中原淳一の「女学生服装帖」 (少女の友コレクション)

著者 : 中原淳一

• 実業之日本社 (2010年9月17日発売)

作品紹介・あらすじ

明治41(1908)年の創刊から、昭和30(1955)年の終刊まで、日本の出版史上もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌『少女の友』。その長い歴史のなかで、きわめてユニークかつ資料的価値の高い連載がはじめて一冊になりました。セーラー服の着こなしから、髪型、しぐさまで、すこぶる親身でちょっぴり辛口なアドバイスはいまこそ必読です。

感想・レビュー・書評

[杏の庭さんの感想 · 2020年5月24日]

現代に通じるハイセンス。凄い。
女学生向けの雑誌に「着物」の項目があるのは、さすが時代だなと思った。

[hosinotukiさんの感想 · 2018年1月26日]

今も色あせない中原淳一の描く女学生のスタイルや服装のデザイン．全く古びていない．立ち居振る舞いや小物遣いまで丁寧に指導しているのも，単なるスタイルブックと違って素敵だ．こういう形で読めて素晴らしい．

[ユウロさんの感想 · 2016年8月20日]

現代でも通用しそうな、中原淳一のクラシカルなデザインのワンピースが満載の服装帖。具体的にはウエストコンシャスでスカートは膝下丈でふんわりしたシルエットが多い。「女学生服装帖」とタイトルにあるだけに女学生の乙女向けのデザインが殆どだが、デザインを変えればアラサーでも着れそう。髪型に関する考察が面白く、リボンひとつつけるのにも拘りがある中原先生がすごい。杏ちゃん、寂聴さんのインタビューもあり。それにしても「少女の友」時代の中原先生の絵は好み。まつげびっしりの夢見る瞳。

[iamaslibさんの感想 · 2016年3月16日]

貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784408535784

[amagurimaiさんの感想 · 2014年4月27日]

この感性、今でも古くないところが素敵です。やはりこのロマンが必要なんだろうなあ。

[がけっぽちさんの感想 · 2012年9月26日]

どの衣装をとっても愛らしい。
また、顔の形に合った髪型などの細かいアドヴァイスも素晴らしい。

[あんこさんの感想 · 2011年12月10日]

お金がなくて新しい服をホイホイ買うことができない女の子たちにとってこれは、知恵を使うことでおしゃれができると教えてくれるバイブルのような雑誌だったんだろうなと思いました。
今でもハッとするような着こなしが随所にあらわれていて、感動。
戦時中には淳一の絵が載せられなかったなど、時代背景も垣間見ることができる興味深い本です。

[showさんの感想 · 2010年11月11日]

戦前の内容なのに、今でも全然古くないのがすごい。型紙や断ち方図案まで載ってて驚きました。

著者プロフィール

中原淳一(1913～1983)
1913年香川県に生まれる。昭和初期、少女雑誌『少女の友』の人気画家として一世を風靡。戦後まもない1946年、独自の女性誌『それいゆ』を創刊、続いて『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性たちに暮しもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となった。活躍の場は雑誌にとどまらず、日本のファッション、イラストレーション、ヘアメイク、ドールアート、インテリアなど幅広い分野で時代をリードし、その全ての分野で日本における先駆的な存在となる。その卓越したセンスと不朽のメッセージは現代もなお人々の心を捉え、幅広い世代から人気と支持を得ている。妻は宝塚歌劇団の男役トップスターで、戦後は女優として映画テレビで活躍した葦原邦子 (1912~1997)。

「2023年 『わたしのおしゃれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」