総理の夫

著者 : 原田マハ
  • 実業之日本社 (2013年7月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536279

作品紹介

待ったなしの日本にさっそうと現れた-史上初の女性総理、わが妻・凛子、君を守る!山本周五郎賞作家が贈る、政界エンターテインメント&夫婦愛の物語。

総理の夫の感想・レビュー・書評

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  • 感動的な結婚式のスピーチから始まった『本日は、お日柄もよく』が
    途中からおやおや?と思うくらい政治の世界へと針路を変えた時、思ってはいたのです。
    原田マハさん、今の政治に物申したいことが、まだまだ山のようにあるんだなぁ。
    伝説のスピーチライター、久遠久美さんのスピーチももっと味わいたいし
    これは続編を期待してもいいかも♪ なんて。

    そんな小賢しいファンの予想をかるがると飛び越えて、まさかの『総理の夫』。
    えええ?! 総理の妻じゃなくて、夫?
    そうきましたか!と呆気にとられた後には、「さすがマハさん」と、じわじわうれしくなって。

    「もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」といきなり訊かれて
    「いいや、何も不都合はないよ」と即答してしまう日和さん。
    野鳥をこよなく愛し、静かに観察日記をしたためるのが生き甲斐という人なのに
    これから外遊やお偉方とのパーティに否応なく連れ出されるとは露ほども思わず。。。

    初の女性総理となる妻、凜子のためにまず何ができるか、と考え
    とりあえずロメインレタスをちぎり、パルメザンチーズを削って
    いそいそとシーザーサラダを作るというほのぼのぶり。
    忙しいとはいえ、愛情たっぷりのその一皿に手もつけずに出掛ける凜子に
    「それはないでしょ!ひと口でも食べてあげてよー!」と抗議したくなります。

    大企業創業者の次男坊らしく、育ちのよさがにじみ出ていている日和さん。
    穏やかで優しくて、妻にぞっこんで、政治絡みの罠にかけられても
    相手を糾弾したり恨んだりしない彼があまりに素敵なので
    夫をあたりまえのように振り回しておいて、ちょっと癇に障ると
    「何もわかってない!」とキレる凜子を、前半はなかなか好きになれなくて。
    でも、愛情というエッセンスをたっぷり含んだインクで綴られた
    日和さんの「総理の夫日記」を読み進めるうち、
    日和さんがこんなに愛してる人なら、まあいいかな。。。なんて思えてくるのが不思議。

    そう、これはまさに、日和さんが吟味に吟味を重ねて選んだ
    赤革の日記帳を模した装幀が物語る通り、政治テイストの愛妻日記。
    こんな政策ありえない!とか、おとぎ話だ!とか肩肘張らず
    溢れんばかりの日和さんの愛に免じて、おおらかに楽しみたい一冊です。

  • わが国では初となる女性の総理大臣が誕生した。

    しかもその人物たるや
    才色兼備でありながら、真の政治家魂をも持ち合わせているという、非の打ち所無きスーパーヒロイン♪

    私は政治に関しては全く疎いので
    これは的外れな表現なのかも知れないが、
    これまで日本のTOPに立ち、
    リーダーシップをとっていたおじ様方が守っていたのが
    『国』だとすれば、
    凛子さん(物語のヒロイン)が守っていたのは『国民』

    テレビでの国会討論や、選挙での候補者達の演説云々には全く耳を傾けた事が無かった私にも、
    凛子さんの演説だけは一国民である私の心にもしっかり響いてきた。
    (伝説のスピーチライター、久美さんのお力添えも嬉しい♪)

    物語は彼女を支える夫の目線からの日記形式で語られているのだが、
    この彼が、彼女にとっての陽だまりの様な存在であり、
    堅苦しい政治界の重い扉を開け放ち、
    誰もが行き来しやすいフィールドにしてくれた。
    お陰で
    物語の居心地は大変良く、政治界の隅々までゆっくり歩き回ることが出来たのはいい勉強になった。

    こんな大統領だったら
    ホントに日本は変わるかもなぁ、
    と、いう大きな夢を抱かせてくれた作品。

  •  第111代日本国総理大臣、相馬凜子。史上初の女性総理となった凜子の夫であり、鳥類研究家である日和(ひより)の日記形式で展開する作品。

     凜子の経歴が華々しすぎた。しかも、日和の日記形式で話が進んでいくため、凜子の主観が全く入っていなくて、凜子に感情移入できなかった。凜子さんは、東大にハーバード大に、東大大学院を卒業した国際政治学研究者かあ。
     対する日和のほうも、東大理学部卒、同大学院博士課程修了・・・おまけに相馬大財閥の御曹司。うーん。
     まあ、日和がこんなスーパー金持ちのスーパー秀才であっても、ほとんど欲がなくて、自分の研究と自分の妻を愛するところには、うっとりしました。

     それにしても、誠実で正義感にあふれ、率直に実直に、自ら掲げたマニフェストを実行していこうとする凜子は、やはりかっこよかった。
     人間関係の根回しとか、妊娠と仕事の両立とか、大変でややこしいことをたくさん抱えることになる凜子だけど、日和くんがそばにいてくれるから、きっときっと大丈夫。
     日和くんが「これからも、僕は凜子についていく」と何度も日記で決意表明しているところが好き。

     あと、凜子のスピーチライターとして、久遠久美さんが出てきたのも嬉しかった。

  • 待ったなしの日本にさっそうと現れた―史上初の女性総理、わが妻・凛子、君を守る!山本周五郎賞作家が贈る、政界エンターテインメント&夫婦愛の物語。
    「BOOKデータベース」より

    日本初の女性総理大臣の夫の回想日記の形で物語は進む.未来の日本に生きる人たちに向けた内容.
    今私が読んでいる時点では、まだ女性総理大臣は誕生していないし、ここまで強烈な政治家は出てきていない.いつかこの本の内容が、こんな古臭い時代があったのだなぁと思うような、未来であってほしいと思う.

