あの日にかえりたい

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 352
感想 : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535746

感想・レビュー・書評

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  • あの世とこの世、過去現在、どっちつかずの世界が行ったり来たり交差する。時空を超えることができたらこんな感じかなあ。タイトルのかえる、は「還る」を感じました。
    継母とのすれ違い、繋がらなかった少年の心を描いた、「翔る少年」は良かった。これはもしかしたら、と予測できる結末に、儚くて、でも現実はこうなんだと。
    「夜、あるく」、最後は亜希子と寺田さんの会話に自分も交わっている感覚になった。
    ートランプだって、伏せられたカードが配られているときが一番わくわくするでしょう?

    図書館で乾ルカさんのコーナー(数冊)がずっと気になっていました。お名前から伝わるきらめきさに引き寄せられていた。こういう出会い大切にしたい。世代が近いという所で安心(心情的に共感する部分が多く)して読めた気がする。
    胸に抱えてきたものと向き合う年齢になってきたのか。

  • 今までで一番星の数が難しい作品でした。迷ったからには、満星をつけなければ失礼かなと思いました。さりげないやさしさに惹かれる作家さんです。

  • 視点に驚いた。読んで見れば不思議ではないけど気づかなかった。

  • 亡くなった人は時間軸の観念がなくて越えて過去も未来も行き来するという説に基づいた短編集。

    読みやすい文体で簡単な説明で状況、情景がイメージ出来る。
    が、お話の内容はどこかで読んだこと見たことあるようなものばかりで新しさはない。
    こちらを泣かせてやるという意気込みが見えてしまって泣けない。
    書く力があっても物語を考えるのは難しいのね~という感想です。

  • 誰しもが持つ人生の分岐点「あの日」。今を生きている者と、あの日から時が止まってしまった者との時空を超えた交錯が奇跡を生みます。それは希望に続く道筋でもあれば、もう時を刻むことのない過去への懺悔でもあり、ひとつひとつの物語に感慨深くしみじみと読みました。それぞれが二度と戻ることのないあの日に触れて思い寄せます。そこには懐かしい切ない気持が静かにたたえられていくのです。特に「翔る少年」は互いの果てしない優しい思いが悲しくなるくらい伝わって大きく気持ちを揺さぶられました。他「へび玉」「夜、あるく」が好き。(2010年7月読了)

  • 【収録作品】真夜中の動物園/翔る少年/あの日にかえりたい/へび玉/did not finish/夜、あるく

  • 舞台は北海道。時を越えた繋がりを描く、六つのお話からなる短編集です。
    死がまとわりつく物悲しい雰囲気ですが、どこか温かみがあります。
    想像の上を行くような展開にはなりませんでしたが、どのお話も良かったです。

  • あちらの世界についての話、いずれも面白かった。

  • 現世とあの世の短編集。
    ちょっと切なくてほんのり温かい世にも不思議な物語風の作品。
    展開が読めるのもあったけど、読後感はよく読みやすかった。
    重たい話を読んだ後のお口直しにいいかも。

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著者プロフィール

乾ルカ

1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『わたしの忘れ物』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆した。近著に『明日の僕に風が吹く』『龍神の子どもたち』がある。

「2021年 『おまえなんかに会いたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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