薔薇忌

著者 :
  • 実業之日本社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408531281

感想・レビュー・書評

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  • 舞台に関する、現実と幻想の境をさまようお話ばかり。
    舞台も現実も、しょせんは夢のようとふと思わされてしまう。
    いつも舞台袖に佇んでいる幽玄のもののような?

    全編に漂う、切なくて残酷なあれこれよ。
    皆川節。

  • 美しい腐敗を夢見た劇団員の自死。焼け焦げた飾り櫛の桔梗模様に隠された秘密。きらびやかな舞台衣裳に火をつけた老人の幻想…。妖美の世界を鮮やかに表く巧者の傑作短編集。(アマゾン紹介文)

    薔薇忌
    禱鬼
    紅地獄
    桔梗合戦
    化粧坂
    化鳥
    翡翠忌

    舞台に関係する人々が織りなす短編集。場面設定とお話がしっかりつながっているのは、この方の著作では珍しいような。
    また、その分だけ現実よりなお話が多く、幻想みは薄れ、比較的理解しやすいかと思われます(もちろん、幽玄な世界ではあるのですが)。
    薔薇忌、禱鬼、化鳥が特にお気に入り。

  • 舞台に宿る情念が生きる者の現実を侵食していく妖艶な幻想世界。後を引く味わい。

  • 夏にオススメな怖い本3冊
    …とドコモに薦められたので、読んでみた(その3)

    舞台、芝居に関わる人々のお話。
    怖いというよりは、切ない・・・かも。

  • 「求めるものは、地位とも、虚名とも、金銭とも結びつかない、真に己の魂を震わせる『美』であり、魂によって選び抜かれた『極上のもの』だった。」


    前半の文字の話で、ダフネや兵士の言語である英語のアルファベットは26文字しかない、の流れで、日本・・・?とは思ったけど。それ以上に予想外な展開。

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
一九三〇年、京城生まれ。東京女子大学英文科中退。
72年、児童向け長篇『海と十字架』でデビュー。
73年6月「アルカディアの夏」により第20回小説現代新人賞を受賞後は、ミステリー、幻想、時代小説など幅広いジャンルで活躍中。
85年『壁――旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会協会賞、86年「恋紅」で第95回直木賞、90年「薔薇忌」で第3回柴田錬三郎賞、98年「死の泉」で第32回吉川英治文学賞、12年「開かせていただき光栄です」で第12回本格ミステリ大賞、13年 第16回日本ミステリー文学大賞を受賞。
異色の恐怖犯罪小説を集めた傑作集「悦楽園」(出版芸術社)や70年代の単行本未収録作を収録した「ペガサスの挽歌」(烏有書林)などの傑作集も刊行されている。

「2017年 『皆川博子コレクション10みだれ絵双紙 金瓶梅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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