プールサイドの彼方

  • 実業之日本社
3.04
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本棚登録 : 119
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536125

作品紹介・あらすじ

ひとりの少女が恋をして、仕事に就き、母になるまでの二十数年間。濃密な日々-。要注目の新鋭が「母と娘」の圧倒的な本音をえぐり出した、著者初の長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 心の底にある何かを搔き乱してくれる朝比奈さんの作品。今回は読みながら、登場人物に嫌悪感を抱き、怒りで読み進む。私より少しばかり若い世代の女性の大学から子育ての時系列の物語。時代の価値観を反映し、主人公の女性がしがみついたもの、手放したものが流行りものや当時の空気の中でとても細やかに描かれる。好きになれない。でも読まずにはいられない。柚木麻子さん、角田光代さん、窪美澄さんの作品のどこかにも繋がる女性の闇の部分。妬み、虚栄がじわじわと。私はあんな生き方は嫌い。子どものりんちゃんはたまったものではない。

  • 一九八九年から二〇一二年までの時間の流れの中で、はじめは大学生だった主人公のひとみが結婚したり母親になったりしながら仕事をして生きていく様子が、膨大な波のようだった。馴染みのない時代の描写は興味深くもあった。幼児の頃の娘のりん目線のパートが切実で胸に刺さる。その分もひとみのことはすきになれなかった。

  • 挫折しました。。
    また時間のあるときに。

  • 朝比奈あすかは誰もが持っている人の黒い部分を嫌みなく書きだせる人だなと思う。ひとりの女の大学入学から、就職、結婚、そして子どもの巣立ちまでを描いた半世紀。ひとみには共感できないけど、彼女は彼女なりに必死に生きてきたんだと思う。朝比奈あすか作品の中でいまのところこれが一番良かった。朝比奈あすか面白い。2013/016

  • 女性の本質が詰まった作品だと思います。
    後味が割とさっぱりしていました。

  • 娘が大きくなった頃(ほぼ最後)の感じは少し好きにだったけど、始めの方はいつになったら面白くなるかなーならないなーと思いながら読んでました。
    特にオススメはしないかな。

  • 共感は出来ませんでしたが、同世代のお話で懐かしく感じました。
    しかし、皆思うがままですね。
    ある意味羨ましいけど…。

  • 一人の女性が学生生活、就職に結婚、子育てを経て見つけるもの。

    大学時代に佐野に誘われて見学に行ったムービー研究会。
    出版社に就職してから偶然再会した湖太郎。

    予期しない妊娠に結婚、子育てに埋もれたくなくて必死にしがみついた仕事。
    優しかった湖太郎との離婚。

    追われる日々と、充実を噛みしめる瞬間。

    なげ~~。
    雑誌掲載を訴えに来た人たちに弁解しているときに
    股から血が出て気づいたら病院で、はい妊娠6ヶ月が発覚~とか
    ドラマかよっ!ってなったw

    元恋人との煮え切らない関係に、恋愛とは言い難い人とデキ婚。
    子育てに仕事とあれにもこれにも同時に手を出したり
    結局欲張りな気がするし、最終的にはどこに向かっていきたいのかも謎。。。

    女性が働くという過酷でときに理不尽な状況とか
    女性だけが子育てにすべてを犠牲にするのは変とか
    葛藤はいいけれどもね。著者の他の本の総集編っぽかった。

    ひとみ視点、湖太郎視点、りん視点でちょくちょく変わるから
    混乱する人は混乱するかも。

    丹波りん→タンバリンとか、著者って最近の子供の名前に厳しいよね~(笑)

    途中で誤植見つけた!)^o^(

  • 第七章より~
    ぽろっとこぼした本音が、文字になって拡散してしまう怖さがインターネットだ。(中略)気軽に発信できる時代だからこそ、ボタンひとつであなたという人間性を全世界に「つぶやき」続けていることをお忘れなく。
    ストーリー(もちろん、とても興味深かったけれど)よりもこの部分に心が残ってしまったようだ。時をあらためて読んでみたい。

  • やはり朝比奈さんの本はスキ。
    「仕事を辞めるほどの事じゃない」。確かにヒドイ言葉。だけどそれを父親が言ったら?
    結局みんな勝手な生き物なんだと思う。それを全部通しちゃった人達の話。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』など多数。

「2019年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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