多助の女

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著者 : 村木嵐
  • 実業之日本社 (2013年5月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536248

作品紹介

江戸下町で若い娘が三度続けて押し込み強盗に殺害された。残された紙片に描かれた絵から強盗の名は「火狐」と呼ばれる。その後、四度目の押し込みで御用となったものの、八丁堀同心・源之進が「火狐」の真の首謀者と睨んだのは、いまだお縄になっていない、町でも評判の火消・多助だった。表と裏の顔を使い分け、隙を見せない多助を追い詰めることはできるのか。そして、対決の先にある驚きの真相は!?正体見たり、江戸の華。八丁堀同心と町火消の息詰まる対決。

多助の女の感想・レビュー・書評

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  • 女を騙して引き込み役をやらせ、押し入ってすぐに口封じのために殺すというやり口で押しこみを繰り返す冷酷非情な強盗を描くピカレスクものかと思いきや、途中で趣きが変わって義賊話めいてくる。
    事件を追う同心は比較的早いうちに冷徹な強盗に負けを認めて、だんだん犯人に寄り添うようになっていく。後半は事件の動機の開明に興味が移り、地方の小藩の改易騒動が浮かび上がってくるあたりは意外性があって面白かったのだが、3人の女を殺してしまった闇は結局解明されないままで終わる。そこが描かれないと、同心のように犯人に対する共感を覚えようにも無理がある。

    著者自身による執筆の苦労話を扱ったエッセイがあった。

    村木嵐<5月の新刊によせて>『多助の女 盗賊火狐捕物控』 いい人ってなんだろう|実業之日本社 http://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=125

  • 火狐の絵を残して去る押し込みの真犯人ではないかと探る同心源之進と人気火消しの多助との心理戦。

  • 口入屋から雇ったばかりの若く美しい娘が賊を引き入れ、その娘だけが殺されているという押し込みが江戸で立て続けに起こる。
    いずれも火狐の絵がその場に残されていた。
    まもなく下手人は捕まるが、捕まえた同心の源之進は、江戸の人気者の火消、多助が本当の首謀者なのではないかと疑う。
    物語の序盤から犯人らしき人物が特定され、源之進と多助のやり取りが続くあたりは正直ちょっと冗長に感じた。
    この話、どう転ぶんだろうと思ったら途中からやや方向転換を見せるんだけれど、いまいち盛り上がりに欠けるかなぁ。

  • 火狐と呼ばれる押し込み盗賊たちを捕まえた源之進は、首謀者がまだ居ると感じ火消の多助に目をつけるが評判の良い男で証がない。粘り強く探索する源之進と隙を見せない多助の心理戦が始まる。前作よりましになっているがミステリー部分が残念。こういう話では悪役に如何にダークな魅力があるかが面白さのキーとなるが、残念ながら多助にはない。それに多助の行動や重要なエピソードの根幹に説得力がないので疑問が払拭されずミステリーとしても中途半端な印象。顛末も中途半端で人間関係はなかなか面白くラストの余韻が良いだけに惜しい。

  • 初村木嵐。図書館でタイトル借りしたので、内容は思っていたのと違いましたが、非常に読みやすかったです。

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