さくら聖・咲く

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 570
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536095

作品紹介・あらすじ

中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。大堂のコネを使わずに、就職活動に励む日々を送っている。
そんな聖のもとに、エントリーしていない五つの会社から「内定」通知が舞い込む……。
『アコギなのかリッパなのか』待望の続編!

感想・レビュー・書評

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  • 畠中さんの現代もの「アコギなのかリッパなのか」続編。
    佐倉聖・就活編です。
    ちょっとした事件を解決していく聖がたのもしく、さくさく読めますよ。

    大学3年の佐倉聖は、年の離れた弟の拓を養うのが生きがい。
    元政治家・大堂剛の事務所で、雑用をする事務員として働いていました。
    すでに引退した大堂だが、若手議員たちは何かと力を借りに来る。
    聖は、かっては不良だったこともある負けん気と腕っ節と機転から、持ち込まれる問題を片付けていたのです。

    このままではいたくないという思いから就職活動を始めるが、風来坊の父からも送金が始まり、弟は奨学金をもらえるコースを選んだという。
    弟を守るために安定した仕事をとばかり考えていた聖は、自分のためだけに何をしたいのかと考えると、迷い出してしまう。

    しかも、試験を受けてもいない会社から、内定や面接の通知が!
    聖は就職に大堂のコネを利用する気もないのに、大堂へのコネが欲しい会社のほうから、縁を求めてきたのだ。
    王子こと加納議員には、さっさと決めないから噂が広まるのだと脅される。

    面接会場での停電をいかに解決するか。
    加納議員の秘書が次々に辞めた件。
    就活がうまくいきそうだった聖が、インターンを首になった理由とは。
    「選挙の神」がいるという噂の真相は?
    聖の代わりに働く事務員の妙な行動のわけは‥

    政治家にあまりいい印象がないし、良く知らないため、微妙な入りづらさがあるんですが。
    今回は、別な世界をのぞこうとして~大人になりつつある聖に好感が持てました。
    出先ではバリバリ有能さを発揮し、どの会社にも一人はいて欲しいような人材なのに。
    自分自身のことは、意外に決められないというのが微笑ましく、真実をついている気もします。

    結末はちょっと、どうかなという部分もあるけど。
    素直にこれまでの一番の良さを生かす形でもあるかもしれない?

  • 読みながら、あーそうそうこんな話だった、と思い出していく感じでしたが
    特に問題なく読めました。

    腹違いの弟を扶養し、大物政治家事務所でのバイトと大学生活に大忙しの佐倉聖くん。
    今作では、将来を見据えての就職活動中です。

    周りの政治家や秘書さんたちが、アクが強くなかなかの曲者ぞろいのせいか、
    まっすぐで素直な聖くんがほほえましい。
    お話自体は、日常の謎系の軽いミステリー仕立てで読みやすいけど、
    序章とその後のつながりがよく分からん。
    でも、「コネ」やしがらみと奮闘する姿や、政治家の裏事情や、いろいろ面白く読めました。

    最後は周りのあくどい大人たちの手中に落ちた感もあったけど、
    いちばんいい具合に落ち着いたってことになるんですかね。
    また次もありそうだな。

  • 元大物政治家の事務所で働く聖の就活編 ミステリだけど殺人は無し 選挙絡みのネタありきだけど汚くない

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「アコギなのかリッパなのか」の続編が出たんですね、、、1作目が文庫になったから読みたいとは思っているのですが、、、いつになるやら・・・
      混迷...
      「アコギなのかリッパなのか」の続編が出たんですね、、、1作目が文庫になったから読みたいとは思っているのですが、、、いつになるやら・・・
      混迷している政治状況から考えるとタイムリーな出版になるのかな?
      2012/09/18
  • 取っといた。
    さっと読んでしまった。
    弟がいいなあ。

  • シリーズ完結編…なのか?つまりは、みんなに愛されてる聖くん、ということなんだね。しかし、これ年いち連載だったんだね。前作からいくと完結まで約6?7年かかってる感じ?デビューが「しゃばけ」なせいか時代物ばかりに依頼が来ているようですが、この人の現代ものは結構いいと思うんですがね。

  • 元政治家の事務所の事務員アルバイト聖が主人公。それなりには楽しめたけど、もう一つという感じも残る。

  •  やはり着地は、難しい。
     ちょっとひっぱりすぎたかな?

  • 政治家の周辺で気働きができるさくら聖がコネを使わずに就職をしたいと活動するが……。有能すぎる!しゃばけシリーズとはまた違ったテイスト。

  • 佐倉シリーズの続きがいつのまにか出てた。
    就活に追われる聖のまわりはトラブル頻発!

    政治家ってやっぱり不思議な職業だなあ…という感想。

  • 佐倉聖の事件簿2

    今回は頼まれごとというより、一冊丸ごと聖の就活話である。
    困っている、事件に巻き込まれているのは聖自身であり、それを自分で解決し、切り抜けて行くという連作集だ。

    ただし、一巻で培ってきた人脈がモノを言い、加納、真木、小原、そして弟の拓までが、頼もしい仲間として一緒に盛り上げてくれる。

    ここで、いったんは大団円でしょうか。
    よく考えると、選挙制ではありませんが、江戸城内の大名たちだって政治家だし、町名主だって世が代われば市会議員に立候補するだろうし、そう考えると、畠中さんは、江戸の政治を沢山書いてきたのだなと思う。
    でも、やっぱり、現代ものとなると、ちょっと生々しいかな(笑)

    本物の議員さんたちって、本当にこんな感じなのでしょうか?
    私の認識はまさに、一巻の冒頭で、素人の選挙ボランティアさんたちが語っていた「議員さんのイメージ」と同じような感じです。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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