チーム

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 341
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535401

作品紹介・あらすじ

母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちのチーム「学連選抜」が挑む二日間、東京〜箱根間往復217.9kmの苦闘と激走。誰のために、何を背負って俺たちは襷をつなぐのか。俊英が迫真の筆致で描ききる、入魂の駅伝小説。

感想・レビュー・書評

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  • チームとは、
    長い時間をかけて、
    家族よりも思い出を共有しあい、
    作り上げていくものだと思っていた。

    でも、そうじゃないチームもあるんだ。

    学連選抜という日の当たらない部分を
    フューチャーしたところが興味深い。
    高校生の青春ものとはまた違う。
    葛藤が深い。

  • 2012年もお正月から箱根駅伝で熱くなりました!
    熱いレースの余韻を感じつつ、本書を読み始めました。

    表紙の絵を見て若干の違和感を感じたのですが、読み始めて納得。
    違和感の正体は、襷をつなぐ選手のユニフォームが違うからだったのですね。
    本書は予選会で敗退したチームから選ばれる、学連選抜の奮闘を描いた小説なのです。

    今まで学連選抜に注目することは、ほとんどありませんでした。
    なので、選抜の選手たちがどんな思いで走っているのかも考えたことはありませんでした。
    予選会での敗退後、招集される選抜選手たち。
    今まで苦楽を共にした同じ大学の仲間と襷をつなぐことができないこと、そして自分だけが箱根を走ることができるという仲間への背徳心。
    天下の箱根の験を走ることができる喜びよりも、後ろ向きの感情の方が大きくなってしまうのでしょう。

    何のために走るのか。
    短期間で編成されたチームが1月2日に向けてどうなっていくのか。
    そして、箱根駅伝での走りは…。

    手に汗握りながら一息に読みました。
    『風が強く吹いている』と並ぶ、熱くなれる箱根駅伝小説でした。

  • 学連選抜は箱根駅伝に出られない大学のエースで編成されたチームであるが、なぜ結果が出せないのか疑問に思っていた。
    確かに寄せ集めなので全体練習はほとんど出来ない事もあるが、一番は何のために走るかと言うモチベーションが保てない事だろう。やはり母校のため仲間のため、と思えば+αの力が出るんだろうね。
    因みに、過去の学連選抜での最高成績4位の監督は、青山学院大学の原監督だそうです。名伯楽なんだろうね。

  • 箱根駅伝に選抜で出る話。ヒートほどではないけど、天才がどうなるのか気になって、一気に読めてしまう。

  • 学連選抜の話と聞いて、確かに学校の名を背負ってでないチームならではの物語がありそうだと思い読んでみたら期待通り面白かった。
    何のために走るのかというのが、伝統校の駅伝以上に考えさせられる学連選抜駅伝。ひとりひとり思うことは様々だが、同じ襷を繋ぐ。
    続編があるということなので、そちらも早く読みたい。

  • 箱根駅伝の予選会で敗れたチームから
    選抜された者で構成される学連選抜。
    何を目指して、どうやってチームになっていくか?
    学連選抜ならではの苦労が感じられます。
    走る選手はもちろん大変だろうけど、
    監督もかなり大変そうです。
    青山学院の原監督がお世話になった方のところに名前が挙がっていてちょっとビックリ。

  • 箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」を読み、その流れで本作を読んだ。「風が強く~」と違う点は学連選抜にスポットを当てた所。出場できない大学から選手を集めたチームだが、寄せ集めの集団といえ、優勝を目標にする。駅伝限定のチームというのもあり、キャプテンは同じ大学のようににいかないこともあり、次の年も出場できるかわからない中、短期間でチームを引っ張っていく大変さも感じられる。優勝するのかドキドキを感じながら、各選手が学校の代表という誇りを持ち、襷を繋ぐ姿、TVさながらの臨場感が良い。ゴールは感動もの。

  • 感動した!

  • 箱根駅伝の予選会で出場を逃した選手の寄せ集めで作られたチーム。序盤からチームワークに乱れの感じるこのチームがどう戦っていくか…。選手それぞれ駅伝に対する思いが違って、それが本番の走りにどう反映されるか…。ただひたすら走るレースの展開がどのように文章で表現されるか…マラソンも駅伝も見たことがなかったので、区間ごとに違う見せ場もあるのでワクワクしました。選手の思い、気持ちとともに展開されるレース運びもスピード感やドラマ性があって、ぐいぐい引き込まれました。次巻も読みます!

  • 久しぶりに仕事関連で大阪に出張。行き帰りの新幹線の中でのお供に選んだのが堂場瞬一氏の『チーム』。箱根駅伝を舞台にした小説は三浦しをん氏の『風が強く吹いている』が2006年に初版が出てちょっとばかり話題になったのだが、何とその二年後2008年に同じ駅伝のチームをテーマにした小説として世に出たのが堂場瞬一氏の『チーム』だ。三浦しをん氏の作品はレースそのもののシーンが強く残るというより、チーム内での人間模様が印象に残る作品だったが、『チーム』では本当に行き詰まるレースシーンそのものが印象に残る。もちろん走る選手達や学連選抜というチームであってチームでないチームをまとめるキャプテンの苦悩だったり、彼が経験するドラマティックなエンディングといった人間ドラマもきっちり描かれているのだが、やはり堂場瞬一氏のスポーツの現場を微にいり細にいり観察し尽くし人の動き、心の動きを描き出す能力の高さが発揮されたレースシーンが本当に素晴らしい。読みながらも本当に目の前のテレビでレースが展開されているような気になるくらいだ。涙腺が弱い方は眼に水が溜まってしまうかも。大阪の往復もとても短く感じるくらいのスポーツ小説でした。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」などのシリーズのほか、、『虹のふもと』『八月からの手紙』『埋もれた牙』『ネタ元』『Killers』など多数。2014年8月には、『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』が刊行され、本作へと続く人気文庫書下ろしシリーズとなっている。
2018年8月、読売新聞夕刊で「奔る男 小説 金栗四三(かなくり しそう)」を連載開始。

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