵は描けないけど見るのは好きなので…。
すごくごちゃごちゃした本棚ですが、これからもよろしくお願いします。

[aquamarineさんの感想 · 2023年2月14日]

書店で見かけて気になっていたので購入しました。
20世紀初頭、デパート「三紅百貨店」を舞台にした空想のコミック&イラスト集。
マツオヒロミさんの艶やかに描かれたレトロでモダンなイラストに魅了されました。
「三紅百貨店」は空想だけど、こういうレトロでモダンな百貨店があったら私も行ってみたい！！

[メイプルマフィンさんの感想 · 2019年1月27日]

一目見たときからうっとりさせられた！昭和初期のレトロなおしゃれが大好きなので、架空のデパート「三紅百貨店」の昭和浪漫がたっぷり詰まった世界観に魅了されっぱなし。まるで実在したかのようなディティールの細かさが本当に素敵だ。アールヌーボーを彷彿とさせるポスターの色遣い、デザインの美しさ、コケティッシュな表情の女性達…何度見ても飽きない。見返し部分が包装紙っぽくなっていて、そんなこだわりもまたいいなと思えた。
改めて、百貨店はたくさんの憧れやときめきが詰まった特別な場所なんだなと。「ここは皆さまの為の全く新しい宮殿。愉快に優雅に足取り軽く。ときめくような店内をお楽しみください。」というご挨拶がまたツボで、本当に店内をワクワクしながら見て歩いている気持ちになれます。

[地球っこさん · 2019/01/31]

メイプルマフィンさん、おはようございます(*^^*)
私も「百貨店ワルツ」大好きです(〃▽〃)
うっとりしますよね。ドキドキしますよね。
尾形亀之助の詩も、この本で初めて知りました。
あとがきで、マツオ・ヒロミさんの老朽化によって建て替えられるヴォーリズ設計の大丸心斎橋店への愛情も伝わってきます。
それだけでも、ヴォーリズさん大好きの私
には堪らない一冊。
宝石箱のような素敵なイラスト集でした。

[メイプルマフィンさん · 2019/02/01]

地球っこさん：コメントありがとうございます！
私も、尾形亀之助の詩をこの本で初めて知りました。すごく好きです！
私は東北の人間なので、大丸心斎橋店を知らなかったため、俄然興味がわきました。レトロな建築が好きなので、色々調べてみようと思ってます。

[ぼたもちさんの感想 · 2024年4月17日]

架空の百貨店を舞台にした昭和浪漫の香りあふれるコミック&イラスト集
間もなく新刊が出ると聞いたので読みました
やっぱりマツオヒロミさんは良い
弥生美術館の展覧会には絶対に行かないと！！！！

[オパールさんの感想 · 2017年6月21日]

勝手にフォローさせてもらってる方が載せていて、凄く欲しくなって購入。
レトロな世界観大好きなんです。
架空の百貨店が美しいモダンガール達のイラストによって紹介されています。

西洋に負けない和モダン、すっごくいいです。

[葉鳥さんの感想 · 2023年1月22日]

宝石のような世界★★★★★

[ちゃんなかさんの感想 · 2017年7月5日]

東洋と西洋の混じりあう不思議な現代浪漫。
架空の百貨店「三紅百貨店」に勤める店員や、来店するお客さんの日常に触れていく。
全ページフルカラーで百貨店の様子を紹介していく。
レトロな雰囲気もありつつ現代風のイラストで当時のファッションが描かれている。

イラストが本当にきれい。
和装も洋装もおしゃれでカワイイ。
ファッションだけでなく、手鏡のような小物やメイク道具、ポスターなどもかわいい。

当時の百貨店はお客さんにとって、夢のような世界だったのだと感じれる。
例えばエレベーターはただの移動手段ではなく、夢の世界に入る装置だった。
店内にある喫茶店は、ただ座って休めるだけの場所ではなく、コーヒーのサービスやレターセットのサービスがある贅沢な場所だった。
婦人化粧室は洗面台だけでなく化粧直し用のスペースも広くなっていた。
石鹸も外国製のいいものを。お試し用の香水もいいものを。
百貨店はお客様をさらなる夢の世界へと誘う空間であった。

当時のレトロな雰囲気も感じれて素敵な世界観のある作品。

[豆電球さんの感想 · 2016年5月4日]

私の最高に好きな世界観
この本の中だけに流れる時代と設定、楽しい時間を過ごしました。

[地球っこさんの感想 · 2016年2月20日]

大正浪漫大好きの私には、本当に本当大満足な一冊でした。美目麗しい女性の姿にため息。着物やお洋服、お化粧品に宣伝部資料などにため息。百貨店の装飾に昇降機（エレベーター）ガールや店員さんの制服などどれをとっても浪漫溢れる美しき空間の連続にため息がとまらない。まさにワルツを踊っているような軽やかで華やかなリズムが流れる宮殿。あとがきによると老朽化により建て替えのウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店への愛情と感謝の気持ちが込められているようです。わかる。その気持ちとーってもわかります。わたしもヴォーリズ設計の建物が大大大好きだから。ヴォーリズさんもすごく素敵な人なんですよ。

[ゾエさんの感想 · 2024年1月17日]

6年前の高校生の頃、とあるビレバンで一目惚れした本。何度も見返して幸せになる。万華鏡の庭も買いました。2階の美粧部が大好きです。

著者プロフィール

1980年島根県松江市生まれ。神戸を拠点に2010年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。2013年活動拠点を岡山県に移す。明治〜大正〜昭和のクラシックな世界観で和装や洋装の女性を描き、国内だけでなく海外でも高い人気を集めている。画集「ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK マツオヒロミ」(翔泳社)単行本「百貨店ワルツ」「マガジンロンド」(実業之日本社)

「2023年 『マツオヒロミ作品集 万華鏡の庭』 で使われていた紹介文から引用しています。」