日本サッカー偏差値52 (じっぴコンパクト)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 190
感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408452043

感想・レビュー・書評

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  • いま日本サッカーは停滞中。
    ここから脱出するためにスポーツジャーナリスト、杉山茂樹が答えるサッカーファン必読の書。
    サッカー偏差値という独自の物差しで「選手」「戦術」「監督」「ファン」「メディア」などを分析。「日本サッカー」に足りない要素を徹底的に検証する。



    サッカー偏差値という概念は面白いと思う。
    ただ、それ以上に面白いと思うのは、それを総合的に判断するのではなく「選手」「監督」「戦術」「ファン」「メディア」などの各項目で評価をしていることだ。
    今まで代表チームの敗戦で糾弾されるのは常に選手だった。
    選手たちのパフォーマンスの低さだけが敗戦の要因とされ、協会のフォロー不足や監督に戦術や哲学がないこと、メディアが代表チームに対して批判的でないことなどは一切、検証されてこなかった。
    著者は「むしろ選手は良くやっている」と言う。
    選手の偏差値は54。
    ワールドクラス相手には無理としても欧州の中堅どころ相手であれば十分番狂わせを起こせるレベルにあるということだ。
    なのに、現実にはそれは難しい。
    この偏差値はもちろん杉山茂樹さんの主観でしかないわけだが、僕は結構妥当な数字だと思う。
    僕もかねがね、正しい強化とワールドクラスの監督、マスメディアとサポーターの真摯なフォローがあれば日本はもう一段階上にいけると思っていた。
    ベスト4を現実に見据えた戦いができるチームに成長するのではないか、そのくらいは夢見てもよいのではないか、そんな風に思っていた。

    だけど、現実はなかなか厳しい。
    本書が書かれてから10年以上の月日が流れているけれど、日本代表の偏差値は今でも52くらいだと思う。

    正直、一番伸びしろが期待できるのは「監督」だ。
    選手はどうやっても日本人の中から選ばなくてはいけないけれど、監督は外国人だって構わない。
    世界には岡田さんよりもザックよりもアギーレよりもハリルよりも西野さんよりも、もちろん森保監督よりも優秀な監督が浪人をしている。
    彼らがまるっきり優秀でないとは言わないが、こだわる意味はない。
    ベターではなくて、ベストを口説き落として偏差値を少しでも上げてみろと協会には言いたい。

  • 各国A代表を偏差値で評価する……面白い発想だが、根拠となる客観的なデータ(数字)はなく、「戦術」「監督」などを著者の主観で点数を付けて「偏差値」としている点に違和感はある。しかし、08~09シーズンの世界各国のサッカーへの選手、監督、ファン、協会の関わり方と日本のそれを比べる部分では、2020年の今、それが改善されていない現実に悲しさを覚える。地上波TVでは滅多にJリーグを放送しなくなった。代わりに定額制動画配信サービスが台頭。これでは、ますますサッカーが日常から遠ざかっていくようだ。

  • 今までにない視点でサッカーの評価をしており、とても面白かったです。
    しかし、日本のものは全てだめで海外は全て正しい。と言うような印象を受けました。日本の良さと海外の良さを比較するようなものなら、なお良かったです。

  • 2011/12/12
    自宅

  • 2011年時点で、偏差値はいくつなんだろう。
    選手の偏差値が上がった分、マスコミが下げているからプラマイでマイナス?

  • 各国のサッカー偏差値なるものを、「戦術」、「監督」、「ファン」、「メディア」などの観点から総合的に評価することを旨とした一冊。
    意外に(?)面白い。
    分布の形などという点はとりあえず無視してみようか。

    日本の偏差値52というのが妙にリアル(ちなみにブラジルは70)。
    サッカー(に限らず、スポーツ全般)が、いかに多様なアクターによって担われているかがよく伝わってくる。
    10年、20年先を見る上では選手を育てる仕組みが必要になるのはもちろんだし、そのためには各国の協会のコンセプトや、リーグの制約が重要になってくるのは言わずもがな。そしてファンは優しく、時に厳しく、ファンや監督、さらには審判に接することによって、国のサッカーそのものを鍛えていく。こういうポジティブな螺旋が描けているのがいわゆる強豪国の特徴なのだろうなぁと思いを馳せた。

