ぐらり!大江戸烈震録

著者 :
  • 実業之日本社
3.30
  • (1)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 18
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535043

作品紹介・あらすじ

下谷広小路の仏具店「甲子屋」の一人娘、おようは、安政大地震で家族の消息を失った。父母や祖母、座敷牢に入っていた叔父に至るまでである。負傷したおようは、救護所の寺で竹問屋の手代、千三郎に松葉杖を作ってもらう。お茶すら自分で淹れたことのないお嬢様のおように、震災後はさらなる運命の転機をもたらす…。未曾有の災害と復興のさなか、商家の箱入り娘、竹問屋手代、鰯売り、飛脚人、船頭、こそ泥など江戸町人たちがおりなす人間模様。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 被災しつつも逞しく生き抜いた江戸っ子たちから、数奇な運命が語られる。ひたすら丁寧で、分かりやすい進展は著者の持ち味が出ており、心和む。そして、著者は心の底から本を愛し、もの書きという職業を誇りにしているのだということが伝わってくる。

  • 安政大地震の話なのに不謹慎ですが、作者の洒脱な文章を通して読むと不思議に明るく面白い。地震に右往左往する庶民は誰も悲観せず生き生きとしている。同著者作品の「おんな飛脚人」のまどか達が登場する話もあってにんまり。

  • 小説の形をとった安政地震の見聞録。文章は快活でおもしろかった。

  • 安政の大地震にまつわるお話。江戸時代の小説らしく、人情味の溢れる物語です。基本的にほっこりするような話ですが、安政の大地震は「ひとつのエピソード」みたいな扱いですね。

  • 安政の大地震(江戸)にまつわるお話いつの世でも 天災に見舞われた人々というのは同じなのかな と思う良くも悪くもこの地震で人生が変わってしまう最後は運と知恵なのかもしれないなあとがきまでが小説だったのがよかったほぅほぅ なるほどね〜

  • グラっと来た後先で生活は一変する。総じて艶っぽいお話。著者の作風か、初出「ジェイ・ノベル」はそのような月刊誌か。肩張らないのがよい

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

出久根達郎の作品

ツイートする