ガダラの豚

  • 実業之日本社 (1993年1月1日発売)
4.10
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784408531915

みんなの感想まとめ

多様なキャラクターと緊迫感あふれるストーリーが織りなすこの作品は、エンターテインメント性が高く、読者を飽きさせることがありません。超能力者やマジシャン、宗教の教祖など一風変わった人物たちが登場し、各部...

感想・レビュー・書評

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  • オーディブルにて。
    まさに、ザ・エンタメ小説。文句なしの星5
    テレビ番組、マジシャン、新興宗教、アフリカ呪術と、とにかくエンタメがてんこ盛りで、全く飽きさせない展開で、続きが気になる気になる。
    登場人物も、超能力者、手品師、テレビマン、タレント、医者、心理学者、教祖、民俗学者、呪術師と、一風変わった人物が次々に出てきて楽しめました。
    一部、二部、三部でテーマは同じなのに、場所や思想の違いで、全く異なる印象の物語になるのが作家の力が無せる技だと思いました。こんな話を一冊で読めるのが、お得だなと感じました。
    会話ベースの話だったので、オーディブルにも向いている作品で、今読んでも十二分に楽しめる小説でした。
    ネトフリで映像化できないかな〜。

  • オーディブルで聴きました。
    面白かった!
    ものすごい恐ろしい状況なのに、教授のなんとも魔の抜けた感じがこの本を面白くさせている!

    ダンブラウンの天使と悪魔を並行して読んだ。天使と悪魔ではキリスト教と科学の矛盾というか争いがテーマとなっていたが、こちらも科学と呪術のような非科学的なこととの相違がテーマになっているようなに感じた。

    おそらくヨーロッパのキリスト教信者は呪術信者を原始的と感じるのだろうが、結局のところ、信心深さに頼っている点で両者は瓜二つなのだと感じた。

    オーディブルは朗読が本当に良かった。落語を聞いているかのような面白さだった。

  • 三十年ぶり(!)の再読。面白かったという記憶だけがあって、中味はほぼ忘れていたので、まるで初めて読むように楽しめて、トクした気分。いやもう、むちゃくちゃ面白かった!

    そうそう、三部構成だった、確か第三部が壮絶だったおぼえがあるぞ、と少し思い出しながら読み出した。第一部の舞台は日本。この段階で読みごたえたっぷり。テレビが煽った超能力ブーム(ユリ・ゲラーやスプーン曲げ。懐かし-)の内幕やら、怪しい新興宗教の実態やら、次々暴かれていくあたりは、それだけでとても面白い。一見、合理的な説明で片がつくように見せながら、背後で不穏な気配が高まっていく。そのあたりの塩梅が最高。

    主人公である大生部教授一家は悲劇的な過去を抱えている。その一家をはじめ、教授の周辺の人たちや、テレビ界にうごめく人たちが実に個性的で、キャラが立ちまくっている。あ、これはあの人がモデルかな、と思わせる人もいて、まるで映画を観ているような気持ちになった。とにかく脇役がとても良い。

    第二部はアフリカが舞台。ここでもまだ、私たちの慣れ親しんだ理屈の世界と、こちらから見ればスーパーナチュラルな別の理屈で動く世界とは、危うい均衡を保っているのだが、徐々に得体の知れない闇が迫ってくる。ラストでその力が炸裂し、怒濤の第三部へとつながっていくのだ。

    第三部は再び日本。ここは以前読んだ時と同じく、「壮絶」としか言いようがない。スプラッター描写も少しあって、ちょっとひるむが、とにかく圧倒的な迫力がある。そう来るか!というサプライズもある。いやまったく堪能しました。久々に第一級のエンタメを読んだという満足感でいっぱいになった。




    オマケ
    本書の出版は1993年。ちょうど30年前になる。これくらい前の小説なんかを今読むと、PC的に(特にフェミ的に)どうよと思うことも多い。いやもちろん、今の価値観で昔を断罪すること(横行していると思う)の愚かさはわかっているつもりだが、あまりにあからさまだと、どうにも楽しめなくなってしまうのだ。その点、本書はほとんどひっかかりなく読めた。その点でも二重丸。らもさん、好きだったなあ。もっと読みたかった。

