パルテノン: アクロポリスを巡る三つの物語

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 51
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408534572

作品紹介・あらすじ

ペルシア戦争で勝利をおさめ、民主制とパルテノン神殿の完成によって、アテナイが栄華を極めた紀元前五世紀。都市国家の未来に希望を託し、究極の美を追求した市民の情熱と欲望を活写する傑作ギリシア歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  • 塩野さんの「ギリシア人の物語」を読んだ直後だっただけに、そのスペクタクル度の差にがっかりした。(もちろん塩野さんが遥かに上)どちらかと言えば、よりフィクションを混ぜやすいはずだが、そこは知識量に圧倒的な差があるからか。

  • 予言の科学的解体、古代裁判劇、パルテノンの公共事業的側面など、切り口がユニークで読む手が止まらない。
    最後が政治のくだらない足の引っ張り合いで終わってしまったのが残念だが、それもまた歴史である、という作者の考えだろうか。7.25

  • アテネの雑貨屋のオヤジは言います。
    「ギリシアにはすべてがあったし、それはいまもある。ギリシア人は2500年前にあまりにも先に進み過ぎた。すべてを経験してしまったから、いまは寝転がってほかの世界が追いつくのを待っているんだ」。
    具体的には、パルテノン神殿による「美の完成」と民主政治のことだとすると、民主主義は失敗に終わるということでしょうか・・・?

  • ずいぶん前に読んだので忘れてしまったけど、フェイディアスのこととか、生き生きと書かれていて面白かった記憶がある。

  • 「饗宴」と併せて読むとけっこう面白いかな。内容に直接の繋がりがあるというわけではないのだけど、だいたい同時代?のギリシアの物語だし。しかしこれを読むと、ものすごくパルテノン神殿を見に行きたくなるのは私だけではあるまい。
    個人的に一番気に入った物語は「巫女」。デルポイの神託といえば有名だけど、なるほどそういう裏があったのか、という気もする。いやいや、案外事実はこうだったりしてなあ。神託の真実・巫女アリストニケの智謀はあまりに見事。

  •  良いですよー。凄く面白いですよー。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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