砂漠 (Jノベル・コレクション)

著者 :
  • 実業之日本社
3.87
  • (480)
  • (525)
  • (547)
  • (59)
  • (7)
本棚登録 : 3723
レビュー : 420
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535340

作品紹介・あらすじ

入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という"砂漠"に囲まれた"オアシス"で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ひとりひとりのキャラクターが良かった。
    これぞまさしく青春って感じで、こんな大学生活をおくれたら、それは一生の財産だろうと思う。
    とは言え、どんな時間も、どんな期間も、それぞれかけがえのない時間の積み重ねなのだと思う。
    こうして、ある期間を切り取って、描いてみせるから、かけがえのない時間に見えるけれど、本当は自分が過ごしている一瞬一瞬も、小説のようにかけがえのない時間だということを知っておきたいと、改めて思った。
    「砂漠」とは、本当にいい題名をつけたものだと思う。

  • 伊坂幸太郎を初めて読んでみた。
    読み終わったあとの何とも言えない「ふわっ」とした感じが印象的だった。
    それが、大学生活への憧れなのか、
    今の自分とは対照的なダラっとした生活への憧れなのか、
    そのどちらもなのか、
    あるいは他の何かなのか。
    ただ、そこに一貫してある「青春臭さ」がこの小説の根幹だと思うし、
    それがたまらなくよかった。

  • 麻雀が分からないのでそこはスルーしても、読む価値有り。

    俯瞰型の私は、きっと北村と同じ感じ。


    ミステリーじゃないですね。
    エンターテイメントですね。
    娯楽というには語弊があるかな。

    大学生5人の青春小説というと薄っぺらく聞こえるけど、こんな大学生活を送ってみたかったと思う。

    なんてことは、まるでない。

  • 久々に読んだ伊坂さん。
    やっぱりいいですよね!登場人物たちの名前も凝ってますし。
    あと、西嶋のあの馬鹿な感じがものすごく好きです。
    馬鹿だけど、でも、こんな馬鹿ならいいんじゃないかな、と思いました。
    後半は、もう何だかあきれを超えてかっこよさすら感じました。
    北村もいいキャラしてるな、と思いました。
    「僕が大統領だ」なんて、普通言わないのでは・・・(笑)

    軽い話なのかと思いきや、意外と重い感じのところもあったり。
    でもいつもの伊坂さんらしい楽しい作品だったと思います。
    超能力が出てきたりとか。

    なんてことは、まるでない。をやたらと使いたくなってしまいました。

  • 大変面白かった。これもまた愛すべきキャラたちと、会話の面白さとセンス。西嶋の強烈なキャラはダントツ。その人の付き合っている友達を見れば、その人なりもよくわかるものだ、と私の父が生前よく言っていたが、友は一生の宝。なかなかそんな友に巡り合う人は数多くないのではないか。特に女は。私は巡り会えましたが。…レビューと反れた…とにかくちょっとホロホロさせられる場面もあり、オススメです。

  • 文庫本も買った。
    無駄に2冊も持っている本

    砂漠に出る前に、自分自身の無力さを知ることは
    少なくとも、自分探しなんかで自分自身を知ることよりも、
    砂漠を乗り切ることに役立つだろう。
    もっとも、自分探しなんかで自分自身を知ったって人を私は知らないが。

    真摯に生きることは砂漠に出る前に、やっておく一番大切なことだ。
    砂漠では、真面目や誠実に進むことは出来るが真摯に生きる程の余裕はないのだから。

  • 大学に入る前に是非読んで欲しい。
    こんな仲間に出会えたら最高だ。

  • 本当にによかった。多分伊坂シリーズで一番すきだ。砂漠に出る前、街の青い学生かもしれない。だけどホント、とか理論、とかで片付けられないもやもやしたもの、悔しさとかやりきれなさとかを抱えて、ああくそと生きていく、その姿がパンク音楽や麻雀と交差して。読み終えて、じゅんとした。そして鳥井が、かっこよすぎた

  • 何の変哲もない生活に少しだけ変わったことがある。
    多かれ少なかれ私たちはそんな毎日を送ってるんじゃないかな。
    平凡だけど時々ステキ。
    なんていう贅沢な日々が詰まってました。

    明日は私も砂漠に雪を降らせるようなキセキに向かって動き出せると思った。
    なんてことは、まるでない(笑)。

  • 主人公北村は、仙台の大学に入学した一年生
    熱くなることなく物事を鳥瞰するタイプのクールな北村
    彼は、鳥井、西嶋、南、東堂の四人と知り合う
    男三人、女二人の友人たち

    軽薄ででもみんなを引っ張る彼、理屈っぽく熱く癖のある奴、美しくクールな彼女、一途で不思議な彼女
    彼らとのなんてことはない、
    でも不思議な、そして大きな事件も起きて
    成長していく
    社会人になる前のかけがえのない時間
    あ~思い出すな~
    あの平穏でキラキラして無駄で貴重な時間
    人格形成の重要な要素になったあの時期の
    とても小さく、危なげで、輝き、恥ずかしく、未来が開かれて
    懐かしく、ほろ苦い時間
    そんな気持ちを思い出させられるお話でした

全420件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

砂漠 (Jノベル・コレクション)のその他の作品

砂漠 単行本 砂漠 伊坂幸太郎
砂漠 (実業之日本社文庫) 文庫 砂漠 (実業之日本社文庫) 伊坂幸太郎
砂漠 (実業之日本社文庫) Kindle版 砂漠 (実業之日本社文庫) 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品

砂漠 (Jノベル・コレクション)を本棚に登録しているひと

ツイートする