- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408533520
感想・レビュー・書評
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枡野さんが19~29歳の間、つまり1987~1997年の間に詠んだ短歌の数々。例えば「カッコして笑いと書いてマルを打つだけですべてが冗談みたい(笑)。」や「手荷物の重みを命綱にして通過電車を見送っている」などから、バブル崩壊後に来るネット社会で閉塞感や空虚感を抱えながら生きている若者の姿が私の頭の中には浮かんだ。夢や希望に溢れているというよりは、現実を見て現実を生きている歌が多いように感じたのは、枡野さんの経歴などだけではなく、短歌が詠まれた時代の気分も影響しているのかなぁと思う。
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2014.2.6
『こんなのはフルーツ味のノドあめのようにハンパな才能だから』 -
今のところ、これが「電子書籍でしか読めなくなったら悔しくて枕を濡らす本ランキング」第一位。
装丁が大好き。本文は勿論、紙質やカバー、帯の裏まで愛しい!
学校の図書室で偶然見つけて借りたんですが、帯を残しておいてくれた先輩に感謝。
徹底的でかっこいい口語のような印象。
綺麗だなあって憧れる言葉もあれば、共感する言葉もあって大好き。 -
真っ白なページにでかでかと短歌が一句。
延々と読み続けていると、私の目の前に高い壁が出現!
思わず、スプレーペンキを手にしたくなる。
さて、何書こう?
何書こう?
思いを装わず
心から溢れる言葉だけを
デカデカ文字で書きなぐる。
いや、是非とも書きなぐってください!
ささ、どうぞ、ご自由に!!
…
と、言われたら
一番最初に飛び出してくる言葉は何だろな?
>叶っても叶わなくても消えてゆく
叶えばただの現実になり
>人間は忘れる事が出来るから
気も狂わずにほら生きていける
>書く事で落ち込んだなら書く事で
立ち直るしかないんじゃないか
突き刺さる。
鋭い言葉が胸にぐさりと、突き刺さる!
そうだ。
…一寸の狂いなく矢は飛んできて
射られたらもう 目を醒ますしか -
ドレミふぁんくしょんドロップからさかのぼって読んでみた。
歌はもちろん、装幀がとってもいい。フォントもいいし、紙の質感も歌と合わせて楽しめた。
直接的に元気をもらえるわけじゃないけど、なぜか「うつむきがちに過ごしている若い友人にプレゼントしたい本」と思った。 -
最初のあ、い、の短歌が凄くいい。
段々疾走感がなくなる気はするが凄くいいの。ヤンデレ感たっぷりで。 -
町山智浩とのUSTを観て再読。
桝野のナルシズムとか敏感な感じが萌えなんだけどずっとは面倒くさいんだろうなと完全に色眼鏡で読んでしまった。私は影響受けやすいなあ~
お気に入りは
「寅さんの看板を見てガキのころ『つらいのやだ』と思った男」
「書くことで落ちこんだなら書くことで立ちなおるしかないんじゃないか?」
お茶目と真面目を選びました。