はじめからその話をすればよかった

  • 実業之日本社 (2013年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784408536323

みんなの感想まとめ

子どもたちへの愛情や創作への情熱が溢れるエッセイ集で、著者の宮下奈都が自身の体験や思いを柔らかい言葉で綴っています。作品には、彼女の創作秘話や他の著者の本の紹介が盛り込まれ、読者は新たな読書リストを得...

感想・レビュー・書評

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  • 『神さまたちの遊ぶ庭』に出てきて絶対読もうと思ってた本
    宮下奈都の子ども達の可愛らしいエピソードや、宮下作品の創作秘話、他の著者の本の紹介など盛りだくさんですごく良かった!
    読もうとリストに入れている宮下作品は早く読みたくなったし、別の著者の気になる本も増えて嬉しい悲鳴!読む時間もっと欲しい!!

    1番最初の「ホルモンから生まれた」良かったな…
    宮下さん、3人目の子を妊娠中に小説を書き始めたそうで、その理由が「ホルモンのせい」だそう
    私の母も子育て中はなぜか創作意欲が湧くと言っていて、レザークラフトやDIYに精を出していた

    本を読む時間を確保したいからお風呂を省略するというエッセイにもすごく共感したし、そのエッセイのタイトルが『みんなより1日分よごれている』というのも秀逸だと思うの

    あとは『良い小説と答ではなく問を与える』というのもすごく印象的だった
    確かに、綺麗に終わらずにこちらに考える余地を残す終わり方をした本は、読み終わった後に悶々と考えてしまうし誰かと感想や考察を語りたくなる
    前にフレンズと「バッドエンドやハッピーエンドでもなく、その解釈を委ねられるビターエンドとは」という話をしたけどそれにも通じることかな…と

  • パタン、と本を閉じた後、
    脳内にて
    (では、お邪魔しました…。)
    と、つぶやいている自分にびっくりした。

    どうも、読書中は
    著者のご自宅に招かれていた感が強かったようだ。

    本棚を前にして
    「これ、みんな大好きな本なのよ~」
    と、
    愛読書について熱っぽく語る奈都さん。

    さらに、
    「私の書いた本なんだけどね…」
    ご自分の本についての制作秘話や、それらに対する思いいれも聞かせて頂いた。

    ふっ、と一息ついた所で
    更に語るは
    の~んびり過ぎてく日々徒然。

    書く事も読む事も家族の事も
    大好きで大好きでしょうがない奈都さんを
    とても身近に感じたエッセイだった。

  • エッセイを数本読めば、その書き手の人となりが分かる。
    この本は作家宮下奈都のエッセイ集。
    とても柔らかく、心地よい言葉を駆使しながら書かれたエッセイだ。
    他の作家の書評や自からの作品の解説などもある。

    この本を読むと宮下奈都さんはとても心の優しい方だということがそこかしこから伝わってくる。
    妻であり、三児の母でもある彼女の、子供たちに抱く微笑ましい愛情も感じられる。
    しばしば登場する、就職試験の会場で彼女の一目惚れから始まり、その後結ばれたと思われるヘルムート・バーガーに似ているという旦那様をぜひとも見てみたいと思った。

    • アセロラさん
      この本読んでみたいです。ダンナさん、イケメンなんですね^^
      先日、北海道新聞に宮下さんのインタビューが載っていました。北海道での生活をいきい...
      この本読んでみたいです。ダンナさん、イケメンなんですね^^
      先日、北海道新聞に宮下さんのインタビューが載っていました。北海道での生活をいきいきと語る彼女に道民として親近感が湧きましたよ(^^ゞ
      2013/12/01
    • koshoujiさん
      アセロラさん、コメントありがとうございます。
      旦那様かなりのイケメンなのでしょう。
      試験会場で一目惚れするなんて、どれだけかっこいいのか...
      アセロラさん、コメントありがとうございます。
      旦那様かなりのイケメンなのでしょう。
      試験会場で一目惚れするなんて、どれだけかっこいいのか。
      その人と一緒になれた宮下さんは幸せですね。
      2013/12/09
  • 3人目の娘さんがお腹にいた頃急に小説が書きたくなった、という宮下さん。
    それは女性ホルモンのせい、と冷静に分析する。
    私も過去2回妊婦経験があるけれど、確かに妊娠中に不思議な欲求に苛まれた。
    無性にトマトケチャップ味の料理が食べたくなったり、ワカメが食べたくなったり…。
    そんな期間限定の女性ホルモンのお陰で、私達は小説家「宮下奈都」と出逢えた、という訳である。

    宮下一家の日常や宮下さんの好きな本、音楽、ご自分の書かれた本の解説、短編…と盛り沢山のエッセイ集。
    お風呂嫌いの話や、ヘルムート・バーガー似の旦那さん、3人のお子さん(ちゃっかりさん、しっかりさん、ぼんやりさん)のエピソードには相変わらずクスっとさせられる。

    いい小説には「答え」はなく「問い」がある、という。
    読み手に「分からない」と考え込んでもらうことでじっくり物語の中に入り込み、読み手の胸をノックし続ける…そんな小説をこれからもどんどん書き続けてほしい。
    取り敢えず宮下さんイチオシの『窓の向こうのガーシュウィン』は長らく積みっぱなしなので読まなければ!