  • ページをめくる手が止まらない超絶怒涛のエンタメ小説!
    この作品は3部構成になっており1部は日本の新興宗教団体のインチキを暴く話、2部はアフリカの呪術師の話、3部はまた日本に戻ってきて…という展開。
    とにかく一つ一つの話が面白くアル中の民俗学者、助手の武道家青年、スプーン曲げ超能力青年、手品師、呪術師など各キャラクターも立っており、帯の世紀末エンターテイメントの煽りも大げさではないと感じました。
    私は超能力青年の清川くんの「子供の頃から随分イカサマ師呼ばわりされてきた」「そうさ何もできない、イカサマ以外はな」このシーンが大好きです。
    ラストに向けての怒涛の展開は是非味わってもらいたいです。

  • 面白かった
    約600頁2段組 1週間かけて読了
    「本なら売るほど」に出てきた1993年発行の小説
    頁が進むにつれて、なんだこれと思いながら展開が気になり読むペースが上がっていった
    哲学的でもあるような
    光と闇 嫉み嫉み 時代 体験
    解釈の違い
    信じるか信じないか
    ずっと考え続ける

  • 久々に、手を止めたくなくなる本

    著者の 合理的で、好奇心旺盛で、慈愛を感じる文章で綴られた物語。
    現実に起きてきた色々な事件を連想させながら、そこへの怒りと市井の人々への暖かい想いに溢れている。それと同時に、事象に対し様々な方向からの解釈の豊さ!
    読みやすく、突き放さず かといって他人の物事を自分事にして侵入することもしない。

    フォントも文字の大きさも読者にも本当に優しい!
    何時でもいつまでも安心して読める本が増えました。


    感性やビジュアル的に、伊集院光が大宇部教授役に浮かんで仕方なかった。似合うと思うんだよな(もう少し年齢高い方がいいけども)。日本での映像化は想像出来ないから韓国で、とは思うけど映像化しちゃうと荒唐無稽すぎるな。
    なんだけども面白すぎて、何かでもっと体感したくなる。アニメ化かな?
    『ソウル・ステーション/パンデミック』的ならなかなか面白そう。
    それにしても、本は唯一無二の自由自在に泳ぎ回れる空間だと再確認。

  • 『本なら売るほど』2巻を読んだら読みたくなっちゃいますよね!って手に取った本。ホラー?伝奇?バイオレンス?ファンタジー?ジャンルも分からないし、分厚いけど、結構スイスイ読んでしまいました。あー読んだー!!って感じ。そして、逸美さんが強いねぇ。

  • 『エンタメのバクダンおにぎり』と小説紹介系の動画でお勧めされていた本作『ガダラの豚』。
    ようやく読み終えることが出来ました。

    呪術をテーマとした冒険活劇といっても過言ではない内容で、時折出るバトル描写に自分の中の男の子が熱く騒ぎました。カッコいいぞ!道満!!!
    不気味さを煽るプロローグから一転、娘を失った学者がケニアに向かうことになるストーリー。あまりにも面白すぎた。
    多くのキャラクターが出ますが、みんな際立った個性を持っており物語に埋もれることなく荒波の様な物語を力強く漕ぎ出してくれます。好きなキャラクターが多すぎる…。第一部では嫌な面が目立っていた清川くんも第二部では気のいい兄ちゃんキャラになり好感が持てます。ムアンギも楽しい人柄で面白い。ミスター・ミラクルも第一部での活躍が余りにもカッコいい…。何よりヒーローの様に現れ悪漢をブチのめすテレビ屋、馬飼。カッコ良すぎる…!
    …ってみんな死んだ!?!?

    勿論、主役である大生部教授やその家族も魅力的であり、何よりシオリが記憶を取り戻し逸美の元に帰ってくるシーンは胸がアツくなりました。
    個人的にはみんなでワチャワチャ冒険をする第二部が1番面白かったなと思います。

    みっちみちに最後までオモシロが詰まった小説、『ガダラの豚』、お勧めです!!!

