算数宇宙の冒険

著者 :
  • 実業之日本社
3.30
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本棚登録 : 107
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535630

作品紹介・あらすじ

東京郊外の桃山町は、不思議の起こる町として知られていた。小学6年生の千葉空良と同級生の河邑ユーキ、紺野アランの3人組はワンダー3を結成。算額絵馬で知られる百山神社など、町の神秘をさぐることになった。それを機に起きる偶然の暗合-高等数学が得意な謎の転校生、担任の先生からもちかけられた算数宇宙杯への出場。空良たちはさらに、素数の性質、ゼータ関数の定義を経て、ファンタジックな世界へといざなわれていく…。

感想・レビュー・書評

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  • 前半で挫折。

    中学生の子供たちが算数宇宙の大会に出るために、まずオイラーの定理とか何かを理解して…というような話だった。
    お話自体は児童書みたいな書き方なのに、とつぜん難解な数式が出てくる。登場人物たちは中学生とはいっても数学の達人なのでするする理解していくのですが、読んでる私には理解できない…理解できないのは仕方ないとして、何を表す数式なのかのイメージすら湧かないので読み進むのを諦めました。

    分野は違うけど、「量子の国のアリス」とかは数式や深いところは理解できなくても、なんとなく分子や電子のふるまいがイメージできて楽しめたのでちょっと期待して読んだのですが。

  • この本、数学が好きな人、少なくとも理系の人でないとかなり辛い1冊になろうかと思います。

    私も読むのにとても時間がかかった気がします。


    が、この物語の発想、とても素晴らしいです。

    難しい数学の世界を、こんなSFファンタジーと融合させることができるなんて!

    数学と音楽の結びつきも重要なポイントになっているところにも、とてもワクワクしました。

    正直この本を読んで、普段意味など考えたことの無かった「素数」の存在に神秘的な何かを感じてしまいました。いや、宇宙の真理というものなのかもしれません。

  • タイトルに惹かれたけれど、徐々に面白くなると期待したけれど、中盤以降はぱらぱら斜め読み。

  • 数学が苦手で、本文の数式を見た瞬間、読むのをやめようと思ったくらい・・・・。でも、わからなくても物語は楽しめました。

  • どこまでが現実でどこまでがファンタジーなのかよくわからなかった。

  • うーん、数式はさっぱりわからんかった。話の流れだけ、ざざーっと追ったが、描写がいまいち。

  • 主人公は凡人、周りは天才という構図は、ほかの作品と似てると思います。周りの天才っぷりが半端ないところも。
    ゼータ関数については、最初はs=0がどうして-1/2なのか理解できなかったですが、複素数が出てきて「可能性はある」と思い始めました(証明はできませんが)。複素平面の昼と夜と黄昏の世界など、表現が面白いです。

    ただ、全編横書きなのはやっぱり読みづらいなあ~~。

  • 数年前にNスペ「魔性の難問」でも取り上げられていた、リーマン予想を題材としたファンタジー小説。小中学生達が素数と複素平面のワンダーランドでリーマン予想を解き明かして宇宙を救います。なんのこっちゃ。思っていたより子供向けファンタジーな内容で、想像していたほどリーマン予想自体は楽しめないけど、簡単には手の付けられない数学の深遠な世界を覗き見できました。本文を読んだ後の消化不足感は、最後の解説を読んで少し解消。

  • 数式が意味不明というレビューを見て,どんな式が出てくるのか興味があって読み始めたのだが,算数宇宙杯が始まって複素平面に入り込むあたりでもう我慢できなくなって挫折した.物語が突拍子もなくてこういうのになれていないと読むのがつらい.こういうのなんていうの? SF? にしては科学っぽさはかけらもないし.これ誰向けの話し? 主人公たちと同じ小学生? とにかく私向きの本ではなかった.

    数式はゼータ関数とリーマン予想に関するものだから,数学に興味のない人ならわからなくて当然だし,解析接続なんてのは今は理工系の大学生でも知らない人が多数.だからこの本を読むには気にしなくてよい.よって数式がわかればもっと楽しいというわけではない.
    というわけで数式は単なるアクセサリーでした.

  • 数学の天才で、不思議を追究するのが大好きな少女・ユーキ。ハーフの美少年でバイオリンが得意なアラン。ユーキの幼なじみで、彼女に振り回される凡人の空良。
    某ライトノベルを思わせる三人組が、謎だらけの無口な転校生・那由とともに、町内行事「算数宇宙杯」に挑戦します。しかし、実は宇宙杯は宇宙人どうしの抗争の場であり、負けると銀河系が異次元宇宙に飲み込まれてしまう…という一大事だったのです。果たして四人は、世紀の難題「リーマン予想」を解き明かし、宇宙を守ることができるのか?

    正直彼らが課されている問題についてはちんぷんかんぷんでした。ちゃんと理解していれば、倍楽しめるんだろうな…と思うと自分が残念です。
    ユーキの「算数とか数学とか、数のことを考えると、あたしは、遠くに行けるの。その時だけ、宇宙が自分の中にあるんじゃないかってくらい遠くに行けるの」(p193)という台詞に深く共感。大好きなことに夢中で打ち込めた頃を思い出しました。

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著者プロフィール

川端 裕人(かわばた ひろと)
1964年、兵庫県明石市生まれの小説家、ノンフィクション作家。東京大学教養学部卒業後日本テレビに入社し、記者として科学技術庁、気象庁を担当。
1995年『クジラを捕って、考えた』を執筆し、ノンフィクション作家としてデビュー。1997年日本テレビを退社後、1998年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞し、小説家デビュー。
その後も小説とノンフィクション二つのジャンルで活躍を続け、2000年『動物園にできること』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞候補、2004年『せちやん 星を聴く人』で第25回吉川英治文学新人賞候補。2018年『我々はなぜ我々だけなのか』で科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞をそれぞれ受賞した。

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