天窓のある家

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534459

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに篠田さんの作品を読んだ。

    女性のどろどろした思いを込めた短編集。

  • 読み応えのある短編集。女性の性(さが)が、痛々しい作品や、パニックものなど、篠田ワールドに浸れる。

  • 「静かな黄昏の国」や「コンタクト・ゾーン」を読んでも思ったことだけれど、この人の作品って現代社会に対する皮肉が満ち満ちてる。でも決して嫌味じゃなく、かえって考えさせられる内容になっているところがさすが。ひやりとしてぞくりとして、少し笑った後でふと我に返って考え込む、そんな話が今回の短編集では「パラサイト」だったり「世紀頭の病」だったり。かなりブラック。
    他にもサスペンスフルな表題作や戦慄のホラー「誕生」など、かなりバラエティ豊かな短編集。共通するのは「幸せを求める女性の姿」といったところか。しかし結局「幸せ」なんてものは、躍起になって手に入れようとしたところでうまくいかないものなんだなあ。そう思うと少し哀しい。

  • いろんなタイプの女性が描かれていて、とても読み応えのある短編集でした。
    篠田さんの描く女性をみていると、自分ももっとしっかり強く生きていかないとなーって思わされるから不思議。

  • 短編集。けっこうよかった。「パラサイト」なんか身につまされる。

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408534455/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519DMMSXF0L._SL160_.jpg" alt="天窓のある家" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4408534455/yorimichikan-22" target="_blank">天窓のある家</a><br />(2003/09)<br />篠田 節子<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408534455/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>幸せに見捨てられた女。偽りの幸せにすがる女…。緩慢な日常の流れの中に身をまかせる女たちが、決意する一瞬。誰も、気づかぬうちに、女は心に変調をきたす。偽りの幸せなんて、許さない。あの人の不幸を、心から願う―。直木賞作家の円熟味あふれる9つの物語。</strong></p></blockquote>
    表題作のほか、「友と豆腐とベーゼンドルファー」 「パラサイト」 「手帳」 「世紀頭の病」 「誕生」 「果実」 「野犬狩り」 「密会」

    上の紹介文にある<strong>「誰も、気づかぬうちに、女は心に変調をきたす」</strong>というのがとてもリアルに描かれている。どこといって変わったところのない普通の暮らしをしている女たちが、少しずつ壊れていく様が、淡々と描かれているだけに背筋がぞくりとする怖さがある。誰もが陥るわけではないが、誰もが陥る可能性がありそうな状況がリアルさを持って我が身に迫ってくるようでもある。
    主人公の女たちがみな、それなりにがんばっているのが伝わってくるからこそ哀しくもあり切なくもある。

  • 幸せに見捨てられた女。
    偽りの幸せにすがる女…。
    緩慢な日常の流れの中に身をまかせる女たちが決意する一瞬。
    誰も、気づかぬうちに、女は心に変調をきたす。偽りの幸せなんて、許さない。
    の人の不幸を、心から願う―。
    円熟味あふれる9つの物語。

    なかなか面白い短編集でした。
    サスペンスっぽいかな。
    文章的には淡々とした感じでちょっと飽きたけどストーリー性は悪くないという感じ。この方は長編の方がもっと面白いのかも。

  • 怖かった。もう、これは読めば読むほど嫌な空気に包まれたのに、嫌だからこそ最後まで読んでしまった。もう「誕生」が、ダメ。夢に見そう。

  • この人の作品はこれが2冊目。
    1冊目との雰囲気がかなり違うので、ちょっとびっくり。
    全体的に暗〜い感じのお話。
    そしてちょっと怖い。
    短編集なのでさらさらとあっという間に読めてしまいました。
    「まさかそれで終わらないよね?!」と別のエンディングを期待したけどその願いは叶わなかったって感じのお話が多かったかな

  • 昼ドラみたいで
    昼ドラよりは確実に深い

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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