もの静かな女たち

  • 実業之日本社 (1996年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784408532981

みんなの感想まとめ

独特な視点で描かれる女性たちの物語は、少し狂ったキャラクターたちを通じて、痛快な楽しさを提供します。暗い結末にならず、読み進めるうちに心地よい余韻を残す構成が印象的で、単なる不愉快さを避けた巧みなスト...

感想・レビュー・書評

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  • 多島の短編には「異国もの」「歴史もの」「海洋もの」「不条理もの」の大きく4つジャンルがある。この短編集は、そのうち「不条理もの」にあたる。文庫版の『私たちの退屈な日々』は「剥がれる」が収録されていないため、手に取った。

    ・剥がれる
    眼科医の藤川は瀬木という男から自宅パーティーへの招待を受ける。瀬木は網膜剝離で右目を失明しており、左目にも同じ症状が出てきたところを藤川が治した、ということで彼女に感謝していた。理由はそれだろう、と藤川は招待を受けるが…。

    剥がれる=(網膜が)剥がれる=網膜剝離である。病態や手術法の描写が詳細かつ解りやすく、のちの『症例A』に通じる作品だと思った。また、多島の「不条理もの」短編のうちでも振り切れた生々しさがある。多島本人も1988年のエッセイで網膜剝離の手術を受けたことを書いているので、自身に降りかかった不条理だからだろうか。また、そのエッセイやのちのことを思うと、執筆当時の不安も投影されているように感じられる。

  • ちょい狂いの女の人たちを扱った内容ではあるけれど
    結末が暗くないので読んでいてとても楽しめる。
    こういう内容で救いがなくなると、
    ただ不愉快なだけになってしまうところを
    うまくまとめている。
    むしろ痛快とすら言えるかも。
    男の人は嫌かもしれないけど…^^;

  • さまざまな女が出てきます。子を持つ母でありながら、彼女たちは立派な女です。いい意味でも悪い意味でも。動機という言葉を辞書で引きたくなるような本だったなぁ。女性不信になりたい方、ぜひ。あ、でも「ねじこむ」の綾子みたいな女性は好きです。たくましくてすてき。見習いたくはないけど。w

  •  読了。おお、面白い。

  • この人の短編は面白い。2冊目を読んで確信しました。出来れば長編も読んでみたいのですが、どうなんでしょうね?

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著者プロフィール

1948年大阪生まれ。広告代理店に勤務。1982年、小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。主な作品に、『海賊モア船長の遍歴』『クリスマス黙示録』『仏蘭西シネマ』『不思議島』『症例A』などがある。

「2021年 『多島斗志之裏ベスト1  クリスマス黙示録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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