    いかんせんサッカーの本なのでサッカーに興味が無い人が読むのかと言われれば些か困難ではあるけれど、「意味のない自信」や、「妙にポジティブなマスコミ」などに違和感を禁じえない、私のような俄かサッカーファンにとっては新たに知ることが多く、改めてスポーツっていう営為は色んな側面から「楽しめる」ものなんだろうなぁと思った次第。

    たぶん、こういう批判的な視点があってこそのジャーナリズムなのでしょうなぁ。

  • 日本でのシステム=布陣の第一人者 杉山氏の著作。

    一連の著作の中では異色。

    世界のサッカーをわかりやすい偏差値で相対的に評価しようとする試みはわかるが、偏差値そのものは統計を一応やっていたものとしては、やはり統計学からでてきた発想で、単に感覚で偏差値をつけるのはどうかと?ただ、ランキングの評価にも問題があるので、個人的にはなんともいえない本だった。

    まったく世界のサッカーが無知な人だと、FIFAのランキングよりはわかりやすいかもしれない。各国の偏差値付の解説は、私にとっては驚きはなかった。

  • 日本サッカーを偏差値に置き換えた場合の本

    日本は52らしい。南アフリカワールドカップ直前時。
    ブラジル70
    アルゼンチン68
    スペイン64

    豪州55
    韓国54
    イラン53
    日本52

    ユーロ2008の傾向から、ブラジル人帰化選手の増加が見られる。スペインの、マルコス・セナ。ポルトガルのデコ。クロアチアのエドゥアルド・ダ・シルバ。ワールドカップに出たいなら、ブラジル国籍を捨てる方が近道と言われているくらいだ。FIFAのブラッター会長も、苦言を呈している。実際、日本も、ラモス瑠偉や呂比須ワグナー、三都主アレサンドロ、田中マルクス闘莉王などがいた。
     でも、ブラジルの選手は非常に素晴らしいものの、ブラジル人監督に名将は少ないと言われている。ジーコは少し微妙。日本では結果を出せなかったものの、トルコのフェネルバフチェではチャンピオンズリーグでベスト8だった。
     ただ、例外は存在していて、ルイス・フェリペ・スコラーリだ。日韓ワールドカップでブラジルの優勝、ポルトガルを躍進させた。今後が見物。

    アルゼンチン
    本番に非常に強い。勝てばOKって感じ。

    スペイン
    最近、リーガ・エスパニョーラだけでなく、国外への移籍が増えてきた。

    ドイツ
    ワールドカップ本大会で、くじ運が強い。
    しかし、クラブはUEFAリーグランキングで5位に甘んじている。

    オランダ
    代表チームのアウェー戦観戦が非常に大好き

    イングランド
    アーセナルは若手が大好きだから、なかなか勝てない

    イタリア
    代表チームの応援には消極的

    フランス
    アフリカ出身が多い

    日本
    監督予備軍すなわちテレビ解説者は、いずれ監督になりたいので、あまり監督を批判しない

    マスコミ、ファン、監督、戦術は偏差値50前後
    でも、選手は54

    Jリーグはかつて、世界の4番手、5番手だった。
    でも、ブームが過ぎて下落の一方。

    協会は、代表戦の収入目当てで、ホーム戦ばっかりで、代表チームの強化に繋がってない。

    審判に対しても、報道が非常に甘い。
    誤審という言葉が出てこない。

    ※結構、ありきたりのことばかりでう~んて感じだった。

  • ワールドカップに合わせて読んだ。
    日本の偏差値52は妥当だと思うが、ワールドカップが終わってみれば、なかなかの好成績。世界に通用するようになったのも、これまでの積み重ねがあればこそ。といっても、他の国に比べれば、まだまだこれからなのだ。

  • 室岡さん所持

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著者プロフィール

スポーツ・ライター

「2015年 『攻撃的サッカー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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