  • 「呪術」をキーワードに、アフリカの風俗社会と現代日本のテレビ放送(今ならネットか?)を繋いでみるアイデアをひらめいた時点で、この小説の成功は約束されていたのかもしれない。著者自身を彷彿とさせる主人公の民俗学者をはじめ、いずれも魅力十分のキャラクター、またどんな深刻な状況でもウィットを忘れない会話のセンス、そしてあっけなく死んでいく登場人物たち。。。
    中島小説の粋を詰め込んだ極上のエンターテイメントだ。

  • これも映画化してほしいけどスケールでかすぎてたぶん無理

  • オーディブルで面白そうとおもって聴く

    中島らもさん なんか気になるけど読んだりしたことなかった(大学入試の原文の問題に出てきた記憶とヴィレバンとかにあったような記憶)

    面白いけど続くやつだった、、そしてオーディブルで一巻しか配信されてない。本買ってまで読みたいとはならないなぁ

    最初のお寺の話は次の巻に続くのだろうか

    奥さんが新興宗教から抜け出したら、娘を亡くしたこと由来の鬱がすっかり良くなってアフリカへ行くことにも抵抗なく準備してるのとかがちょっとよくわからなかった、、

  • 「本なら売るほど」で紹介されてた“読み終わるまで死ねないくらい面白い本”が面白すぎた

  • 何年か前に買って、1巻を読んだところで放置してたのだけれど、改めて読みなおして、こんな面白い小説、なんで一気読みしなかったのか、当時の私に聞いてみたい。
    SFやホラーやコメディや、いろんな要素のごった煮でエンタメ小説の極みのようなお話。1巻から2巻序盤までの展開はゆっくりめだけど3巻に入ったらノンストップ。
    この本が書かれた32年前は、今みたいにインターネットなんてない時代で、資料集めるのも大変だっただろうなあと。参考文献の量も凄いけど、これ全部読んだ上に、こういう形でアウトプットできる中島らもさんて、改めてすごい人だったのだなと思いました。

  • 分厚いが読み始めると止まらない。
    アル中ヤク中描写は本人の体験に基づくんだろうな。
    アフリカの呪術に興味が出てくる一冊。

  • 分厚い本でした。
    でもサクサクと読めて最後の方は気になって気になってめくるめくる。

  • 3月28日読了。「このミステリーがすごい!」1994年度の第5位、国内総合でも14位の作品。まさに書を置く能はず、圧倒的に面白い小説だった!1部で「へー」満載、読者に科学的な態度(?)を植えつけておいて2部で未知の世界へ読者をいざない、後半に向けてハラハラ度を高めてから3部でズドーンと爆発する。最後の締め方は、少々伏線が不足している気もするがまあ、これしかないという終わり方か。いずれにせよ、むちゃくちゃ面白かった。

  • テンポがよく、キャラクターたちも立ってて、ストーリーも面白い。こんなに面白い文字が書けるとは、人間とは素晴らしいと感じた。

  • 20年前の本とは思えない。
    一気読みしてしまうほど面白かった!!!!
    1は単純におもしろい。
    2でうわっ胸糞!
    3でえーーー!ちょっとちょっとー!待って〜!って展開が目まぐるしい!
    怖いのに笑ける場面があって、ヒーローがヒーローらしくない。
    すごく好きな作品だった!誰にでもおすすめしたい。

  • 人が何かを信じさせるためには、トリックがある。そのトリックは言わば、人を騙すインチキだ。家族のためにその不正と暴こうとする話。宗教、家族の死など重い題材を扱っているが、主人公を中心とした、軽快な会話で心地よく物語が進んでいく。そして仲間と協力して、インチキを暴くという爽快感が魅力。
    テレビで超能力や心霊現象など、非日常なものがコンテンツとして人気を博していた時代。そんなはずないと思いながらも、目の前に起きたことから、人を超えた力を信じていた人も一定数いたように思う。時代が進むに連れ、超能力や心霊への関心は少なくなってきているが、現代でも科学という名のもと、根拠のない情報、改竄された情報に騙される人は多くいる。事実を知るためにどうするべきかかんがえることは、現代だからこそ必要な姿勢かも知れない。

  • 一気に読み進めてしまったから、星5

    まず表紙の絵とタイトルの感じが好き。
    内容も私の好みだった。
    コミカルでテンポが良い
    人間の汚いところはきちんと描く
    そして、正常にエロい

    3巻まである。嬉しい!

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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