ぼくの最高の日

  • 実業之日本社
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本棚登録 : 240
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536262

作品紹介・あらすじ

72歳のマスターが営む「バー・ピノッキオ」。そこには連日、さまざまな客がやってくる。文具店勤務の女性、リサイクルショップ経営の青年、三年目の新人編集者、謎の中年男性…たやすくない日々を歩む彼らの"人生で最高の日"とは?困難な日々を送るすべての人に届けたい心にしみるあたたかな物語。

感想・レビュー・書評

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  • 72才のマスターが営む「バー・ピノッキオ」と、そこに訪れる常連さん3人。
    時々会話をし美味しい酒を飲みマスターは程よい存在感…
    常連さんとマスターの連作短編5つがとても心地よく素敵です(^ ^)

    「あなたにとって人生最高の日はいつですか?」
    難しい質問ですか?
    誰でもひとつくらいありますよね?

    「あの日があったから今を歩んでいける」
    確かに…

    「最高の瞬間を更新するために明日に向かう」
    この言葉にグッと来ました。

    記録更新するために明日からも毎日大切に生きていこうと元気をもらいました♪

    暑さも記録更新する勢いで夏バテ気味ですが(꒪⌓︎꒪)


    • 1Q84O1さん
      毎日暑さにやられますね…
      こっちは少し台風の影響もあり、雨が降り、気温も低かったです
      いつもに比べるとちょっと過ごしやすかったかな^_^
      毎日暑さにやられますね…
      こっちは少し台風の影響もあり、雨が降り、気温も低かったです
      いつもに比べるとちょっと過ごしやすかったかな^_^
      2023/08/08
    • みんみんさん
      クーラー病だよ(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
      クーラー病だよ(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
      2023/08/08
    • 1Q84O1さん
      クーラーフル稼働しないとダメです!
      マジ熱中症になります…(+o+)
      クーラーフル稼働しないとダメです!
      マジ熱中症になります…(+o+)
      2023/08/08
  • この物語を読み終わった日が、ぼくの最高の日になるほど秀逸な作品でした。バー・ピノッキオこんな素敵なバーがあったら毎日でも通いたいです。連作短編の形をとっていて、お話を続けて読めたのもいいですね。学生の頃の恋物語『ずっと忘れない』は特に好きなお話です。ラストの終わり方は特に気にいってます。あなたもそう感じることでしょう。この物語を読んで最高の日にしてください。

  • 俺にとっての最高の日は、娘が生まれた日。
    「まだ生まれない、今晩遅くか明け方でしょうね」と看護婦さんに言われたんで、義父母と飯食いに行って帰ってきたら生まれてた。妻に「私がこの子を産むために一生懸命だった時、あんたはお寿司を食ってたんやねぇ」と愚痴を言われつつ、この世にやってきたばかりの娘をそっと両手で抱いた時、あの時が人生絶頂期だった。今も元気に人生やってる二人を見てると、しょっちゅうあの小さい命を抱いた両手に感じた、軽く重い幸せな手ごたえを思い出す。

    はらだみずきさんの著書でこのタイトルだから、少年が何がしかのスポーツ(おそらくサッカー)の話かと思ったら、全然全く違う話でビックリ。
    とあるバーを中心に回る、大人たちの恋心を描いた連作短編集だとは、意表をつかれてしもたわ。一つ一つの話は独立しているようで、実は最初から最後まで順番に通して読んだ方が良い疑似短編集の装いとか、ラストに仕組まれたちょいとした仕掛けとか、小技は憎いが、感じ入るものはやや少なめ。まぁその分手軽には読める。

  • 人生で一番最高の日は?

    更新される

    同じ店に集まる人々のそれぞれの人生に、スポットライトを浴びせた本

  • わたし向けではなかった。

  • 「ぼくの最高の日」
    ずっと前から知っていた。
    何も無く付き合いが続いていたら、ふとした瞬間に話していたのかもしれないな。

    「ずっと忘れない」
    初めて好きと言われた時。
    信頼を裏切っただけでなく、それを黙っていたら火に油を注ぐようなものだろう。

    「過ぎた日は、いつも同じ昨日」
    リメイクして出したい本。
    もっと読んで貰いたいと思えるのであれば、作者を見つけ出し口説くしかないな。

    「バー・ピノッキオ」
    探し人は見つからないが。
    もしもの可能性は後悔に付き物だが、いくら考えても戻ることは不可能だもんな。

    「小説家の最高の日」
    死んだと聞かされていた。
    もう書かないという意味で、作家として名付けたものを殺すことにしたのかもな。

  • スラスラと読める小説。
    最初の話の女の子奈穂に全く共感できず。
    松本くんの話は途中まで完全に樋口くんは松本くんのことが好きなのだと思って読みすすめていました(笑)よくある展開でがっかり。
    毒のない小説で好きだが、物足りなさもあり

  • 面白くてすらすら読めた。
    特に一番初めの章がよかった。

  • バーピノッキオの客の人生を描いた連作短編集。
    ですよね?先生。
    しかけも面白く、するする読めた。
    冴えない松本くんといけてる樋口くんの野口さんをめぐる恋愛模様がよかった。

  • サッカー少年の成長を描いた「サッカーボーイズ」シリーズ
    何かを好きでいる事、好きでいつづける事で叶えられることを教えてくれた「ホームグラウンド」今まで読んできたはらだみずきさんの作品にはいつもさわやかな空気が流れている。
    「ぼくの最高の日」
    72歳のマスターが営む「バー・ピノッキオ」。それぞれが何かを抱えた人たちが

    20代最後のクリスマスを前に新たな一歩を踏み出そうとする文具店で働く「奈緒」。

    中学時代の「友情」と「恋」のほろ苦い思いを抱えるリサイクルショップ経営の「松本」

    常に前を向いて走り続けてきた入社3年目の新人編集者「佳恵」。大きなミスを犯し前に進めなくなった彼女が出逢った「1冊の本」とは・・・

    恋や友情に夢・・・今は無くしてしまったけれどそれぞれが今も大事に抱える幸福だった瞬間。彼らにとっての「最高の日」のエピソードはどれも味わい深い。
    そしてこの作品にも流れているさわやかな空気を感じる。
    嫌な事、つらい事があった時も寝る前にこの作品、時間が無ければ最後のエピソードだけでも読んで

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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