刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い

著者 :
  • 実業之日本社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535890

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代の貴族の藤原隆家の物語。

    葉室さんが主人公として取り上げる歴史上の人物は、自分の不勉強かもしれないが、
    これまでドラマや小説でほとんど扱われなかった人たちだと思われ、意表を突かれる。
    本小説は、大鏡や枕草子を読んでいる人ぐらいしかわからない藤原隆家を、
    これまた日本史でもちょっとしか触れられていない刀伊の入寇をメインイベントにして描かれている。
    なぜか葉室さんの歴史小説は、時代小説ほどはワクワクしないのが残念ですが、
    創作部分はともかく、お勉強にはなります。

  • 藤原隆家。
    前半の王朝絵巻。道長と伊周、渦巻く政争。皇后定子と中宮彰子。清少納言と紫式部。
    後半の刀伊入寇。隆家の活躍。
    前半が長くて、後半あっさり。隆家が武芸に優れている理由が薄い。後半になってスーパーマンになったよう。神懸かりが過ぎる。

  • 平安時代のお話。
    なんだろう?
    乙黒がかっこいいな、と。

  • 2015.12.12.読了

    藤原隆家 かっこいい!

  • 藤原隆家は爛熟した平安貴族文化の時代に気骨の貴族やったと言われとります。刀伊入冦は約250年後の元寇ほど有名な事件やないけど(私も最近まで知りませんでした)日本史を揺るがす大事件であったはずです。小説では隆家は刀伊が来ることをあらかじめ予測していたことにしとりますが、私は偶然だったと思うんですね。この危機に隆家という逸材が太宰府の権帥だったことに歴史の面白味を感じるのです。絶好の舞台に絶好の役者を配し、あの「蜩の記」の葉室麟がどんな小説にするのかととっても楽しみにしてたのに。清少納言や紫式部の枕や源氏の散りばめ方も取って付けたようやし、道長の描き方も浅いし、何より刀伊の人間たちに厚みがおへん。幻術妖術の世界に行ったらあかんと思うけどなぁ。

  • 道長に屈しないところや、公卿ながら"さがな者"(=荒くれ者)として戦う道隆に、魅力がある。
    平安時代というと、都の権力争いが中心になりがちだが、その陰に、外敵との戦いもあったのだ、と改めて認識する。
    有名な人物やエピソードを絡めていたのも、楽しかった。

  • 理知で流石だなと思ったのはこの一節
    定子からの手紙 ―  手紙に包まれた山吹の花とともに一言、「いはで思ふぞ」
    そしてその思いを知った清少納言は返歌に
    「心には下ゆく水のわきかへり言はで思ふぞ言ふにまされる」
    粋だね!切ないね
    平安時代のスターが総出でどーんよ盛り上がっていくが
    終盤は・・・・

  • 中関白家・藤原隆家を主人公にすえた小説というのは珍しい…ということで。

    この辺りの歴史を知りたいなら読むのもありかも。

  • 葉室さんにしてはあっさりしたお話で、あんまり心に響かなかった。
    けれど話自体は読みやすいし、隆家は魅力的な人物だった。これを機に、平安時代が舞台の小説を他にも読んでみようと思う。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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