  • 宮下さんのエッセイ集。書評なども収録されています。
    先日読んだ川上さんのエッセイが「読みながらニヤニヤ」だとしたら、宮下さんのエッセイは「読みながらウフフ」という感じ。なんとなく優しい雰囲気が醸し出されていて、前から宮下さんの文章は好きだったけれど、ますます好きになりました。
    他の作家さんに対する書評も大変参考になったけれど、ご自身の本についても書いてらして、読んでいない本も読みたい!と思わせてくれます。

    私は実は字フェチで(^_^;)綺麗な字が大好き!字って意外とその人の人となりが表れると思うのです。綺麗な字は時間を忘れてうっとり見る事に耽ってしまうくらいなのですが、宮下さんの字は大人な綺麗な字でかなり好き。タイトルの字も素敵ですよね♡

  • 福井で生まれ育ち、大学で東京に出て大きな企業で働き、結婚して3人の子供の母親になって福井に戻り、そして今度は北海道へ越し...という人生の流れと共に描かれる折々の日常から、この人は本当に本を読むことが好きなんだなぁというのが垣間見えた。そして、小説を読む限りもう一回りくらい年齢が下の気がしていた著者の、真摯な言葉の連なりになんだか心を打たれる。

  • エッセイなんだけど、一話一話、しっかり物語になっていて、宮下奈都さん、凄いなーって感じました。
    体力的に厳しいけど、子育てのやり直しが出来たらなあと思いました。

  • 宮下さんは、三人のこどものおかあさんで、主婦と母親も営んでいる・・・。普通の生活が多く描かれているエッセイなのですが、表現がすばらしいので、ひとつひとつのエピソードが小説のようです。誰でもふと思うことが、ここにはたくさん書かれています。でも、それをこういうふうに伝えられるというのは、誰でもできることではないと思います。
    今回私がいちばん気に入ったのは「アンラッキーちゃん」です。神様、とお願いしていたことが、こんなふうに表現できるなんて!
    「みんなより1日分汚れている」「郵便局の隣に住む」「チョコレート」もすてきなお話でした。このタイトルから、どんなエッセイを思い浮かべるでしょうか。きっと、心地よい裏切りに出会っていただけると思います。

  • 宮下さんの小説が好きなので、初エッセイを楽しみにしてました。

    年齢もあまり変わらず、三児の母であったとは!知らなかった〜
    私も三人子どもがいるので共感する部分も多く、身近に感じられました。紹介されている本がこれまた私も好きな本ばかり…じっくり楽しみながら読了。
    今後の作品がますます楽しみになりました。

  • 作家、宮下奈都の初のエッセイ集。
    さまざまな媒体に掲載された、日々の事柄を綴ったものから書評、ごくごく短い掌編までが一冊に収められている。
    これまで、作品は読んだことがあっても人となりはまったく知らなかった著者がとても身近に感じられる、いいエッセイだった。
    特に子どもについて語ったエッセイは、読書時間のために入浴時間を削るような母親ではあっても愛情に満ちていて、いいな、と思う。
    ものすごくためになったり役に立ったりゲラゲラ笑ったりするようなエッセイではないけれど、読み終わったとき、読む前よりもずっと著者のことが好きになった。

  • そんなには記憶に残らなかったかな。

  • はじめからその話をすればよかった。
    宮下奈都

    ∞----------------------∞

    宮下さんも書かれてるように、エッセイと言うのは「ためになるか、役に立つか、すごくおもしろいか」じゃないとなかなか読む気はしない。世間で面白いと評判のエッセイでも、私自身は面白くないと感じるものもある。それでも、特にためにならなくても、役に立たなくても私は宮下さんのエッセイが心地好くて好きだなだと思う。それは私にとって「おもしろい」ってことなんだろうな。

    なにか残るかと言えば、そんなに残ら無いのだけど。仲の良い友達の話を聞いてる気分で読んだ。エッセイなのに分かりやすくて丁寧で誠実な感じが伝わってくる。

    半分くらいが宮下さんの小説を含む本の解説だったのは残念。何冊かは読んでみたいと思ったけど、好みじゃなさそうなのとか解説が長いのは飛ばして読んだ。

    1つためになったのは、花泥棒は「人の庭に花の種を勝手に蒔いてまわる人」のことと言うのが面白かった。今じゃ使われなくなった言葉を、時々本の中で知れるのってすごく楽しい。