  • 現実にはない夢物語というか、TVドラマ観てるみたいなお話でした。
    表紙裏の少女漫画的イラストからして、そういう感じで読んでねってことかと。
    いまから数十年先の未来、日本初の女性総理が誕生して、
    その活躍ぶりと苦労と努力が、総理の夫目線で語られています。
    イケメンで資産家の必要ないけど、
    総理がプライベートのない公人であることの苦労はなかなか周りの人も大変ですね。

    消費税増税が現実に迫っている今読むと、
    与党のキャンペーンみたいな気もしてきますが、
    国民の声や気持ちを代弁している理想の政治が描かれています。
    しがらみのない裏表のない、実行力のある信念のある政治家ってのが
    もっと活躍できる仕組みになっていればねぇ。

    話も面白いし、女性がかっこいいし、日和くんはキュートだし
    伝説のスピーチライター久遠久美もお久しぶり。
    富士宮さんの最後のエピソードはちょっと美談にできないものがあるけど、
    凜子はいいんじゃないだろうか。
    日和ママがいい味出してます。

  • やはり原田マハさんは美術モノにこそ真価が発揮されると思っていたけど これを読んでも同じような感想。それなりに面白いのだけど響き方がとても違う。美術モノばかり書いていては偏ると思っておられるのかも知れないけど。と言うわけでホシ マイナス一つです 笑。

  • 日本初の女性総理が誕生した。
    夫で野鳥の研究者の日和が後世に残すと書いた日記。

    「本日は、お日柄もよく」からの流れで手に取りました。
    凛子がカッコイイですね。
    こんなクリーンで熱意ある総理大臣がいたらいいなと思わせるそんなストーリーです。
    現実と比べても、有り得ないと思われることは沢山ありますが、公人の窮屈さはきっとそのままなのだろうなと思いました。
    図書館で借りたので帯がない状態の真っ赤な本でした。
    帯の絵が、先入観になっていたので、帯無しの方がいいと思いましたが、どうでしょうか。

  • やっぱり、面白かったです
    マンガやテレビドラマを見ている感じ
    どうしても、何年か前に放送していた
    キムタクが主演のCHANGEを思い出しました
    総理大臣になった信念の人・相馬凛子
    その夫・日和さんの日記という形で話が進みます
    この日和さんがまた理想的な男性なのですよ
    凛子さんも日和さんも、まわりで支える人たちも
    みんな、格好いい、いい人たちなのです
    こんな世の中になったらいいね
    お人好しに、素直に、そう思って
    楽しく一気に読みました

  • 面白くて、一気読み。
    お坊ちゃま育ちの、主人公の人の好さに、ハラハラしたり。
    妻を愛する姿が、ほほえましかったり。
    思わず応援してしまう。
    そして困難な状況でも、信念を貫く、妻。
    こんな総理大臣が本当にいたら、と思ってしまう。
    痛快で、ほっこりした気持ちになる一冊。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-12c7.html

  • この本を読む前に『舟を編む』を読了したのだが、
    2冊並べて置いておくと色違いのセットものに見えてしまうくらい
    装丁の感じがよく似ていたというミラクル(笑)。
    取り敢えずは"伝説のスピーチライター"久遠久美さんが登場する
    『本日は、お日柄もよく』を読み返さにゃいかん。

    先ずは設定がぶっ飛んでる。
    消費税の増税は兎も角、贅沢品の税率を高くする複数税率、
    脱原発のエネルギー政策、雇用の安定と少子化対策など
    希望としては実現してほしい内容の話である。少なくとも個人的には。
    (本音を言えば増税するのは法人税や所得税にしてほしいんだけど)
    とはいっても、今の情勢を鑑みると夢物語と断じざるを得ないし、
    重ねて言うとこの設定がぶっ飛んでると思ってしまう現実が哀しい。

    日記形式で、過去を振り返る形で書かれている文章だが
    総理の夫である日和の目線で語られていると気付くまで暫くかかったのと
    時系列が前後するのに日付がすべて20XXになっているのが解り難くて、
    (括弧書きでフォローはされているものの)読み進むのに若干苦労した。
    日和の母と兄、腹黒い原久郎、同僚の伊藤さん、コロンボ阿部等、
    キャラ立ちしてる人が多くて楽しめた。
    ここまでインパクトがある人たちに囲まれた草食な日和くんは
    影が薄くなってしまいがちだけど
    そこはお育ちの良さと、妻の凛子を想う一途さからくる意外な男らしさで
    ちゃんと存在感を出しているのがすごいと思った。
    逆に凛子の人物像がほぼ日和くんの主観で語られていて、
    欠点が見えにくい完全無欠な人だったのがちょっと残念だった。
    意外な鍵を握っていたコロンボ阿部は後半もう少し絡んでくると思っていたら
    写真のエピソード以降消えてしまったので驚いた。
    彼と高校生の娘さんとの後日談のスピンオフがあっても面白いかも。

    現状では夢物語でしかないこの物語がいつか現実のものとなったら
    もう少し生きやすい国になるんじゃないか、という希望を抱ける話だった。
    オリンピックも決まったことだし、少しでも現実に近づくといいな。

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