はれのち、ブーケ

著者 :
  • 実業之日本社
3.61
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本棚登録 : 260
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535814

作品紹介・あらすじ

30歳-仕事、恋愛、結婚…別々の人生を歩み、それぞれの悩みを抱え、自分の進む道を模索するかつてのゼミ仲間たち。ひと組のカップルの結婚式を通して、六人の男女が見つける幸せの形、等身大の生き方を、健やかかつ繊細な筆致で描く。期待の新鋭が贈る傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすい。かつ、結婚する人、結婚に憧れない人、結婚したい人、結婚した人、の心情を、わざとらしくなく、でもどの人生も(恐らく)ハッピーエンドになるように書かれている、いわば“読者誰もが救われる”作品かなとおもう。ハッピーエンド至上主義の私としては星5つ付けざるを得ない…。でも多分、アラサーの、特に女性のほとんどは、結婚に対してある種過剰に反応してしまう部分(肯定的か否定的かは人によるものの)があり、それをうまく宥めてくれるというか、どの生き方でも自分が幸せなら、或いは幸せになろうとするならそれでいいんだといってくれるような気がした。神戸行きたい。

  • 大学のゼミ仲間6人の中から理香子と裕人が結婚式を迎えるその日。神戸ハーバーランドのホテルに集まってきた友人達にもそれぞれの10年の月日が流れていた。
    完璧な幸せなんて何処にも転がってなんかないし、努力だけで全てがどうにかなるわけでもない。それでも、進んでいこう。
    6つの物語には友人達が複雑に絡み合う。願わくばこの晴れやかな日にふさわしい未来がそれぞれに訪れますように。
    あなたにもブーケを。

  • 良かったー!!私はこれ好みのタイプの作品。結婚したくなるなぁ。大学のゼミの同級生6人のそれぞれの視点から書かれるそれぞれの幸せ。理香子と鈴子が好き。2011/538

  • タイムリー!すぎる作品でした。きゅん。
    瀧羽さんすきかもー!

  • 瀧羽麻子さんの本はなんだか幸せな気持ちになる。
    本著は学生時代を同じゼミで過ごした理香子と裕人の結婚式の一日を2人の視点と同じゼミ仲間の4人の視点から描いている。結婚、仕事、子どもー。最近私の周りでも現実味を帯びてきたテーマにそれぞれが想いを馳せる。
    しかし結局は『あおい芝生、あかい花』。まとまりのよい構成だと思う。「よく見れば自分の芝生だって青い」わかってはいるけどなかなか難しいな。

  • 大学の仲良し男女6人組。その中から生まれた一組のカップルの結婚をめぐり、それぞれの視点から結婚観や仕事観などを描いたストーリー。

    優柔不断とも慎重派とも言える裕人に十年待たされるヒロインや、結婚願望を持てずに焦る女友達、授かり婚で選択する余地なく結婚・就職し既に貫禄たっぷりの男友達、仕事にやりがいを感じつつも地に足着いた暮らしをしている仲間たちに複雑な心境になる男友達など、30歳の男女がそれぞれ抱える悩み…。
    仕事をとるか結婚をとるか夢をとるか、みたいな。サマソニぼけのせいか、いまいち感じるところはありませんでした。

  • 大学の同じゼミのメンバー同志の結婚をめぐる主人公だけでなく友人からの視点でも描いた6つの連作短編集。結婚観はひとそれぞれ。答えはひとりにひとつ。あのときあーすればがよかったと人生が変わる拠点のひとつに結婚があり、30歳は改めて思い直す時期なのだろう。世界の中に埋もれた小さな宝石をそっと拾い上げて周囲に見せてくれる。このひとはなにがあっても味方なのだという、同性でも異性でもそんな人にめぐり逢えることは幸せなんだと思う。全ての人にブーケを。

  • 大学のゼミで一緒だった6人にまつわる6つの話がオムニバス形式で進んでいきます。ゼミ内カップルの結婚をきっかけに、それぞれが抱えているちょっとしたもやもやと向き合うなかで、友人の考え方や生き方に影響を受けつつ自分なりの生き方を再確認していく、と言った内容。

    この話に出てくる人々のように、今の状態に満足しているのに、なんとなくこのままじゃだめな気がする、なにか足りない気がすると焦るときが確かにわたしにもあるなあと共感して、さらにそれぞれ心がじんわりあったまる素敵な展開で、読んでいて自分自身も救われたような気持ちになれました。

    そのままでいいんだ思うように生きればいいんだと感じさせてくれる友達がいるって素敵だなぁ。あと、神戸の街を見てみたくなりました。

  • 【あらすじ】
    キャリアとか、恋とか、結婚とか、子どもとか――
    30歳の岐路に立つ男女のこたえ探し

    学生時代を同じゼミで過ごした裕人と理香子の結婚式に、仲間たちが集まった。かつて横並びだった男女6人は、30歳を迎え、仕事も生活環境もそれぞれ。
    アパレルメーカーに勤め、気ままな生活を謳歌している鈴子、映画監督を目指し、ハードな日々を送る亮、バツイチ、年の離れた彼との恋や結婚に揺れる奈緒、家庭を持ち大学職員として堅実な日々を送る章太郎――。

    それぞれが、旧友との再会によって自分の生き方を振り返り、仲間の生き方に自分を重ねて未来を見つめる。揺れる世代の瑞々しい感情を、ていねいに描いた連作長編。

    【感想】

  • 大学の仲良し男女6人組のうち、カップルであった2人の結婚式を中心とした6人のそれぞれの物語。
    結婚式当日という時系列で進みながらも人生の選択、決断、葛藤が爽やかに描かれていました。
    最初に花嫁の話から始まったので最後に花婿が来るのかなと思いきや。
    章太郎の話が私は一番好きでした。

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著者プロフィール

瀧羽麻子(たきわ あさこ)
1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。著書に『株式会社ネバーラ北関東支社』『はれのち、ブーケ』『いろは匂へど』『左京区七夕通東入ル』『左京区恋月橋渡ル』『左京区桃栗坂上ル』『ぱりぱり』『松ノ内家の居候』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』などがある。

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