    さりげなく短編小説(掌編)も載ってた。

    2023/01/09 読了 (図書館)

  • エッセイと書評そして掌編。
    静かにゆっくりと
    でも深く思慮を巡らせて描いて読んで過ごしているのだなと感じさせる。
    掌編はどれも切なく煌めいていた。

    【図書館・初読・5/8読了】

  • 作者の初エッセイ集。
    何気ない日常のエッセイ、自身と他の著者の書評、そして短編小説。
    何て素敵な文章なんだろう~とため息が出る。
    日常生活をこんな文章で語れるのはいいなぁ~と、おこがましくも羨ましく思った。
    作者自身の小説への思いも知り、そうなんだ~と思う一面もあった。
    一番最後の “サンタクロースの息子”、今の季節にピッタリで、切なくて心温まった。

  • 友達とお茶でも飲みながら、子供や夫の話をしているようなリラックスした気持ちで読める本でした。宮下さんにお子さんが三人いるとか、旦那さんと職場結婚だったとか初めて知りました。本の解説や短編の小説なんかもあってガッツリ読書したーって思えるぐらい読みごたえがありました。

  • 宮下さんのエッセイ、待ちに待っていました。
    作家、母親、妻、いろんな宮下さんの顔が見れた。
    宮下さんは、
    書くと決めたら、読者が驚くようなことも書いちゃう、なかなか太っ腹な人で、さらに大好きになった。
    お風呂の話は特にインパクトがあった。
    時間をかけて考え抜いて言葉選びをしてるんだろう、というのも伝わってきた。
    先日、マルちゃん正麺を初めて食べて分かったのだけれど、
    「読んだら分かる。だから一度、読んでみてください!」と声を大にして言いたい。

  • 面白い面白くないで語れない作家さんだと思う、宮下さんは。はじめてのエッセイ集とのこと。宮下さんって言葉の選び方、紡ぎ方がとても丁寧。そして宮下さんの小説の売りでもある「瑞々しい文章で丁寧にすくいあげ、繊細に紡ぎつづけている」ように、それはエッセイになっても同じでした。
    なんでかわからないけど目頭が熱くなる文章を書く人。このエッセイを読んでいてもところどころでなんでかわからないけど涙が出そうになった。
    エッセイだけでなく短く小さなお話も合間合間にはいっていて、とくにサンタクロースの息子で締めてるのがよかったな。
    宮下さんのような主婦になりたいなっておもった。いましかない三人の子供たちのお世話に勤しみながら、一目惚れした旦那様との生活、そして小説を書く日々、素敵だなぁと思った。
    いままで書かれてきた作品の続編的なものをいくつか示唆しれてましたけど、わたしは続編的なものは望みません(もちろん出版されたら読むけど)
    窓の向こうのガーシュウインはわたしも大好き、あれが売れてなかったことに逆にびっくりです。

  • めっちゃ、よかったです!!
    おもしろいし、素敵だし、かわいいし♪
    プッと吹き出したり、ニヤニヤしたり・・・
    なるほどなーとか、そうかー、と考えさせられたり、
    思わず涙ぐんだり。。。

    純粋なのか、鋭いのか、天然なのか、孤高なのか・・・
    キリッとしているのか、フニャっとしているのか、
    まるでわからないところが、ますます魅力的ですw

    小説を読んだことのある人も、ない人も、どこか必ず
    ハッとさせられる部分があると思います。
    言葉だったり、考え方だったり、捉え方だったり・・・。

    この一冊は、「買い」です!
    自信をもって、おススメいたします!!(●’ᴗ’●)ノ

  • 宮下さんとはいくつか共通点がある(と勝手に思っている)
    ぼんやりすることが得意なこと、こぼしさまに会いたくてずっと探し続けていたこと、ほぼ同じ時期にあーちぇりーに青春をかけていたこと、こどもたちに関してだけは後回しにしないこと。
    そして自分は何もできない人間で誰かの光にはなれないけれど光の方を向いて行こうと思っていること。
    そんな共通点があるから、いや、そんなもの何もなかったとしても、宮下さんの書く文字が、描く世界が、宮下さんそのものが、大好きだ。
    このエッセイを読んで好きな気持ちがまたまた膨らんだ。なんでこんなに好きなんだろう。理由はわからない。わからないからまたきっと宮下さんの作品を見つけたら読むだろう。ずっと読み続けるだろう。

  • とても読みやすかった 知ってる本も読んだことない本も、読んでみたいと思った

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著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。   』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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