チーム

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 412
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535401

作品紹介・あらすじ

母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちのチーム「学連選抜」が挑む二日間、東京〜箱根間往復217.9kmの苦闘と激走。誰のために、何を背負って俺たちは襷をつなぐのか。俊英が迫真の筆致で描ききる、入魂の駅伝小説。

感想・レビュー・書評

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  • 4.1
    箱根駅伝の話。
    学連選抜という、駅伝では地味な存在にスポットを当てています。
    こんなに強い学連選抜が出てきたら、面白いと思うけど、実際は10位にも入れないのが例年ですね。
    次の箱根駅伝は学連選抜にも注目して楽しんで見られそうです。
    続編もあるので、読んでみたいと思います。

  • 昔から箱根駅伝が好きで、正月の楽しみでした。三浦しおんさんの風が強く吹いている、も感動したが、このチームは、読み進むうちに、残り少なくなるのが、残念になる本でした。

  • チームとは、
    長い時間をかけて、
    家族よりも思い出を共有しあい、
    作り上げていくものだと思っていた。

    でも、そうじゃないチームもあるんだ。

    学連選抜という日の当たらない部分を
    フューチャーしたところが興味深い。
    高校生の青春ものとはまた違う。
    葛藤が深い。

  • 2012年もお正月から箱根駅伝で熱くなりました!
    熱いレースの余韻を感じつつ、本書を読み始めました。

    表紙の絵を見て若干の違和感を感じたのですが、読み始めて納得。
    違和感の正体は、襷をつなぐ選手のユニフォームが違うからだったのですね。
    本書は予選会で敗退したチームから選ばれる、学連選抜の奮闘を描いた小説なのです。

    今まで学連選抜に注目することは、ほとんどありませんでした。
    なので、選抜の選手たちがどんな思いで走っているのかも考えたことはありませんでした。
    予選会での敗退後、招集される選抜選手たち。
    今まで苦楽を共にした同じ大学の仲間と襷をつなぐことができないこと、そして自分だけが箱根を走ることができるという仲間への背徳心。
    天下の箱根の験を走ることができる喜びよりも、後ろ向きの感情の方が大きくなってしまうのでしょう。

    何のために走るのか。
    短期間で編成されたチームが1月2日に向けてどうなっていくのか。
    そして、箱根駅伝での走りは…。

    手に汗握りながら一息に読みました。
    『風が強く吹いている』と並ぶ、熱くなれる箱根駅伝小説でした。

  • とても内容は面白かったけど、主人公がビザを怪我しているパターン。走る系の小説はこのパターンがほとんど?

  • 一気に読み終わってしまった

    箱根駅伝 今年も楽しく観戦できそうだ

    学連選抜にも注目してみよう

    山城がチームのために走って成長できて感動した

    陸上競技 特にマラソンや長距離は個人の力ではあるが、一人では越えられない所がある
    トップアスリートであれば、特に多くの人の支えやライバル、仲間が必要になってくる

  • 昔から協力して一つのものを作り上げる系は割と好んでやってきたのでこういう作品は引き込まれます。同じ釜の飯を食った同士ではない学連選抜にフォーカス。駅伝の本質は個人競技か団体競技か。駅伝小説の王道「風が強く吹いている」には及ばないけど夢中で読めました。

  • 一気によみました。続けてⅡを読みます!

  • 箱根駅伝のお話。
    学連選抜が少ない時間の中でチームとして、
    どれだけまとまれるか、
    キャプテンの健気な行動に感動をする。

    最後は、切ない終わり方であるが、
    箱根駅伝の風景やコースの特徴など、説明も入っていたりして、実際の中継を見るのが、楽しみになった。

  • 学連選抜は箱根駅伝に出られない大学のエースで編成されたチームであるが、なぜ結果が出せないのか疑問に思っていた。
    確かに寄せ集めなので全体練習はほとんど出来ない事もあるが、一番は何のために走るかと言うモチベーションが保てない事だろう。やはり母校のため仲間のため、と思えば+αの力が出るんだろうね。
    因みに、過去の学連選抜での最高成績4位の監督は、青山学院大学の原監督だそうです。名伯楽なんだろうね。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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