銀行支店長、走る

著者 :
  • 実業之日本社
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536224

作品紹介・あらすじ

合併後の行内争いが常態化したはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は支店長に抜擢。孫子の兵法をもって事に当たる貞務だが、女番長とあだ名される若手行員・雪乃のふるまいに困惑の体となる。支店での不正融資発覚をきっかけに、貞務は雪乃はじめ若手たちと行内改革に乗り出すが、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘が始まる。本当の敵は?そして味方は誰か。事態は二転三転、貞務の身に危機も迫るが-。メガバンク内部の不正融資と暗闘。窓際寸前支店長が、女番長と異名を取る女子行員らと奔走する。日本型企業の、そしてあなたの明日を問う物語。

感想・レビュー・書評

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  • 支店長・貞務が銀行の腐敗を糺す物語。

    第一章 支店長になる
    第二章 女番長
    第三章 不良債権先
    第四章 小さな不正
    第五章 柳沢支店長はどこ?
    第六章 何が問題なのか
    第七章 ニューヨーク社の秘密
    第八章 みんなグル?
    第九章 戦闘開始
    第十章 勝利者は誰だ!? 

    栄転など期待していなかった中堅銀行マンの貞務定男は、前任の支店長が失踪したT支店に支店長として就任する。

    しかしT支店には、政治と金にまつわる秘密が隠されており、若手行員の力を借りながら、銀行の腐敗をただすために、孫子の兵法を用いて、貞務が行動を起こす。

    不正融資を牛耳る黒幕と、その陰謀とは!?


    池井戸さんみたいな感じかなと思って、手にした作品。
    ただじゃ終わらない展開も好きだし、キャラもいいしし、今年読み込んでみようかなと思います。

  • よかったよ

  • 昼行燈かと思ったら、正義感の強い有能な管理職だった。
    孫氏の兵法は少しだけくどかったか。
    政治とカネとヤクザ。
    誰が黒幕かよく分からなくなった。皆が利用し利用され、大物にも小物にも見えた。
    「恥をかかされた借りは必ず返します」
    ゾッとした。一番怖かった。

  • ストーリー展開が早くて一気に読めたし、悪の後ろにはもっと黒い人間がいるんだと面白かった。
    登場人物もみなキャラクターが白黒ハッキリしていてわかりやすい。


    だけど、

    ①主人公の貞務が何かにつけて孫子の言葉をひとりごちて、いちいち解釈してるのが煩わしい。

    ②そもそも題名からして「支店長、走る」じゃだめなのか?「銀行」っているか?

    ③序盤で出てきた登場人物がいつまでも再登場しないので、彼らがキーマンだと透けて見える。

    ④正義感がかなり強い主人公なのに客や取引について部外者にペラペラ喋って、守秘義務もコンプライアンスもへったくれもなく現実味に欠ける。

    ⑤この年まで出向せず銀行に残っている事をしつこく書いていたのに、久木原がいざという時の捨て駒に使おうと残していたなど、残ってた理由について結局触れられず消化不良。

    ⑥最後の数行は前振りで書かれてなかったし、ちょっと長くて、取って付けた説明のよう。

    などなど、話自体は面白いのになんとなく読後の満足感に欠ける。

  • 窓際族の男が、同期出世の専務から突然、支店長として、任命される。過去の銀行同士の合併の名残である、裏の事情を探るためである。銀行、政治家、ヤクザとの繋がりで不正融資をしながら裏金を作るシステムは凄い。それを暴く正義感の強い窓際族。やたら孫子の言葉が出てくるのが面倒くさいが、内容的には面白くあっという間に読み終えてしまった。

  • 覚えている印象と少し違って軽いタッチ。有川浩の『三匹のおっさん』か内容的には池井戸潤のようだった。こんなのもお書きになるんですね。

  • 銀行員、総会屋、刑事。ありそうでなさそうで、なさそうでありそうな組み合わせ。

  • 同期入社の専務から、支店長に任命された主人公。

    ぱっとしない主人公が、支店の若手社員や一癖も二癖もある友人と組んで銀行上層部の悪事を暴いていくのですが、展開も早いし、おもしろく読めました。

  • 【銀行支店長走る】 江上剛さん

    合併後の行内争いが絶えないはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は、同期の久木原専務から突如支店長に抜擢された。前支店長が急に退職し たとのことだったが、腑に落ちない人事であった。孫子の兵法をもって事に当たる貞務は、着任早々、女番長とあだ名される若手行員・柏木雪乃のふるまいや、 事なかれ主義の副支店長らを目の前に困惑の体となる。

支店の最大不良債権先から出てきた不正融資を調べるうちに、はやぶさ経営陣のきな臭 い企みに気づいた貞務は、元総会屋で今は情報会社社長の勇次と元マル暴刑事の藤堂に助力をあおぐ。行内では、雪乃はじめ支店内で問題行員とされた若手たち とともに事態解決に乗り出した。だが、不正融資の影にちらつく政治家やヤクザ、それにつらなる銀行上層部との暗闘が始まる。事態は二転三転、貞務の身に危 機も迫る。誰が敵で、味方はどこにいるのか。大きなどんでん返しも待つ、日本型企業の、そしてあなたの明日を問う経済小説。
    (実業之に本社内容紹介より)



    「旅猫リポート」から3冊続けて面白い本に当ってる。この本もわたしが読んだ江上さんの本の中ではベスト5に入る面白さでした。主人公の貞務はとりたてて向上心や欲のない定年間近の銀行員。ただ、欲が無い分冷静な判断が出来る。そして自身の信念に基づいた行動がとれる。得てしてそういう人は組織の中では埋もれちゃうんですよねぇ。。

  • 銀行を舞台にしたミステリーとして、どんでん返しもあり、なかなか面白かった。

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著者プロフィール

江上 剛(えがみ ごう)
1954年、兵庫県生まれの作家、コメンテーター、実業家。本名、小畠晴喜(こはた はるき)。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長。元(旧)みずほ銀行築地支店長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。2002年『非情銀行』で作家デビュー。2004年から2010年までは日本振興銀行に関わっていた。 
代表作に『隠蔽指令』、『庶務行員 多加賀主水が許さない』、『ザ・ブラックカンパニー』、『ラストチャンス 再生請負人』など。それぞれドラマ化されている。

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