現代秀歌百人一首

制作 : 篠 弘  馬場 あき子 
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408533902

作品紹介・あらすじ

佐佐木信綱から水原紫苑まで、21世紀へ伝える絶唱100首の鑑賞。戦争、恋愛、社会、生死、自然…激動の時代をさまざまなテーマと方法で詠んだ歌人たち。短歌創作の手引きとして、20世紀の日本を知るための事典として、最適の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 今昔秀歌百撰に選出されている現代歌人をほとんど知らなかったので、勉強中です。本書にも採択されている人とその今昔秀歌百撰での歌は次のとおり。

    岡本かの子
    年々にわが悲しみは深くしていよよ華やぐいのちなりけり 抜歯譜(短歌研究38.5)

    齋藤史
    濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ 魚歌

    河野裕子
    ブラウスの中まで明かるき初夏の陽にけぶれるごときわが乳房あり 森のやうに獣のやうに

    釋迢空
    人間を深く愛する神ありてもしもの言はば、われの如けむ 倭をぐな ばは重ね

    与謝野晶子
    梟よ尾花の谷の月明に鳴きし昔を皆とりかへせ 白桜集

    川田順
    相触れて帰りきたりし日のまひる天の怒りの春雷ふるふ 東帰

    齋藤茂吉
    沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ 小園

    なんども打ち込んだり,読み上げたりして鑑賞していくうちに、体に馴染んで来ることを感じています。

    言葉は繰り返すことで身に付いていると感じています。
    ただ単に繰り返すだけでなく、ある瞬間に気づくことがあります。
    それは、風土,季節,生活,体の調子と関係があるのかもしれません。

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